村上宗隆

日本のプロ野球選手

村上 宗隆(むらかみ むねたか、2000年2月2日 - )は、熊本県熊本市出身のプロ野球選手内野手)。右投左打。東京ヤクルトスワローズ所属。

村上 宗隆
東京ヤクルトスワローズ #55
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2018年7月12日、はるか夢球場にて
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 熊本県熊本市
生年月日 (2000-02-02) 2000年2月2日(20歳)
身長
体重
188 cm
97 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 一塁手三塁手
プロ入り 2017年 ドラフト1位
初出場 2018年9月16日
年俸 4,500万円(2020年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴

プロ入り前

5歳から野球を始める。

九州学院高等学校では1年から一塁手のレギュラーに定着。チームメイトに2年先輩の伊勢大夢を擁した夏の熊本大会で優勝し甲子園出場、4番打者として出場するも無安打で初戦敗退であった。1年秋より捕手を務め、2年夏と3年夏ともに熊本大会決勝まで進むも、ともに秀岳館に敗れ甲子園に出場したのは1年夏の1回だけであった。通算52本塁打[2]。その並外れた長打力から一部からは「肥後のベーブ・ルース」と言われていた[3]

2017年10月26日のドラフト会議において、抽選で清宮幸太郎を外した東京ヤクルトスワローズ読売ジャイアンツ東北楽天ゴールデンイーグルスの3球団が競合し、抽選の末に東京ヤクルトスワローズが交渉権を獲得し[4]、11月12日に年俸720万円で仮契約を結んだ。背番号は55[5]。高校時代の守備位置は捕手と一塁手であったが、プロ入り後は三塁手にコンバートされ、登録も内野手での入団となった[6]。12月22日には山田哲人ウラディミール・バレンティンに、弟子入りを志願することを明かしていた[2]

ヤクルト時代

2018年は4月終了時点で、イースタン・リーグでは28試合で4番三塁手として先発出場し、打率.311、3本塁打、20打点という成績を残した[7]。6月には打率.315、6本塁打、14打点、7盗塁で月間MVPを受賞したが、ヤクルトの高卒新人が月間MVPを受賞するのは2011年の山田哲人以来であった[8]。7月12日のフレッシュオールスターゲームはるか夢球場)に4番・一塁手で先発出場を果たし、1安打1盗塁を記録した[9]。9月16日に一軍昇格、同日の広島東洋カープ戦に6番・三塁手で先発出場し、2回に初打席初本塁打を記録した[10]。初打席本塁打は同年8月19日の山本祐大DeNA)以来64人目で、ヤクルトでは2016年9月29日の廣岡大志以来2年ぶり8人目となった。また、高卒新人の初打席本塁打は2017年の細川成也(DeNA)以来7人目で、チームでは廣岡に次いで2人目となった[11]。なお、この本塁打は2000年生まれ選手の初本塁打となった。この日の試合に関して「初回のエラーを取り返そうと思って打席に入った。プロ初打席がホームランになってよかった」とコメントをしていた[12]。同年は一軍での安打はこの本塁打のみに留まったが、二軍での成績は打率.288、17本塁打、70打点、16盗塁と高卒新人としては異例の好成績を残した。11月27日、イースタン・リーグにて優秀選手賞、新人賞、努力賞を表彰された[13]

2019年はオープン戦から結果を残し、6番・三塁手で自身初の開幕スタメンを勝ち取った。19歳1カ月で開幕戦に先発し、1959年の西岡清吉(21歳10カ月)の球団記録を塗り替えた。5月11日の巨人戦で2リーグ制後では史上18人目となる高卒2年目以内での2桁本塁打となる10号本塁打を打ち、チーム38試合目での到達は高卒2年目以内では最速となった[14]。5月12日の巨人戦でプロ入り初の4番に座った[15]。6月以降は、守備難や坂口智隆の離脱のため、ほぼ一塁手として出場した。オールスターゲームには三塁手部門でファン投票1位で選出され、ホームラン競争にも出場した[16][17]。8月12日の横浜戦では山崎康晃から25号逆転サヨナラ2ランホームランを放ち、最年少記録を更新[18]。8月22日に、高卒2年目の選手としてはセ・リーグ初となるシーズン30号本塁打を放った[19]。9月4日の広島戦でのタイムリーで87打点に到達し、中西太が持つ高卒2年目以内シーズン最多打点日本記録を超えた[20]。また9月21日に36号本塁打を放ち、中西以来となる高卒2年目以内におけるシーズン最多本塁打日本記録に並んだ[21]。上述の通り本塁打や打点に関する数々の高卒2年目以内、未成年での記録を塗り替え、最終的にチーム唯一となる全143試合に出場を果たし、36本塁打、96打点(どちらもリーグ3位)を記録した一方、打率はリーグ最低となる.231、三振数に至っては2004年に岩村明憲が記録した173を上回る184を記録し、セ・リーグ記録を更新した[22]。実績が認められ、2019年の最優秀新人に輝いた[23]

