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杉乃井ホテル(すぎのいホテル)は、大分県別府市別府八湯のひとつ観海寺温泉にある大型リゾートホテルである。

株式会社杉乃井ホテル
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
874-0822
大分県別府市大字南立石2272番地
代表者 代表取締役 似内 隆晃
資本金 5000万円
純利益 13億9900万円(2019年03月31日時点)[1]
総資産 149億1100万円(2019年03月31日時点)[1]
決算期 3月末日
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杉乃井ホテル

概要編集

客室総数647室[2]、収容宿泊客数約2,914名で、別府市では最大の規模を持つ[3]。2019年1月31日に、親会社のオリックス不動産が制定した「ORIX HOTELS & RESORTS」の一つとなった。当ホテルは温泉リゾートとカテゴライズされている[4]

沿革編集

1944年8月開業。1966年に新館(現Hana館)、1967年にスギノイパレス(劇場や大浴場を備えたレジャー施設)、1971年に本館を建設し、収容客数で別府一の巨大ホテルとなった。団体旅行客を主なターゲットとし、関西地区を中心にテレビCMを盛んに流すなどの積極的な広告宣伝戦略により、高度成長期には経営的に大きな成功を収めた。

1980年代以降、団体旅行客の減少や、施設の陳腐化などにより収益が悪化した。また、労使紛争の泥沼化で1990年ロックアウトが発生して、対外的な信用を大きく損なった。このため経営が行き詰まり、2001年5月に137億円の負債を抱えて民事再生法の適用を申請するに至った。再建にあたっては、所有と運営の分離が図られ、運営については加森観光がスポンサーとなり新設された「杉乃井リゾート株式会社」が行い、土地や施設はオリックス不動産が出資する「株式会社杉乃井ホテル」が所有することとなった。しかし、2008年9月1日、加森観光は保有していた「杉乃井リゾート株式会社」の全株式をオリックス不動産に売却し、杉乃井ホテルの所有及び運営はオリックス不動産グループに一元化された。

2003年以降、老朽化した施設の更新が行われ、展望露天風呂「棚湯」、高齢者対応客室「Good Time Floor」、スパ施設「Spa the Ceada」などが新設されている。2003年11月にオープンした「棚湯」は、スギノイパレス内の旧「夢の大浴場」・「花の大浴場」を取り壊し、その跡地に新たに建設された日本最大級の露天風呂である。高台にある地形を活かして棚田状に広がる露天風呂からは、別府湾を一望することができる。2004年頃からは韓国台湾からの団体客を積極的に誘致し、観光事業の国際化のビジネスモデルのひとつとして注目されている。2010年12月、新温泉施設「ザ アクアガーデン」がオープンした。2012年6月にはウエディングホールも完成。

2019年時点で本館、Hana館、中館の3棟の宿泊棟を有するが、2020年から大規模な建て替えに着手し、2025年までに宿泊棟2棟の新築、Hana館の建て替え、本館の解体を行って、既に耐震工事を終えた中館と合わせて宿泊棟を4棟に拡張する計画である[2][5]

主要施設編集

  • Hana館 - 13階建て、215室、1966年建設
  • 本館 - 14階建て、369室、1971年建設
  • 中館 - 7階建て、63室[6]
  • スギノイパレス - 棚湯、ザ アクアガーデン、ウエディングホール
  • アクアビート - 全天候型レジャープール(夏季期間のみ営業)
  • ゲームコーナー
  • スギノイボウル - ボウリング
  • ひかりホール

杉乃井地熱発電所編集

1981年11月に自家発電用地熱発電所として運転を開始し、第2期工事によって出力が3,000kWとなった[7]。その後、発電設備の更新により2006年1月に旧設備を廃止し、同年4月1日に認可出力1,900kWの新設備の運転を開始している[8][9]

当初はホテルでの使用電力よりも発電量が多く電力会社に送電していたが、その後、ホテル施設の増設や発電設備の老朽化によって自給率は1/2程度となった[7]。新設備への更新後も自給率は同程度を保っている。

2007年4月にはソニー株式会社との間で地熱発電委託契約を締結し、年間1,000万kWhを基準量として、本発電所の電力の全量をグリーン電力証書化してソニーに発行している[10][11]

