村山 早紀(むらやま さき、1963年[1]1月17日[2] - )は、日本児童文学作家。長崎県生まれ[1]

村山 早紀
(むらやま さき)
誕生 (1963-01-17) 1963年1月17日(61歳)
日本の旗 日本長崎県
職業 小説家
国籍 日本の旗 日本
最終学歴 活水女子大学
ジャンル 児童文学
代表作シェーラひめのぼうけん』シリーズ
風の丘のルルー
コンビニたそがれ堂』(2006年)
主な受賞歴 本屋大賞5位、9位
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略歴・人物 編集

活水女子大学文学部日本文学科卒業[3]1993年刊『ちいさいえりちゃん』で第15回毎日童話新人賞最優秀賞[4]および第4回椋鳩十児童文学賞を受賞[5][6]。 また、2017年本屋大賞に『桜風堂ものがたり』がノミネートされ5位入賞、2018年本屋大賞に『百貨の魔法』がノミネートされ9位入賞を果たした[7]

主な作品は『シェーラひめのぼうけん』『新シェーラひめのぼうけん』シリーズ、『風の丘のルルー』シリーズ、『はるかな空の東』などであり、近年は風早の街を舞台にした『コンビニたそがれ堂』シリーズ、『カフェかもめ亭』シリーズ等が人気を博している。

実弟は長崎放送アナウンサーの村山仁志[8]。彼もまた2009年以降、作家としても活動している[9]。父親(故人)は元海上自衛官[11]

作品リスト 編集

幼年向け作品 編集

  • ちいさいえりちゃん(1993年3月 あかね書房
  • なぞなぞあみちゃん(1995年4月 佼成出版社
  • いっしょなの(2004年8月 佼成出版社)
  • ドロップドロップ(2009年1月 佼成出版社)

中・高学年向け作品 編集

魔法少女マリリンシリーズ 編集

  • 青い石の伝説(1995年8月 教育画劇)
  • 時計塔の魔女(1996年6月 教育画劇)
  • 地下迷宮の冒険(2000年6月 教育画劇)
  • 妖精の森へ(2002年10月 教育画劇)

シェーラひめのぼうけんシリーズ 編集

  • 魔神の指輪(1997年4月 童心社フォア文庫
  • うしなわれた秘宝(1997年9月 童心社フォア文庫)
  • ダイヤモンドの都(1997年11月 童心社フォア文庫)
  • 海賊船シンドバッド(1998年6月 童心社フォア文庫)
  • 空とぶ城(1998年11月 童心社フォア文庫)
  • 海の王冠(1999年9月 童心社フォア文庫)
  • ガラスの子馬(2000年3月 童心社フォア文庫)
  • 闇色の竜(2000年11月 童心社フォア文庫)
  • 魔法の杖(2001年6月 童心社フォア文庫)
  • 最後の戦い(2002年3月 童心社フォア文庫)

新シェーラひめのぼうけんシリーズ 編集

  • ふたりの王女(2003年3月 童心社フォア文庫)
  • 旅だちの歌(2003年9月 童心社フォア文庫)
  • ペガサスの騎士(2004年3月 童心社フォア文庫)
  • 炎の少女(2004年9月 童心社フォア文庫)
  • 妖精の庭(2005年3月 童心社フォア文庫)
  • 風の恋うた(2005年9月 童心社フォア文庫)
  • 天のオルゴール(2006年3月 童心社フォア文庫)
  • 伝説への旅(2006年9月 童心社フォア文庫)
  • 死をうたう少年(2007年3月 童心社フォア文庫)
  • 天と地の物語(2007年9月 童心社フォア文庫)

アカネヒメ物語シリーズ 編集

  • オルゴールのひみつ(2001年4月 岩崎書店
  • 夢みる木馬(2001年12月 岩崎書店)
  • たそがれの約束(2002年6月 岩崎書店)
  • 春色のミュージカル(2003年3月 岩崎書店)
  • 永遠の子守歌(2005年3月 岩崎書店)
  • アカネヒメ物語(2017年12月 徳間文庫)*書下ろし「人魚姫の夏」を収録。

