束縛状態
電子などがポテンシャルなどに束縛された状態
束縛状態(そくばくじょうたい、Bound state(s))とは、電子などがポテンシャルなどに束縛された状態のこと。束縛されるものは電子だけとは限らない。また、アンダーソン局在のような局在状態とは異なる。但し、束縛状態も空間内で、ポテンシャルなどによって束縛された状態であり、空間的に局在した状態となっている。
束縛状態の例としては、不純物準位の電子(半導体の不純物準位など←比較的束縛は弱い)や、原子の内殻電子も原子核に強く束縛されたものである。
詳細
編集の時、 は のある特別な値に対してだけ解を持ち、それらの値はとびとびのスペクトルになる。それらの値に対応する定常状態は、いつもある系の有限な範囲内での運動となっている。実際、とびとびの の固有関数は、 が有限となる。これは、 で、 になることを意味し、これらのような粒子のことを「束縛状態」と呼ぶ。[1]
関連項目
編集参考文献
編集量子力学1 猪木慶治 川合光 講談社サイエンティフィク 1994年2月20日
脚注
編集- ^ 『量子力学1』講談社サイエンティフィク、2月20日 1994。