東村山市(ひがしむらやまし)は、東京都多摩地域北部にある市。

ひがしむらやまし ウィキデータを編集
東村山市
正福寺地蔵堂(国宝
東村山市旗 東村山市章
東村山市旗
2014年5月1日制定
東村山市章
1964年4月1日制定
日本の旗 日本
地方 関東地方
都道府県 東京都
市町村コード 13213-6
法人番号 1000020132136 ウィキデータを編集
面積 17.14km2
総人口 151,847[編集]
推計人口、2024年3月1日)
人口密度 8,859人/km2
隣接自治体 東久留米市清瀬市東大和市小平市
埼玉県所沢市
市の木 ケヤキ
(1974年9月25日制定)
市の花 ツツジ
(1974年9月25日制定)
市の鳥 ハクセキレイ
(1994年12月1日制定)
東村山市役所
市長 渡部尚
所在地 189-8501
東京都東村山市本町一丁目2番地3
北緯35度45分17秒 東経139度28分07秒 / 北緯35.75461度 東経139.4685度 / 35.75461; 139.4685座標: 北緯35度45分17秒 東経139度28分07秒 / 北緯35.75461度 東経139.4685度 / 35.75461; 139.4685
地図
外部リンク 公式ウェブサイト

東村山市位置図

― 区 / ― 市 / ― 町・村

ウィキプロジェクト
市域のランドサット衛星写真

人口は約15万人。高田馬場駅まで西武新宿線で最短21分(特急等)という地の利から、ベッドタウンとして開発が進められた。

地理・概要 編集

武蔵野台地のほぼ中央、狭山丘陵の東縁に位置する。北西部の丘陵地域を除き市域の大半は平坦な土地である。江戸時代の初めに幕府老中松平伊豆守信綱が掘らせたことから「伊豆殿堀」とも呼ばれる野火止用水や、狭山丘陵から流れ出している柳瀬川支流、空堀川から水利を得て、畑作が盛んなところだった。

市域は東西5.878 km、南北5.240 km、面積は17.14平方キロメートルで多摩地域26市中14番目である。市制施行は13番目であり、推計人口10位、人口密度12位、歳入額14位など東京都の市においておおむね平均値ないしは中間値となる自治体である。

市内には、旧村名で大字でもあった久米川、野口、廻田、(南)秋津、恩多(大岱)が町名として残り、道路は市域が江戸時代尾張徳川家鷹場であったことに由来する鷹の道[1][注釈 1]などが残る。また南北に府中街道、東西に新青梅街道が通じ、東村山市役所・東村山駅久米川駅付近の野口橋[注釈 2]で交差している。

市内初の鉄道は1894年(明治27年)12月21日の川越鉄道(現・西武国分寺線)久米川停車場(現・東村山駅)であり、以来2社8路線9駅が展開し[2]、久米川駅が駅500m範囲の人口で多摩地区一位になる[3]など主に住宅地からなる都市となっている。

当市の出身者でコメディアン、芸人の志村けんの『東村山音頭』によって全国的に市名が知られることとなった。その中にも出てくる多摩湖(村山貯水池)は大部分が西隣の東大和市に所在しているが、新宿副都心開発により閉鎖された淀橋浄水場の代替地となった東村山浄水場はこの貯水池などを水源とし、都民が恩恵にあずかっている。

河川 編集

市内を流れる川は荒川に注ぎ、多摩川に注ぐものはない。

  • 空堀川 流路の変更(直線化)、川幅を広げる等の大規模な河川改修工事が完了し、その一部は親水公園となっている[4]
  • 柳瀬川(二瀬川)
  • 前川
  • 北川(後川)
  • 出水川(不老川) 黒目川の支流
  • 野火止用水(栄町内では西武線交差部付近以外暗渠化)
  • 沢の堀

隣接する自治体 編集

歴史 編集

市域には旧石器時代からの遺跡が分布し、縄文時代には笹塚遺跡をはじめ縄文中期の集落遺跡が数多く分布し、縄文後晩期では下宅部遺跡の存在が知られる。弥生時代の遺跡は皆無で、古墳時代には後期集落は見られるものの、古墳の存在は無い。