ノンシリーズ 編集

  • はるかな空の東 - クリスタライアの伝説(1997年1月 小峰書店 / 2017年5月 ポプラ文庫ピュアフル)*1997年刊を大幅に加筆。
  • 虹の物語(2004年11月 佼成出版社)
  • 砂漠の歌姫(2006年12月 偕成社
  • 三日月の魔法をあなたに(2010年1月 ポプラ社

アンソロジー(児童書) 編集

「」内が村山早紀の作品

低学年向き 編集

  • ほんとうに心があったかくなる話 1年生(2005年1月 ポプラ社)「しあわせのメロディー」

中学年向き 編集

  • スプラッシュ 元気がでる童話 4年生(2002年4月 ポプラ社)「りやちゃんメール」
  • ゆうれいねずみがささやいた 平成うわさの怪談8(2003年12月 岩崎書店 / 2008年11月 岩崎書店)「公園のふしぎな女の子」
    • 『ゆうれいねずみがささやいた うわさの怪談Bunko8』として再刊
  • ちゃっかりハムスター 動物だいすき5 ドキドキする話(2008年3月 岩崎書店)「五千年ぶんの夜」
  • ヒーローはだれだ へんしんライブラリー4(2008年12月 くもん出版)「くまくまの魔法」
  • 学校の怪談5(2009年3月 偕成社)「さよなら、たそがれ通り」
  • 学校の怪談8(2010年3月 偕成社)「3分の1の魔法」
  • あなたのとなりにある不思議 ぞくぞく編(2016年12月 ポプラ社)「春の約束」

中・高学年向き 編集

  • ひみつだよがいっぱい(1999年10月 童心社フォア文庫)「ひみつのゆうれい先生」
  • ファンタジーの宝石箱vol. 3 タイム・バード(2004年10月 ぜんにち出版)「怪しいつぼの話」
  • ファンタジーの宝石箱vol. 4 ハッピーコール(2004年10月 ぜんにち出版)「猫姫様」
  • プリンセスがいっぱい5つのお話(2010年9月 文溪堂)「北の国のエーデルワィス姫」
  • ねこの魔法使い マジカル★ストリート1(2011年2月 偕成社)「ねこの魔法使い」
  • バレンタイン☆キューピッド マジカル★ストリート7(2012年2月 偕成社)「ふわにゃんの魔法」
  • 本当にあった?世にも不可解なお話(2017年10月 PHP研究所)「あなたの世界に天使はいますか」

風早の街の物語シリーズ 編集

海馬亭シリーズ 編集

  • やまんば娘、街へゆく 由布の海馬亭通信(1994年4月 理論社
    • 【改題】海馬亭通信(2012年1月 ポプラ文庫ピュアフル)※書き下ろし中篇収録
  • 海馬亭通信 2(2012年3月 ポプラ文庫ピュアフル)

風の丘のルルーシリーズ 編集

  • 魔女の友だちになりませんか?(1999年1月 ポプラ社 / 2005年11月 ポプラポケット文庫
  • 魔女のルルーとオーロラの城(1999年5月 ポプラ社 / 2006年1月 ポプラポケット文庫)
  • 魔女のルルーと時の魔法(1999年12月 ポプラ社 / 2006年4月 ポプラポケット文庫)
  • 魔女のルルーと風の少女(2000年7月 ポプラ社 / 2006年8月 ポプラポケット文庫)
  • 魔女のルルーと赤い星の杖(2001年1月 ポプラ社)
  • 魔女のルルーと魔法使いの塔(2002年7月 ポプラ社)
  • 魔女のルルーと楽園の島(2004年11月 ポプラ社)
  • その本の物語 (上、下)(2014年7月 ポプラ文庫ピュアフル)[12]

カフェかもめ亭シリーズ 編集

  • ささやかな魔法の物語〜カフェかもめ亭〜(2001年12月 ポプラ社)
    • 【改題】カフェかもめ亭(2011年1月 ポプラ文庫ピュアフル)※書き下ろし中篇収録
  • カフェかもめ亭 猫たちのいる時間(2014年3月 ポプラ文庫ピュアフル)