2020年は開幕戦から4番サードでの起用となった。

選手としての特徴

打撃

スイングスピードの速さと桁外れの飛距離が特徴[24]。逆方向への長打力を備え[25]柳裕也は、2019年の成長ぶりを「インコースに落としておけばよかったのに、シーズン途中から肘を畳んで内角を打てるようになった」と評価している[26]

守備・走塁

50メートル走6秒1、捕手での二塁送球タイムは最速1秒84[27]。内野手として守備力が課題となっている[28]

身体能力

デッドリフト200kg、ベンチプレス110kg、右手握力72kg、左手握力71kg[29]

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
2018 ヤクルト 6 14 12 1 1 0 0 1 4 2 0 0 0 0 2 0 0 5 0 .083 .214 .333 .548
2019 143 593 511 76 118 20 0 36 246 96 5 4 0 3 74 5 5 184 9 .231 .332 .481 .814
NPB:2年 149 607 523 77 119 20 0 37 250 98 5 4 0 3 76 5 5 189 9 .228 .329 .478 .807
  • 2019年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別打撃成績所属リーグ内順位





















2018 18 NPB セ・リーグ - - - - - -
2019 19 - 3位 3位 - - -
  • - は10位未満(打率、出塁率は規定打席未到達の場合も-と表記)
  • NPBに於ける打撃タイトルは、首位打者、最多本塁打、最多打点、最多盗塁、最多安打、最高出塁率

年度別守備成績



一塁 三塁
























2018 ヤクルト - 3 0 7 1 2 .875
2019 124 949 60 5 92 .995 28 18 42 10 3 .857
通算 124 949 60 5 92 .995 31 18 49 11 5 .859
  • 2019年度シーズン終了時

表彰

記録

初記録
オールスターゲームの記録
  • 出場:1回(2019年)
  • ファン投票選出:1回(2019年)
その他の記録
  • 初打席本塁打 史上64人目(2018年)
  • 19歳6カ月でのサヨナラ本塁打(2019年)※NPB最年少記録
  • 高卒2年目以内シーズン36本塁打(2019年)※NPBタイ記録(中西太とタイ)
  • 高卒2年目以内シーズン96打点(2019年)※NPB記録
  • シーズン184三振(2019年)※セ・リーグ記録および日本人記録

背番号

  • 55(2018年 - )