律令制下では武蔵国多摩郡に属し、奈良平安時代の遺跡では完形の瓦塔東京国立博物館所蔵)が出土した東村山市No.2遺跡のほか、平安時代の池状遺構も見られる。古代には官道である東山道武蔵路の道筋が南北に比定されている。

平安後期には狭山丘陵に武蔵七党村山党が進出し、一族は鎌倉幕府御家人となった。鎌倉時代には鎌倉街道上道が通り、久米川宿を中心とする宿場として栄え、日蓮佐渡島に流刑される際に当宿に宿泊している。鎌倉末期には武蔵野台地を舞台に新田義貞率いる倒幕軍と幕軍の間で一連の合戦が起こり、市域では久米川の戦いが起きている。また、幕府滅亡後に成立した建武の新政に対して北条氏残党が蜂起した中先代の乱における合戦も起こっている。戦国時代には相模国戦国大名である後北条氏の領国に含まれ、後北条領国では川越街道が整備されたため、相対的に鎌倉街道の重要性は薄れる。

江戸時代幕府直轄領となり、武蔵野台地の開拓が進む。また、尾張徳川家の設置した鷹場にも含まれる。明治維新後には野口村、廻田村、久米川村、南秋津村の各村は韮山県、次いで品川県の所属となり、1872年(明治5年)に神奈川県多摩郡の所属となった。1878年(明治11年)には郡区町村編制法により多摩郡北部が北多摩郡となり、1880年(明治13年)には埼玉県入間郡に属していた大岱村も北多摩郡に編入となった。

1889年4月1日町村制施行の際に、北多摩郡野口村、廻田村、大岱村、久米川村、南秋津村が合併して東村山村(ひがしむらやまむら)となった。

1894年以来2社8線9駅の鉄道が市内に通じ、古道以来の交通の要衝だったところに、近代には周辺村からの人の流れと物資の集積地としての機能が発生した。鉄道開通による宅地化が進むなかで、現在の栄町一帯は西武新宿線開通後、東京都内の沿線では田無に次ぐ商業地域となっていく。

1942年4月1日に東村山町(ひがしむらやままち)となった。この段階では、東京府内の隣接自治体で最も早い町制だった。

1964年4月1日に東村山市となった。市制と同時に現在の各町が設置され、前後して富士見町に私立中学高校が複数開校した。1967年には新青梅街道1973年には鉄道の武蔵野線が開通。ベッドタウンとして開発が進められ、都営住宅や団地、官公庁住宅の整備が行われ、現在の市の姿となる。

市名の由来 編集

「東村山」の名称は、(村設置当時)いろいろ議論されたが、桓武平氏の流れをくみ、武蔵國武士としてこの地に拠を擁した村山党、(武蔵七党の一党)の村山を地名とし、その最東端にあたるため「東」を頭に冠し「東村山」と名付けたものという[5]

東を冠する現存の市で、町村制施行時の村から同名のまま町制、市制施行したのは当市のみである(千葉県東金市は町村制施行時に町、山形県東根市は町制時に新設、その他市制施行時に東を冠した市とは命名事情が異なる)

人口 編集

 
東村山市と全国の年齢別人口分布(2005年) 東村山市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 東村山市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性

東村山市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

昼夜間人口 編集

2005年に夜間人口(居住者)は144,402人である。市外からの通勤者と通学生および居住者のうちの市内に昼間残留する人口の合計である昼間人口は115,046人で昼は夜の0.797倍の人口で、夜間に比べて昼の人口は3万人弱ほど減る。昼間人口/夜間人口比が0.8以下の市は東京都区市部に5つしかなく、東村山市がオフィスや工場・学校が少なく住宅の多い都市であることが推察される。なお2010年及び2015年の国勢調査では昼間人口は0.8倍以上となっている[6]

