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有泉 貞夫(ありいずみ さだお、1932年昭和7年)12月21日[1]- )は、日本の歴史学者東京商船大学名誉教授。

略歴編集

山梨県西八代郡市川大門町市川三郷町)に生まれる。生家の市川有泉家は江戸後期に巨摩郡東南湖村出身(南アルプス市東南湖)の初代・久紀(市右衛門)を祖とする。酒造業を営み、父の直松は市川大門町長・政友会系の県議会議員。祖父は市川大門村初代村長で漢詩人の有泉米松(蘆堂)。兄の亨は県議会議員。

市川小学校、市川国民学校初等科を卒業し、1945年4月に山梨県立甲府中学校に入学する。戦時下には勤労動員され、陸軍飛行場(ロタコ)の工事にも従事する。

戦後は1951年山梨県立甲府第一高等学校を卒業し、翌1952年に京都大学文学部に入学する。1954年には戸田芳実江口圭一らに勧誘され史学科国史専攻に進学し、1956年に卒業。卒論は「幕末維新期における甲州農村の政治的動向」。同年には大学院へ進学し、1961年京都大学大学院文学研究科国史学専攻博士課程単位取得退学。

1961年(昭和36年)には国立国会図書館に就職し政治関係資料レファレンスを担当し、後に憲政資料室へ移る。国立図書館時代には職員組合サークル『六月会』に所属しE・H・カーに取り組んだほか、日露戦争柳田國男に感心を持つ。ほか、陸奥宗光や国家祝祭日に関する論文も執筆している。

東京商船大学助教授、教授、83年『星亨』でサントリー学芸賞受賞、85年「明治政治史の基礎過程-地方政治状況史論」で京大文学博士。96年定年退官、山梨学院大学教授。山梨県史編さん専門委員、同近現代部会長。日本近代政治史が専門。

1985年(昭和60年)には浅川保らと山梨近代史の会を発足し、月例の研究・書評会を行っている[2]

著書編集

単著編集

  • 『やまなし明治の墓標』(山梨郷土研究会(甲斐新書)、1979年)
  • 『明治政治史の基礎過程 地方政治状況史論』 (吉川弘文館、1980年)
  • 『星亨』 (朝日新聞社(朝日評伝選)、1983年)
  • 『山梨の近代』(山梨ふるさと文庫、2001年)
  • 『私の郷土史・日本近現代史拾遺』(山梨ふるさと文庫、2012年)

編著編集

  • 『山梨県の百年』(山川出版社、2003年)
  • 『山梨近代史論集』(岩田書院、2004年)

脚注編集

  1. ^ 『著作権台帳』
  2. ^ 杉本仁「郷土研究雑誌と諸団体の活動」『山梨県史 通史編6 近現代2』(山梨県、2006年)

参考文献編集

  • 有泉亨『最後の「井戸塀」記』山梨日日新聞社、1997年