朴 龍澤(パク・ヨンテク、: 박용택1979年4月21日 - )は、韓国プロ野球LGツインズに所属していた大韓民国の元プロ野球選手

朴 龍澤(パク・ヨンテク)
Park, Yong-Taik
基本情報
国籍 大韓民国の旗 大韓民国
出身地 ソウル特別市
生年月日 (1979-04-21) 1979年4月21日(44歳)
身長
体重
185 cm
90 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 左翼手右翼手指名打者
プロ入り 1998年 高卒優先指名(2002年入団)
初出場 2002年4月16日
最終出場 2022年7月3日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム 大韓民国の旗大韓民国
WBC 2006年
パク・ヨンテク
各種表記
ハングル 박용택
漢字 朴龍澤
発音: パギョンテク
英語表記: Park Yong-Taik
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経歴 編集

高校時代は兪在雄が同期だった。卒業後の1998年にLGから指名され、大学卒業後の2002年に入団。

2006年は第1回WBC韓国代表に選ばれた。

2008年は故障で96試合出場に止まって、打率も2割5分台まで落ち、デビューから続けてきた三ケタ安打の記録も途切れるなど、不本意な一年を送った。また、チームも最下位に沈み、その一因として中心打線を担っている彼の不振が挙げられたりした。

2009年は前年の不振から立ち直り、自身初となる首位打者のタイトルを獲得した。しかしシーズン終盤の9月25日のLG-ロッテ戦で、首位打者争いのライバルだった洪性炘が4四球とLG投手陣から明らかに勝負を避けられ、朴本人は試合に出場しなかった。この件に関して野球ファンからLG球団に非難が殺到し、物議をかもした。

2010年オフにFA(フリーエージェント)を行使し、LGと再契約し2011年から4年間の大型契約を結んだ。

2012年は、得点圏打率1位をマークし、3年ぶりにゴールデングラブ賞を受賞。

2013年は、高い打率を残しクリーンナップの1人として存在感を示した。

2014年オフ、2度目のFA(フリーエージェント)を行使し、LGと再契約し2015年から4年間の大型契約を結んだ。

2016年8月11日、蚕室野球場でのNCダイノス戦で韓国プロ野球史上6人目となる個人通算2000安打を達成した。

2018年6月23日、蚕室野球場でのロッテ・ジャイアンツ戦で、韓国プロ野球の個人通算安打記録(従来は梁埈赫の2318本)を更新した。

2018年オフ、3度目のFAによる再契約でLGと2019年からの2年契約を結んだ。

2020年10月6日、蚕室野球場での三星ライオンズ戦で韓国プロ野球史上初の通算2500安打を達成。さらに同年10月8日、蚕室野球場での三星戦で鄭成勲を抜いて通算試合出場数の韓国プロ野球記録(2224試合)を更新した[1](2024年、姜珉鎬により記録更新)。LGとの契約が切れる2020年限りでの引退を公言していたため、2021年保留選手名簿から除外された[2]。そのため、現役最後の出場は2020年11月5日、斗山ベアーズとのポストシーズン・準プレーオフ第2戦での代打で、結果はファールフライによるアウトだった。

2021年より韓国のスポーツ専門テレビ局KBS Nスポーツの解説委員として活動する[3]

2022年6月20日、現役時代に19年間つけていた背番号33はLGツインズの永久欠番に指定された[4]。同年7月3日、引退セレモニーと永久欠番の表彰が行われた蚕室野球場でのロッテ・ジャイアンツ戦では特例により3番レフトで先発出場選手に名を連ね、試合開始と同時に金賢洙に交代した。

プレースタイル・人物 編集

快速を武器とした俊足巧打の外野手で、三塁打が多く2005年には、盗塁王のタイトルを獲得するなど盗塁技術も高い。

しかし、肩が弱く守備では相手走者の進塁を容易く許すのが弱点だが堅実で失策は少ない。また、巧打者と言われながら三振の数が大きく上回るほか、デビューの頃から長らく打線の中軸を担ってきたのに、通算記録で得点の方が打点の方を上回るなど、ややチームプレイを粗末にしているのではないかという批判を受けることがある。

韓国球界有数の美男選手として有名で、2006年ごろにはソウル地下鉄の広報大使としてポスターにも登場した。

詳細情報 編集

年度別打撃成績 編集

















































O
P
S
2002 LG 112 424 375 68 108 28 6 9 175 55 20 5 1 4 38 1 6 109 11 .288 .359 .467 .826
2003 133 555 494 68 127 21 6 11 193 51 42 12 6 5 40 2 9 83 7 .257 .321 .391 .712
2004 109 435 393 51 118 15 2 16 185 58 10 4 6 1 32 3 3 68 4 .300 .357 .471 .827
2005 126 523 472 90 132 25 1 15 204 71 43 7 0 3 43 3 5 98 9 .280 .344 .432 .776
2006 126 534 476 69 140 26 3 16 220 64 25 3 1 4 50 6 2 93 7 .294 .361 .462 .823
2007 126 532 479 69 133 24 4 14 207 66 20 2 4 5 43 6 1 83 7 .278 .335 .432 .767
2008 96 374 334 39 86 12 2 2 108 32 16 6 2 3 34 0 1 55 5 .257 .325 .323 .649
2009 111 506 452 91 168 31 5 18 263 74 22 3 3 9 36 2 6 63 15 .372 .418 .582 .999
2010 107 420 370 62 111 21 0 9 159 45 19 4 6 1 38 3 5 64 6 .300 .372 .430 .802
2011 115 450 414 57 125 21 1 15 193 64 13 3 1 4 26 4 5 71 8 .302 .347 .466 .814
2012 127 556 499 82 152 34 3 11 225 76 30 8 1 7 42 1 7 66 9 .305 .362 .451 .813
2013 125 539 476 79 156 22 4 7 207 67 13 8 0 7 52 1 4 71 5 .328 .393 .435 .828
2014 124 549 464 71 159 24 2 9 214 73 11 9 2 7 75 3 1 65 15 .343 .430 .461 .891
2015 128 533 487 66 159 28 2 18 245 83 11 4 1 7 34 1 4 73 12 .326 .370 .503 .873
2016 138 578 509 84 176 24 0 11 233 90 6 6 0 7 58 5 4 71 13 .346 .412 .458 .870
2017 138 596 509 83 175 23 2 14 244 90 4 2 0 9 72 6 6 88 13 .344 .424 .479 .903
2018 134 583 524 89 159 38 1 15 244 76 3 3 0 7 47 0 5 107 21 .303 .362 .466 .828
2019 64 215 195 19 55 9 0 1 67 22 3 1 0 2 18 1 0 30 3 .282 .340 .344 .684
2020 97 236 217 22 65 15 0 2 86 35 2 0 0 4 15 1 0 34 7 .300 .339 .396 .735
2022 1 0 0 0 65 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 --- --- --- ---
KBO:20年 2237 9138 8139 1259 2504 441 44 213 3672 1192 313 90 34 96 793 49 74 1392 177 .308 .370 .451 .822
  • 各年度の太字はリーグ最高、赤太字はKBOにおける史上最高記録。

背番号 編集

  • 33 (2002年 - 2020年)

タイトル 編集

脚注 編集

外部リンク 編集