通勤者・通学者で見ると市内から市外へ出る通勤者43,759人、市外から市内へ入る通勤者は18,471人と通勤者では市外へ出る通勤者のほうが多く、学生でも市内から市外に出る通学生は7,124人、市外から市内へ入る通学生は3,056人と学生でも昼は市外へ流出する人数のほうが多い[7]。なお、国勢調査では年齢不詳の者が東京都だけで16万人おり、この項の昼夜間人口に関しては年齢不詳の人物は数字に入っていないので数字の間に若干の誤差は生じる。

地域 編集

町名 編集

東村山市では、住居表示に関する法律に基づく住居表示は実施していない[8]土地区画整理事業施行区域を含め、市制施行時(1964年10月1日)に13町を置き、その後地番を整理すること(町名地番整理)により住所整理が実施されている。

東村山市役所管内 編集

東村山市役所管内(53町丁)
町名 地番整理実施年月日 町区域設定前の大字(町村制以前の村名)[9]
栄町さかえちょう一丁目 1968年5月1日 久米川・大岱
栄町二丁目 久米川
栄町三丁目 久米川・野口
本町ほんちょう一丁目 1969年9月1日
本町二丁目
本町三丁目 久米川
本町四丁目
美住町みすみちょう一丁目 野口・廻田
美住町二丁目
富士見町ふじみちょう一丁目
富士見町二丁目 廻田
富士見町三丁目
富士見町四丁目
富士見町五丁目 野口・廻田
諏訪町すわちょう一丁目 1970年9月1日 久米川・野口
諏訪町二丁目 野口
諏訪町三丁目
野口町のぐちちょう一丁目
野口町二丁目
野口町三丁目
野口町四丁目
多摩湖町たまこちょう一丁目 1971年9月1日 廻田
多摩湖町二丁目
多摩湖町三丁目
多摩湖町四丁目
廻田町めぐりたちょう一丁目
廻田町二丁目
廻田町三丁目
廻田町四丁目
萩山町はぎやまちょう一丁目 1972年9月1日 野口
萩山町二丁目 久米川・野口・大岱
萩山町三丁目 久米川・野口
萩山町四丁目 久米川・大岱
萩山町五丁目
恩多町おんたちょう一丁目 1973年9月1日
恩多町二丁目
恩多町三丁目
恩多町四丁目
恩多町五丁目
青葉町あおばちょう一丁目 久米川
青葉町二丁目
青葉町三丁目 南秋津
青葉町四丁目
秋津町あきつちょう一丁目 1974年9月1日
秋津町二丁目
秋津町三丁目 久米川・南秋津
秋津町四丁目 南秋津
秋津町五丁目
久米川町くめがわちょう一丁目 久米川
久米川町二丁目
久米川町三丁目
久米川町四丁目 久米川・野口
久米川町五丁目 久米川・南秋津


住宅団地 編集

  • 東京都住宅供給公社久米川駅東団地 - 昭和43年 : 東村山都市計画事業(一団地の住宅施設)
  • グリーンタウン美住一番街 - 久米川団地の再開発
  • 久米川団地(美住町、1958年)
  • 南台団地(富士見町 1963年 現存 集約化)

郵便番号 編集

行政 編集

市長 編集

  • 渡部尚(わたなべ たかし、2007年5月1日就任、5期目)
    • 副市長:荒井浩

歴代町長 編集

歴代市長 編集

広域行政 編集

  • 昭和病院組合
    清瀬市、小金井市、小平市、西東京市、東久留米市、東大和市および当市により組織され、小平市にある公立昭和病院を運営している。

その他 編集

議会 編集

東村山市議会 編集

  • 定数:25人
  • 任期:2019年5月1日 - 2023年4月30日[11]
  • 議長:土方 桂(自由民主党市議団)(2021年6月2日就任)
  • 副議長:村山淳子(公明党)(2021年6月2日就任)
会派別名簿(2021年6月4日現在)[12]
会派名 議席数 議員名(◎は代表者)
自由民主党市議団 8 ◎小町明夫、土方桂、小林美緒、下澤由起夫、清水あづさ、木村隆、志村誠、熊木敏己
公明党 6 ◎石橋光明、村山淳子、伊藤真一、駒崎高行、渡辺英子、横尾孝雄
日本共産党 5 ◎渡辺稔、山口美代、佐藤直子、浅見みどり、山田崇子
会派に属さない議員 6 朝木直子(草の根市民クラブ)、鈴木龍雄、藤田雅美立憲民主党)、佐藤真和、白石悦子、上町弓子
25

