あいの里

日本の北海道札幌市北区の地名
札幌ニュータウンから転送)
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あいの里(あいのさと)は札幌市北区の地名。あいの里1条からあいの里5条までで構成される。

あいの里
あいの里の位置(札幌市内)
あいの里
あいの里
あいの里の位置
北緯43度09分29.76秒 東経141度23分47.05秒 / 北緯43.1582667度 東経141.3964028度 / 43.1582667; 141.3964028
日本の旗 日本
都道府県 北海道
市町村 札幌市
行政区 北区
人口
2018年(平成30年)4月1日現在[1]
 • 合計 20,231人
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
002-8071〜75(1〜5条)
市外局番 011[2]
ナンバープレート 札幌
南あいの里
南あいの里の位置(札幌市内)
南あいの里
南あいの里
南あいの里の位置
北緯43度09分14.66秒 東経141度23分51.53秒 / 北緯43.1540722度 東経141.3976472度 / 43.1540722; 141.3976472
日本の旗 日本
都道府県 北海道
市町村 札幌市
行政区 北区
人口
2018年(平成30年)4月1日現在[1]
 • 合計 3,845人
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
002-8091
市外局番 011[2]
ナンバープレート 札幌

本項では隣接する南あいの里(みなみあいのさと)についても併せて述べる。

概要 編集

1980年代より計画的な整備が進められたニュータウンであり、現在は南あいの里の開発が続けられている。 2019年7月現在の人口はあいの里が20,260人、南あいの里が3,968人。(2019年7月現在の住民基本台帳人口による[3]郵便番号は、あいの里1条から5条がそれぞれ002-8071から002-8075、南あいの里が002-8091。

地理 編集

札幌市の北東部に位置する。西側で拓北に隣接し、その他周辺は篠路町拓北に囲まれた形となっている。東部で僅かに篠路町福移に接している。

河川 編集

湖沼 編集

歴史 編集

地名の由来 編集

明治の開拓期に付近一帯での栽培が盛んであったことと「人びとに愛される街」になることの願いから[4]、ニュータウンの愛称としてあいの里と名付けられ、それが正式な町名となった。

沿革 編集

1882年(明治15年)、徳島県から滝本五郎・阿部興人兄弟が篠路村の一部であった当地に入植。篠路興産社を設立し、大豆小豆大根ソバトウモロコシの他、藍の栽培を始める。当時徳島県は藍の一大産地であり、その商品価値に着目していたためである。1886年(明治19年)からは本格的な製造所を建て藍の加工を始める。北海道庁からの補助金も受けその規模を拡大し、明治中期には現在のあいの里から拓北にかけての一帯が興産社の農場となっていた。また、製造所で受け入れる藍の作付けも篠路から丘珠札幌白石村、そして余市仁木にまで広がった。1890年(明治23年)には内国勧業博覧会で興産社の藍玉が一等有功賞となりその品質も高く評価されていた。しかしながら、1899年(明治32年)の滝本の死後は、輸入される化学染料の進出に押され藍栽培は衰退した[5]。後に興産社は、月寒村の開拓者だった吉田善助(吉田善太郎の子)の所有地となり、1924年(大正13年)には「土功組合」を設立。旧石狩川(現・茨戸川)から水路を設け、揚水場(ポンプ場)を併設して稲作を進めた。一帯はの一大生産地となったが、1975年(昭和50年)に、大型団地計画の決定により水田は姿を消した[6]

1980年から、住宅・都市整備公団(現:都市再生機構)、北海道住宅供給公社などが主体のニュータウンである札幌ニュータウンあいの里として開発された。総面積は約378.2ヘクタール、計画人口は約32,000人である[7]

2002年(平成14年)からは、JR札沼線の南側で、総面積49ヘクタール、計画人口4,090人のニュータウン開発が始まり、南あいの里と名付けられた[7]。こちらも2006年(平成18年)に「南あいの里」が正式な町名となった[8]

住所 編集

町丁 郵便番号
あいの里1条3丁目~7丁目 002-8071
あいの里2条1丁目~8丁目 002-8072
あいの里3条1丁目~10丁目 002-8073
あいの里4条1丁目~10丁目 002-8074
あいの里5条3丁目~4丁目 002-8075
南あいの里3丁目~7丁目 002-8091

交通 編集

鉄道 編集

道路 編集

バス 編集

教育施設 編集

学園都市 編集

北海道教育大学』と付属の小・中学校をはじめとして『北海道医療大学』あいの里キャンパス及び『北海道医療大学病院』等の教育・医療施設が揃っていることから『学園都市』とも呼ばれる。

地区内を通る札沼線には、北東に進んだ当別町に『北海道医療大学』当別キャンパスがあることもあって『学園都市線』の愛称が付けられている。

公共施設 編集

  • 札幌あいの里郵便局、札幌あいの里三条郵便局
  • あいの里公園、あいの里東公園、あいの里北公園、あいの里西公園、南あいの里公園
  • あいの里協働保育園

企業 編集

類似する地名 編集

徳島県板野郡藍住町
藍園村。地名はあいの里と同様に、かつて藍の栽培が盛んであったことに由来する。

脚注 編集

  1. ^ a b 札幌市 (2018年4月1日). “人口統計”. 札幌市. 2018年4月23日閲覧。
  2. ^ a b 総務省総合通信基盤局電気通信事業部電気通信技術システム課番号企画室 (2014年4月3日). “市外局番の一覧” (PDF). 総務省. p. 1. 2016年5月4日閲覧。
  3. ^ 札幌市 住民基本台帳人口
  4. ^ 太田幸夫 (2004-02-29). 北海道の駅 878ものがたり ~駅名のルーツ探求~ (1 ed.). 札幌市: 富士コンテム. p. 89. ISBN 4-89391-549-5 
  5. ^ 札幌市北区 エピソード・北区 45.荒地を開き藍を栽培-篠路興産社
  6. ^ 札幌市北区 エピソード・北区 46.思い出の米作り五十年-拓北用水路
  7. ^ a b 国土交通省 土地総合情報ライブラリー 全国のニュータウンリスト
  8. ^ 札幌市 町名整備実施地区
  9. ^ 路線図”. 北海道中央バス. 2019年7月5日閲覧。
  10. ^ 路線バス(札幌都心系統)の地下鉄駅短絡化及び路線廃止等について” (PDF). 北海道中央バス (2023年10月31日). 2024年1月26日閲覧。
  11. ^ 当別ふれあいバス 全体路線図”. 当別町. 2019年7月5日閲覧。

外部リンク 編集