天空のミラクルシリーズ 編集

  • 天空のミラクル!タロットカードは死の歌をうたう(2005年4月 ポプラ社)
    • 【改題】天空のミラクル(2016年1月 ポプラ文庫ピュアフル)
  • 天空のミラクル!月は迷宮の鏡(2006年11月 ポプラ社)

コンビニたそがれ堂シリーズ 編集

  • コンビニたそがれ堂〜街かどの魔法の時間(2006年9月 ポプラ社)
  • コンビニたそがれ堂〜奇跡の招待状(2009年7月 ジャイブピュアフル文庫 / 2010年1月 ポプラ文庫ピュアフル)
  • コンビニたそがれ堂〜星に願いを(2010年5月 ポプラ文庫ピュアフル)
  • コンビニたそがれ堂~空の童話(2013年1月 ポプラ文庫ピュアフル)
  • コンビニたそがれ堂セレクション(2015年3月 ポプラ社)
    • 収録作品:あんず/人魚姫/星に願いを/天使の絵本(書き下ろし)/花明かりの夜に/エピローグ 風早の伝説
  • コンビニたそがれ堂 神無月のころ (2015年9月 ポプラ文庫ピュアフル)
  • コンビニたそがれ堂 祝福の庭(2016年12月 ポプラ文庫ピュアフル)
  • コンビニたそがれ堂 小鳥の手紙(2018年3月 ポプラ文庫ピュアフル)
  • コンビニたそがれ堂 猫たちの星座 (2019年2月 ポプラ文庫ピュアフル)
  • コンビニたそがれ堂 花時計(2020年3月 ポプラ文庫ピュアフル)

teenに贈る文学 編集

  • 風早の街の物語シリーズ 既刊7巻セット(2016年4月 ポプラ社)
    • 【セット内容】コンビニたそがれ堂/コンビニたそがれ堂 奇跡の招待状/コンビニたそがれ堂 星に願いを/コンビニたそがれ堂 空の童話/コンビニたそがれ堂 神無月のころ/その本の物語 上・下

ふしぎ探偵レミシリーズ 編集

  • ふしぎ探偵レミ~月光の少女ゆうかい事件(2008年1月 ポプラポケット文庫
  • ふしぎ探偵レミ~なぞの少年と宝石泥棒(2008年6月 ポプラポケット文庫)
  • ふしぎ探偵レミ~なぞの少年とコスモスの恋(2008年10月 ポプラポケット文庫)

くるみの冒険シリーズ 編集

  • くるみの冒険 1 魔法の城と黒い竜(2009年5月 童心社フォア文庫
    • ハードカバー版 (2016年3月 童心社)
  • くるみの冒険 2 万華鏡の夢(2010年2月 童心社フォア文庫)
    • ハードカバー版 (2016年3月 童心社)
  • くるみの冒険 3 竜の王子 (2016年3月 童心社 ハードカバー)

竜宮ホテルシリーズ 編集

  • 竜宮ホテル 迷い猫(2011年10月 三笠書房f-clan文庫
    • 【改題】竜宮ホテル(2013年5月 徳間文庫)※加筆修正、書き下ろし短編収録
  • 竜宮ホテル 魔法の夜(2013年12月 徳間文庫)
  • 竜宮ホテル 水仙の夢(2016年2月 徳間文庫)

花咲家シリーズ 編集

  • 花咲家の人々(2012年12月 徳間文庫)
  • 花咲家の休日(2014年9月 徳間文庫)
  • 花咲家の旅(2015年8月 徳間文庫)
  • 花咲家の怪(2016年10月 徳間文庫)

かなりや荘浪漫シリーズ 編集

  • かなりや荘浪漫 廃園の鳥たち(2015年3月 集英社オレンジ文庫
    • かなりや荘浪漫 廃園の鳥たち (2019年11月 PHP文芸文庫)※書き下ろし短編収録
  • かなりや荘浪漫 星めざす翼(2015年11月 集英社オレンジ文庫)
    • かなりや荘浪漫2 星めざす翼(2020年1月 PHP文芸文庫)※書き下ろし短編収録