東京都議会 編集

2021年東京都議会議員選挙
  • 選挙区:北多摩第一選挙区(東村山市、東大和市武蔵村山市
  • 定数:3人
  • 任期:2021年7月23日 - 2025年7月22日
  • 投票日:2021年7月4日
  • 当日有権者数:254,911人
  • 投票率:41.97%
候補者名 当落 年齢 党派名 新旧別 得票数
谷村孝彦 58 公明党 29,386票
尾崎あや子 62 日本共産党 20,807票
関野杜成 47 都民ファーストの会 19,994票
北久保眞道 68 自由民主党 19,564票
鈴木恵美子 51 立憲民主党 15,385票
2017年東京都議会議員選挙
  • 選挙区:北多摩第一選挙区(東村山市、東大和市、武蔵村山市)
  • 定数:3人
  • 投票日:2017年7月2日
  • 当日有権者数:253,335人
  • 投票率:52.42%
候補者名 当落 年齢 党派名 新旧別 得票数
関野杜成 43 都民ファーストの会 39,492票
谷村孝彦 54 公明党 32,773票
尾崎あや子 58 日本共産党 23,500票
北久保眞道 64 自由民主党 22,415票
鈴木龍雄 48 民進党 11,166票
山内章明 64 無所属 1,521票

衆議院 編集

当落 候補者名 年齢 所属党派 新旧別 得票数 重複
木原誠二 51 自由民主党 121,621票
比当 宮本徹 49 日本共産党 66,516票
前田順一郎 46 日本維新の会 43,089票

自治体交流 編集

国内 編集

海外 編集

産業 編集

農業 編集

工業 編集

商業 編集

駅および住宅地に隣接した商店街のほか、大規模商業店舗が一部の駅周辺にある。久米川駅西友の駅直結への反対や、新小平駅水没事故時迂回対策の秋津駅新秋津駅の連絡通路建設反対による工事中止など、地元商店の保護に積極的である。市商工会が早期に、地名の入らないドメイン名の取得およびサイト開設を行っている。市内商店会数は18[14]、主要道路である府中街道は中央部の既存市街地を通過し、新青梅街道は沿道を小平霊園や東村山浄水場などが多く占めているなど幹線道路沿いの大規模店舗立地は少なく、15万人規模の都市にもかかわらずイオングループはウエルシア薬局ミニストップ1店舗のみ、ドンキホーテグループファーストリテイリングの進出はない。地域別構想において久米川駅の周辺を、市の「中心核」の位置づけのうち飲食業をはじめとする商業機能を中心とした都市機能を強化し、さらに魅力を高める取り組みを進めていくこととしている[15]

インターネットの活用としては、2019年1月には市としてインスタグラムのアカウントを開設し、飲食・観光客誘致などを図る取り組みを始めた[16]

金融機関 編集

スーパー、ディスカウントストア 編集

西友

  • 久米川店

イトーヨーカドー

  • 東村山店

ヨークフーズ

  • 東村山店

コープみらい

  • コープ東村山駅前店
  • コープ東村山秋津町店

スーパーあまいけ

  • 久米川店
  • 青葉町店
  • 萩山駅前店

いなげや

  • 東村山市役所前店
  • 東村山秋津店

オザム

  • 美住町店
  • ラーレ東村山店

さえき

  • 秋津食品館

ビッグ・エー

  • 東村山本町店
  • 東村山青葉店
  • 東村山栄町店
  • 東村山野口町店

TAIRAYA

  • 久米川八坂店

ロピア

  • 東村山島忠ホームズ店

業務スーパー

  • 東村山店

市内に本社を置く企業 編集

施設 編集

在来の東村山駅を中心とする旧市街地と久米川駅を中心とする新市街地の構成に対し、計画的に結び付け町の発展をうながすべく1954年から(現本町一丁目および四丁目)に官公庁用地約1万坪を確保した。1958年に市役所を現在地に建設。官公署街となった[5]。東村山市立中央図書館・国税庁東村山税務署・東京消防庁東村山消防署本町出張所(旧本署)・警視庁東村山警察署・NTT東村山局舎・東村山法人会・東村山市医師会・JA東京みらい東村山支店(旧東村山市農業協同組合)等が立地している。