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ ヤクルト - 契約更改 - プロ野球. 日刊スポーツ. 2020年2月2日閲覧。
  2. ^ a b 赤尾裕希 (2017年12月22日). “ヤクルトD1・村上、バレ&山田に弟子入り志願「打撃論聞きたい」”. サンケイスポーツ. http://www.sanspo.com/baseball/news/20171223/swa17122305020001-n1.html 2018年5月8日閲覧。 
  3. ^ 須藤佳裕 (2017年10月27日). “燕1位に「肥後のベーブ・ルース」九州学院高・村上/ドラフト”. サンケイスポーツ. http://www.sanspo.com/baseball/news/20171027/swa17102705030002-n2.htmlaccessdate=2020-05-23 
  4. ^ “ヤクルトは外れ1位で九州学院・村上 3球団競合”. 日刊スポーツ. (2017年10月26日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201710260000596.html 2018年9月2日閲覧。 
  5. ^ “ヤクルト1位村上は55番!目指すは燕のゴジラだ”. 日刊スポーツ. (2017年11月12日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201711120000453.html 2018年9月2日閲覧。 
  6. ^ ヤクルト担当 島根純 (2017年12月23日). “ドラ1村上宗隆、三塁手転向で輝く/ヤクルト一押し”. 日刊スポーツ. https://www.nikkansports.com/baseball/news/201712200000392.html 2018年5月8日閲覧。 
  7. ^ 横山尚杜 (2018年5月2日). “【球界ここだけの話(1258)】ヤクルトD1・村上宗隆、イースタンで不動のレギュラー 三木2軍チーフコーチが魅力を語る”. サンケイスポーツ. http://www.sanspo.com/baseball/news/20180502/swa18050213000003-n1.html 2018年5月8日閲覧。 
  8. ^ “【ヤクルト】ドラ1村上がファーム月間MVP”. スポーツ報知. (2018年7月11日). https://www.hochi.co.jp/baseball/npb/20180711-OHT1T50122.html 2018年9月2日閲覧。 
  9. ^ “ヤクルト村上「僕の持ち味」積極策で1安打1盗塁”. 日刊スポーツ. (2018年7月12日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201807120001028.html 2018年9月2日閲覧。 
  10. ^ “ヤクルト・ドラ1村上が衝撃デビュー 高卒新人史上7人目の初打席初本塁打”. デイリースポーツ. (2018年9月16日). https://www.daily.co.jp/baseball/2018/09/16/0011646408.shtml 2018年9月17日閲覧。 
  11. ^ “ヤクルト村上、高卒新人ではチームで2人目の快挙 - プロ野球 : 日刊スポーツ” (日本語). nikkansports.com. https://www.nikkansports.com/baseball/news/201809160001211.html 2018年9月21日閲覧。 
  12. ^ ベースボール・マガジン社『週刊ベースボール』2018年10月1日号 p.91.
  13. ^ 一般社団法人日本野球機構. “イースタン・リーグ表彰 | 2018年 表彰選手” (日本語). NPB.jp 日本野球機構. 2019年10月7日閲覧。
  14. ^ ヤクルト村上が高卒2年目10号 中西抜き最速大台 日刊スポーツ 2019年5月12日
  15. ^ ヤクルト青木、山田哲人スタメン外れ4番に村上宗隆 日刊スポーツ 2019年5月12日
  16. ^ ヤクルト村上逆転で球宴切符「自分のスイング」貫く - プロ野球 : 日刊スポーツ” (日本語). nikkansports.com. 2019年9月29日閲覧。
  17. ^ ヤクルト村上「緊張」も本塁打競争で看板直撃弾 - プロ野球 : 日刊スポーツ” (日本語). nikkansports.com. 2019年9月29日閲覧。
  18. ^ ヤクルト・村上、史上最年少サヨナラ弾!山崎砕いた逆転25号2ラン” (日本語). SANSPO.COM(サンスポ) (2019年8月13日). 2019年9月29日閲覧。
  19. ^ 村上が高卒2年目セ初30号、10代初の月間10発 - プロ野球 : 日刊スポーツ” (日本語). nikkansports.com. 2019年9月29日閲覧。
  20. ^ ヤクルト村上が高卒2年目以内の歴代最多打点に 87打点で中西太を超える” (日本語). Full-count | フルカウント ―野球・MLBの総合コラムサイト―. 2019年10月6日閲覧。
  21. ^ ヤクルト村上36号、中西と並ぶ高卒2年目以内最多 - プロ野球 : 日刊スポーツ” (日本語). nikkansports.com. 2019年9月29日閲覧。
  22. ^ ヤクルト村上174Kセ界記録更新「また明日から」 日刊スポーツ 2019年9月14日
  23. ^ 新人王はセがヤクルトの村上、パがソフトバンクの高橋礼”. 産経新聞 (2019年11月26日). 2019年12月12日閲覧。
  24. ^ “期待の若き大型スラッガーヤクルトの4番・村上宗隆”. 福井新聞. (2019-05-15日). https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/853993 2019年9月16日閲覧。 
  25. ^ ヤクルト村上引っ張ったフォーム磨け/和田一浩分析 - プロ野球 : 日刊スポーツ” (日本語). nikkansports.com. 2019年10月6日閲覧。
  26. ^ 3要素重なり珍現象…ツバメを“カモ”と呼べぬ中日・柳『ヤクルト戦9先発』の怪 「最初は良かったけど…」”. 中日スポーツ (2019年12月12日). 2019年12月12日閲覧。
  27. ^ 捕手でもとにかく走りたがる? ドラフト“外れ1位”で3球団が欲しがった肥後のベーブ・ルース、村上宗隆のスゴさ - スポーツ - ニュース” (日本語). 週プレNEWS[週刊プレイボーイのニュースサイト] (2017年11月9日). 2019年10月6日閲覧。
  28. ^ “打点トップも失策ワースト…燕・村上を支える意外な人物は”. 日刊ゲンダイ. (2019年6月7日). https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/255605 2019年6月21日閲覧。 
  29. ^ 燕のゴジラだ!D1の九州学院・村上、仮契約に合意 背番号は「55」” (日本語). SANSPO.COM (2017年11月13日). 2019年10月6日閲覧。

関連項目

外部リンク