木谷恭介
1927-2012, 推理作家。本名は西村俊一。
1927年11月1日 - 2012年12月9日)は、日本の推理作家、放送作家。本名: (にしむら しゅんいち)[1]。
(こたに きょうすけ、ペンネーム | 木谷 恭介 |
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誕生 |
西村 俊一 1927年11月1日 ![]() |
死没 |
2012年12月9日(85歳没)![]() |
言語 | 日本語 |
国籍 |
![]() |
最終学歴 | 甲陽中学校(旧制) |
活動期間 | 1977年 - 2012年 |
ジャンル | 推理小説、官能小説 |
代表作 | 『宮之原警部シリーズ』 |
デビュー作 | 『俺が拾った吉野太夫』 |
人物
編集大阪府生まれ、兵庫県出身。旧制甲陽中学校(現・甲陽学院中学校・高等学校)卒。
劇団「新風俗」「三木トリロー文芸部」などを経て、ルポライター。また、ラジオ番組『小沢昭一の小沢昭一的こころ』の台本を執筆。そのかたわら、若者向け旅行ガイドを執筆。
1977年、『俺が拾った吉野太夫』で第1回小説クラブ新人賞受賞。以後作家生活に入り、トルコ風呂などを舞台とした官能小説、あるいはトルコガイドブックなどを執筆していたが、1983年の『赤い霧の殺人行』から、旅情ミステリーに専念。55歳での再出発だった。宮之原警部シリーズで読者を多く獲得した。
静岡県掛川市(旧・大須賀町)に居住。静岡県内を舞台にした作品も多く、『遠州姫街道殺人事件』や『新幹線《のぞみ47号》消失!』なども執筆。静岡新聞において『日曜版小説』も連載し、1990年11月から1991年1月まで静岡新聞夕刊にて『窓辺』も執筆した[1]。
2012年12月9日、掛川市内の病院で心不全のため死去[2]。85歳没。
主な著作
編集- 「宮之原警部」シリーズ
- 『旅が三倍たのしくなる本 案外知られていない“ニッポンガイド"』(双葉新書) 1964
- 『若い人のための全国旅行50コース』(新星出版社) 1966
- 『北海道 国民宿舎とユースホステルの旅』(新星出版社) 1967
- 『四季の民宿と国民宿舎』(新星出版社) 1967
- 『京都・奈良・南紀 国民宿舎とユースホステルの旅』(新星出版社) 1968
- 『九州 国民宿舎とユースホステルの旅』(新星出版社) 1968
- 『地獄大図鑑』(編、立風書房、ジャガーバックス) 1975
- 『孤独な指』(桃園書房) 1979、のちフランス書院文庫
- 『泡まみれの天使』(桃園書房) 1979
- 『夜の深海魚』(桃園書房) 1979
- 『シャボン軍団』(桃源社) 1980
- 『墜ちて来た夜』(桃園書房) 1980
- 『悦楽浴場』(桃源社) 1980
- 『陶酔の奈落』(グリーンアロー出版社、グリーンアロー・ブックス) 1980
- 『密室には蜜の陥穽』(グリーンアロー出版社、グリーンアロー・ブックス) 1980
- 『ファッツトルコ』(池田書店) 1981
- 『トルコバイオレンステクニカ』(池田書店) 1981
- 『心機一転 小沢昭一的こころ』(芸術生活社) 1981
- 『なめんなよ女ども!! おんなのパドック』(たざわ書房) 1982
- 『天使たちとの夜』(光風社出版) 1982
- 『赤い霧の殺人行』(徳間書店) 1983
- 『密室』(フランス書院文庫) 1986
- 『ヤッちゃん弁護士 闇のお仕事ひきうけます』(トクマ・ノベルズ) 1986、のち文庫
- 『特急《ひだ3号》 30秒の死角』(双葉社) 1987。のち文庫
- 『おしゃれ捜査官 旅情ミステリー』(桃園新書) 1987、のち改題『おしゃれ探偵』(桃園文庫) 1990
- 『孤独な指』(フランス書院文庫) 1987
- 『「家康二人説」殺人事件』(日本文芸社、日文ノベルス) 1994、のち文庫
- 『新幹線《のぞみ47号》消失!』(トクマ・ノベルズ) 1999
- 『死にたい老人』(幻冬舎新書) 2011
- 『公衆トイレと人生は後ろを向いたらやり直し ソープの帝王・鈴木正雄伝』(光文社) 2012
メディア・ミックス
編集テレビドラマ
編集- TBS系
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- 月曜ドラマスペシャル 京都埋蔵金伝説殺人事件(1996年4月22日、主演:松方弘樹、原作:京都紅葉伝説殺人事件)
- 月曜ミステリー劇場 警察庁特別広域捜査官 宮之原警部の愛と追跡(2001年5月28日、主演:鹿賀丈史)
- 月曜ミステリー劇場 警察庁特別広域捜査官 宮之原警部シリーズ(主演:村上弘明)
- 第1話・丹後浦島伝説殺人事件(2003年9月8日)
- 第2話・菜の花幻想殺人事件(2006年2月13日)
- フジテレビ系
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- 金曜エンタテイメント 宮之原警部 こころの事件簿(1998年5月29日、主演:仲代達矢)