杉江 弘(すぎえ ひろし )は、航空評論家ノンフィクション作家、航空映画評論家。元パイロット

すぎえ ひろし
杉江 弘
生誕 日本の旗 愛知県豊橋市
国籍 日本の旗 日本
出身校 慶應義塾大学法学部
職業 航空評論家
ノンフィクション作家
エッセイスト
鉄道写真家
航空写真家
航空映画評論家
テレビ番組 NHK
公式サイト captain-sugie.com ウィキデータを編集
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長年日本航空で機長を務め、現役当時ジャンボジェットボーイング747)の乗務時間において世界最長の記録を保持していた。

人物 編集

経歴 編集

愛知県生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、日本航空に入社し操縦士となる。DC-8ボーイング747エンブラエルE170などに乗務し、首相フライトなど政府要請による特別便の操縦も経験した。

ボーイング747の飛行時間では14,051時間(機長としては12,007時間)を記録し、2011年(平成23年)にボーイング社よりそれを記念してジャンボ機の設計者であるジョー・サッターのサイン入りのモデルプレーンを贈られ表彰を受ける。

2011年(平成23年)の退役までの総飛行時間(全ての機種)は21,000時間を超えた[1]

退役後は、東京・大阪のほぼ全てのTVの情報番組及び、多くのバラエティ番組に出演し、合計して約350の番組に出演。さらに、ネットメディアや新聞社からの取材申し込みも多く、掲載コメントも多数、朝日新聞の「天声人語」では発言が2度紹介されている。連載記事ではビジネスジャーナルJBpress(継続中)、交通新聞社(23年間継続)で記事はYahooニュースランキング上位になる事も多い。

写真家としては2004年(平成16年)に新宿区のアートギャラリー・エプサイトで40日間にわたり個展『地球サイズの旅』を開催し、Seven Seas誌で『六大陸世界SL紀行』を発表し、劇団四季に舞台用写真を提供した。

活動 編集

日本航空安全推進部調査役の任にあった際は、安全運航のポリシーの立案、推進に従事した。現役時代から航空安全に係る著書も多く、退役後も出版を続け、新聞、テレビ等メディアに出演、それに各地での講演会を通して航空問題、近年ではLCCの安全性についても解説、啓蒙活動を行っている。

世界で発生した航空事故に関して、独自分析のもと安全に関する提言を行っている他、海外での生活体験を元に、日本と外国の文化の違いを解説し、日本と日本人の将来のあるべき姿などに関して問題提起している[1]

テレビ出演 編集

著書 編集

  • 航空運賃の歴史と現況(2021年12月 戎光祥出版)
  • パイロットは知っている 羽田増便・都心低空飛行が危険なこれだけの理由 2020年2月12日 (合同出版
  • JAL123便墜落事故 自衛隊&米軍陰謀説の真相 (2017年12月 宝島社
  • 航空無線と安全運航 (2017年11月 成山堂書店
  • 蒸気機関車よ永遠に (2017年9月 イカロス出版
  • 乗ってはいけない航空会社 (2016年10月 双葉社
  • 飛行機ダイヤのしくみ (2016年8月 成山堂書店)
  • 747ジャンボ物語—誕生からダッシュ8まで栄光の半世紀 (2016年7月 JTBパブリッシング
  • 高度1万メートルから届いた世界の夕景・夜景 (2015年12月 成山堂書店)
  • 空のプロの仕事術 チームで守る航空の安全 (2015年2月 交通新聞社
  • 機長の絶景空路 羽田=札幌・大阪 (2015年1月 イカロス出版)
  • マレーシア航空機はなぜ消えた (2014年7月 講談社
  • ジャンボと飛んだ空の半世紀“世界一”の機長が語るもうひとつの航空史 (2012年12月 交通新聞社)
  • 日本人はなぜ足元を見られるのか? (2012年8月 アスキー・メディアワークス
  • プロフェッショナル・パイロット (2010年7月 イカロス出版)
  • 機長が語るヒューマン・エラーの真実 (2006年3月 SBクリエイティブ
  • 1万メートルからの地球絶景 (2003年12月 講談社)
  • 機長の「失敗学」 (2003年4月 講談社)
  • 機長の告白―生還へのマニュアル (2000年8月 講談社)

その他、鉄道図書多数(省略)

脚注 編集

外部リンク 編集