施設の見学は団体申込のみ可能で[12]京都大学大学院理学研究科附属地球熱学研究施設が提供するジオツアーのコースにも組み込まれている[13]

系列施設編集

富山県黒部市宇奈月温泉にある「宇奈月ニューオータニホテル」をオリックス不動産が買収し、2015年3月14日に「宇奈月杉乃井ホテル」としてリニューアルオープンした。杉乃井ホテルとしては初の系列施設であった(同ホテルは2017年12月からリニューアル工事のために休館[14]。2018年9月に「黒部・宇奈月温泉 やまのは」に名称を変更しており、2019年3月にオープンした[15])。

アクセス編集

  • 鉄道及びバス
    • JR九州日豊本線別府駅西口より
      • 無料シャトルバスを15分又は30分間隔で運行(別府駅西口前にあるホテルフジヨシの駐車場から乗車)[16]
      • 亀の井バス 「スギノイパレス」行き(8番路線)で「スギノイパレス」停留所下車(約10分)。本数は1日5本。
    • かつては広島方面からの高速バス「別府ゆけむり号」(2017年1月9日をもって運行休止(路線廃止))に別府国際観光港で接続するシャトルバスを1日1往復運行していた。
  • 車 - 大分自動車道別府ICより車で約5分[16]

脚注編集

  1. ^ a b 株式会社杉乃井ホテル 第75期決算公告
  2. ^ a b “杉乃井ホテル建て替えへ 400億円超投資、新棟も建設”. 西日本新聞. (2019年5月31日). https://www.nishinippon.co.jp/item/n/514532/ 
  3. ^ “別府杉乃井ホテルリニューアルへ 宿泊棟増やし700室に「国内向けサービス追求」”. 毎日新聞. (2019年6月13日). https://mainichi.jp/articles/20190613/k00/00m/040/134000c 
  4. ^ 旅館・ホテル運営事業の新たなブランド「ORIX HOTELS & RESORTS」誕生 - オリックス不動産 2019年1月31日(2019年2月4日閲覧)
  5. ^ “杉乃井ホテル、25年までにリニューアル”. 大分合同新聞. (2019年6月13日). https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2019/06/13/JD0058167866 
  6. ^ “別府市の「杉乃井ホテル」大規模リニューアル 新棟建設などに400億円超”. 大分経済新聞. (2019年6月13日). https://oita.keizai.biz/headline/1291/ 
  7. ^ a b 地球温暖化緩和対策における 温泉源を利用した地熱発電の可能性 小長谷瑞木、季刊 政策・経営研究 2007 Vol.4、三菱UFJリサーチ&コンサルティング
  8. ^ 地熱Q&A 産総研:地熱資源研究グループ
  9. ^ 「九州における環境・エネルギー・リサイクル産業の現状とビジネスモデル調査報告書(ダイジェスト版)」 - 経済産業省九州経済産業局 2011年4月
  10. ^ Sony Japan | ニュースリリース | ソニー、国内最大規模のグリーン電力証書契約企業に ソニー株式会社、2007年5月21日
  11. ^ 別府・杉乃井ホテル、日本自然エネルギー(株)と地熱発電委託契約を締結 ~国内最大規模のグリーン証書を発行へ~ (PDF) オリックス株式会社・オリックス不動産株式会社、2007年5月21日
  12. ^ 産総研:地熱資源研究グループ-杉乃井地熱発電所
  13. ^ フィールド博物館 別府温泉地球博物館
  14. ^ “≪お知らせ≫リニューアル工事期間の変更について(平成30年3月10日改訂)” (プレスリリース), 宇奈月 杉乃井ホテル, (2018年3月10日), オリジナルの2018年8月17日時点によるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20180817122425/https://www.unazuki-suginoi.jp/common/pdf/information-close.pdf 2019年2月13日閲覧。 
  15. ^ “改装「黒部・宇奈月温泉やまのは」 報道向けにお披露目”. 中日新聞(北陸中日新聞). (2019年2月13日). http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/economy/news/CK2019021302100015.html 
  16. ^ a b 交通マップ 杉乃井ホテル

外部リンク編集

座標: 北緯33度16分59.3秒 東経131度28分32.5秒