消防 編集

管轄地域は市域に等しい。同署は東京消防庁第八消防方面本部の隷下にある。消防は市町村の責任業務であるが、多摩地域のほとんどの市町村は東京消防庁へ消防業務を委託しており、当市もそれに倣っている。

警察 編集

警視庁東村山警察署

  • 八坂交番
  • 廻田駐在所
  • 久米川駅前交番
  • 久米川駐在所
  • 東村山駅前交番
  • 秋津駅前交番(所在地は清瀬市だが、東村山市の一部地域を管轄)
  • 青葉駐在所
  • 秋津三丁目交番
  • 萩山駐在所

水道(東京都水道局) 編集

国の機関 編集

病院 編集

二次救急対応

ベッドタウン開発が着手される前は、農家と富豪の邸宅が若干存在していたことを除き、全域が雑木林で占められていたため、その土地柄を活かして結核患者を対象とした診療所が多く点在していた。このうち、八国山緑地の麓にあった診療所は『となりのトトロ』作中にも出てきている。なお、現在市内に存在する総合病院は、全てその診療所の跡地に建設されている。

公園・緑地 編集

霊園 編集

教育 編集

幼稚園 編集

私立幼稚園 編集

  • 久米川幼稚園
  • 暁星幼稚園
  • 精心幼稚園
  • 多摩みどり幼稚園
  • まりあ幼稚園
  • 南台幼稚園
  • 美住幼稚園
  • 麻の実幼稚園

認定こども園 編集

  • 秋津幼稚園
  • 東村山むさしの幼稚園
  • しらぎく幼稚園

保育園は児童福祉施設のためこの項ではないが、当市は東京都で2019年に対前年の待機児童数の増加が87人と最大の増加を示した自治体である[19]

小学校 編集

市立

中学校 編集

市立

私立

高等学校 編集

都立

私立

専修学校 編集

交通 編集

公共交通空白地域の設定は鉄道駅から600m以上かつバス停 から300m以上離れた地域、公共交通不便地域として バスの運行本数が1時間1本未満のバス停から300m以内の地域としており、 2018年コミュニティバスガイドライン更新時点(ところバス乗り入れ実証実験前の段階)での該当地域は3.7平方キロメートル(市域の21%)・2.7万人(人口の17%)である[20]

鉄道 編集

 
東村山駅

西武鉄道JR東日本あわせ8路線が通っている。東村山駅は乗換え駅となっている。現在高架化工事が行われている。 [21][注釈 4]

東日本旅客鉄道(JR東日本)
  武蔵野線
西武鉄道
 新宿線
 拝島線
 国分寺線
  • - 東村山駅
 多摩湖線
 池袋線
 西武園線
  山口線
  • - 多摩湖駅


バス 編集

 
グリーンバス(西武バス)

市内の公共交通空白地域対策にコミュニティバス「グリーンバス」を運行している。また東京都シルバーパスの利用は市内では西武バスのみ。当市内での発行は西武バス久米川駅案内所の営業終了に伴い、東村山市シルバー人材センターの扱いとなった[22]