桜風堂ものがたりシリーズ 編集

  • 桜風堂ものがたり(2016年9月 PHP研究所 / 2019年3月 PHP文芸文庫(上下2巻))《イラスト:げみ》
  • 星をつなぐ手-桜風堂ものがたりー(2018年8月 PHP研究所)《イラスト:げみ》
  • 桜風堂夢ものがたり(2022年1月 PHP研究所)《イラスト:げみ》

その他 編集

  • 百年目の秘密(1994年4月 あかね書房
  • 人魚亭夢物語(1999年8月 小峰書店
  • 七日間のスノウ(1999年10月 佼成出版社
  • ルリユール(2013年10月 ポプラ社 / 2016年3月 ポプラ文庫ピュアフル)
  • 百貨の魔法(2017年10月 ポプラ社 / 2021年4月 ポプラ文庫
  • 春の旅人(2018年3月 立東舎)《イラスト:げみ》
  • トロイメライ(2019年5月 立東舎)《イラスト:げみ》
  • さやかに星はきらめき(2023年11月 早川書房

その他の作品 編集

黄金旋律シリーズ 編集

魔女シリーズ 編集

  • 魔女たちは眠りを守る(2020年4月 KADOKAWA)

空港シリーズ 編集

  • 風の港(2022年3月 徳間書店)

NEKOMIMIシリーズ 編集

  • 不思議カフェ NEKOMIMI(2023年1月 小学館)

ノベライズ作品 編集

  • 春咲きコスモス物語(Jenny 93年春号(日本ヴォーグ社)掲載) - 着せ替え人形・ジェニーを主人公にした短編
  • ひみつのポムポムちゃん とつぜんのシンデレラ (2020年5月 講談社)

エッセイ 編集

アンソロジー作品 編集

「」内が村山早紀の作品

  • 猫とわたしの七日間(2013年11月 ポプラ文庫)「踊る黒猫」
  • となりのもののけさん(2014年9月 ポプラ文庫ピュアフル)「赤い林檎と金の川」[注 2]

設定協力 編集

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 風早の街の隣、光野原市が舞台[13]
  2. ^ 『コンビニたそがれ堂 神無月のころ』に収録

出典 編集

  1. ^ a b 『七日間のスノウ』佼成出版社刊、奥付より、 ISBN 4-333-01889-7
  2. ^ 村山早紀の風の丘通信 自己紹介&著作リスト”. 2017年11月22日閲覧。
  3. ^ 『三日月の魔法をあなたに ルマの不思議なお店』ポプラ社刊、奥付より、ISBN 978-4-591-11475-9
  4. ^ 『黄金旋律 旅立ちの荒野』角川書店刊、カバーより、ISBN 978-4-04-873906-1
  5. ^ 『ルリユール』ポプラ社刊、奥付より、ISBN 978-4-591-13621-8
  6. ^ 椋鳩十児童文学賞.受賞作品・受賞者・受賞出版社一覧”. 鹿児島市. 2017年11月22日閲覧。
  7. ^ 本屋大賞”. 2018年4月10日閲覧。
  8. ^ 『夏服少女からの伝言 午前0時のラジオ局』PHP文芸文庫刊、あとがき(P333)より、 ISBN 978-4-569-76297-5
  9. ^ 村山仁志 プロフィール”. NBC長崎放送. 2017年11月22日閲覧。
  10. ^ @mitsuiraita (2020年7月5日). "父の命日だったので、お寺行ったり、お昼ご飯食べたり、実家に寄って猫と戯れたり。夕方から家族で佐世保に。そう言えば佐世保は、海上自衛官だった父の最後の赴任地でした。海沿いの商業施設の近くには、護衛艦が停泊。あまくさ。タグボート的役割の船の様です。何か平和。そんなこんなで7月5日です。". X(旧Twitter)より2021年4月4日閲覧
  11. ^ 仁志のツイートより[10]
  12. ^ ピュアフルアーカイヴス第50回 村山早紀”. 2023年2月21日閲覧。
  13. ^ 『黄金旋律 旅立ちの荒野』PHP文芸文庫刊、p169より ISBN 978-4-569-67990-7
  14. ^ 伊部由起子のTwitter 2011年4月10日 19:03の発言
  15. ^ 村山早紀のTwitter 2012年10月18日 19:25の発言

外部リンク 編集