  • 西武バス
    • 久米川駅から恩多町・青葉町方面清瀬駅や新秋津駅、所沢駅へ、また八坂駅を通り富士見町方面東大和市駅立川駅へ。
    • 東村山駅から野口町・廻田町方面東大和市駅・立川駅へ。
    • 東久留米市境の野火止用水沿いを清瀬駅と花小金井駅を結ぶ路線が通る。
  • 銀河鉄道
    • 東村山駅から恩多町・青葉町から柳泉園グランドパーク(東久留米市)へ循環路線。
    • 富士見町の明治学院・桜華女学院・明法中学・高等学校から小川駅を経由して新小平駅を結ぶ路線が通る。※休止中
  • コミュニティバスグリーンバス
    • 開設当初は西武バスと銀河鉄道の2社による運行だったが、消費税8%化の値上げの際にPASMOを導入することになる。その際に銀河鉄道バスが撤退し、西武バスのみの1社運行になり、現在に至る。東村山駅東口発は新秋津方面(多摩北部医療センター止まりの折り返しと交互運転)と久米川町循環の2路線、東村山駅西口発は諏訪町循環と東村山消防署・美住町経由久米川駅方面の4方向への運行がされている。
  • 所沢市内循環バス「ところバス」(コミュニティバス
    • 当市と埼玉県所沢市の間での協議により、2018年10月1日より南路線(吾妻循環)が西武遊園地駅(現:多摩湖駅)~西武園駅付近の区間を東村山市内を組み込むような形での路線設定となっていた。
      実証運行の結果が芳しくなくったことから、所沢市との協議の結果、2020年3月末をもって西武園駅~西武遊園地駅(現:多摩湖駅)の東村山市域乗り入れが廃止となることが決定し[23]、市域への乗り入れを終了した。

道路 編集

市内に国道高速道路および自動車専用道路は通っていない。国立市国立府中インターチェンジ中央自動車道)および埼玉県所沢市所沢インターチェンジ関越自動車道)が最寄り、ともに市役所から走行距離で約11km。主要地方道が東西南北に複数通り、道路交通の要衝となっている。構想として、地域高規格道路である多摩新宿線が新青梅街道に並行する形で市内を通るルート案が存在する[24][25]

都道府県道

文化財 編集

2020年現在、市内には国宝が1件、国の重要文化財が2件、東京都指定文化財が3件、市指定文化財が37件存在する[26]

国指定 編集

 
国宝・正福寺千体地蔵堂
  • 正福寺 - 千体地蔵堂は多摩地区で唯一の国宝建造物。円覚寺舎利殿とほぼ同一の規模・様式で禅宗様(唐様)建築の代表的遺構。1928年(昭和3年)4月4日に当時の古社寺保存法に基づき特別保護建造物に指定、1952年(昭和27年)3月29日、文化財保護法に基づく国宝に指定された。
  • 板碑 元弘三年斎藤盛貞等戦死供養碑 - 国の重要文化財。徳蔵寺・板碑保存館に保管される。1914年(大正3年)8月25日指定。
  • 東京都下宅部遺跡出土品 一括 - 国の重要文化財。東村山ふるさと歴史館保管。2020年9月30日指定[27]

都指定 編集

 
久米川古戦場碑
  • 下宅部遺跡 - 2015年(平成27年)3月16日都指定史跡。
  • 久米川古戦場 - 1952年(昭和27年)4月1日都指定史跡、1955年(昭和30年)3月28日都指定旧跡。
  • 梅岩寺ケヤキ - 1965年(昭和40年)3月31日都指定天然記念物。

市指定 編集

など。

遺跡 編集

上述した下宅部遺跡を含め、市内では148か所の遺跡が確認されている。主に空堀川より北部に集中している[28]

など。

観光 編集

名所旧跡等 編集

 
ライシャワー記念館

祭・イベント 編集

  • 菖蒲祭り - 北山公園、毎年6月の第1土曜~第3日曜
  • 久米川阿波踊り - 毎年8月
  • 八坂神社例大祭 - 八坂神社、毎年7月15日直前の土曜-日曜

著名な出身者・ゆかりのある人物 編集

芸能 編集

     
志村けんの木(2020年8月11日)
志村本人の直筆とサインが入った看板
志村けんの像

マスコミ 編集

文化・学芸 編集

スポーツ 編集

バレーボール選手
女子サッカー選手
女子アイスホッケー選手
プロサッカー選手
男子テニス選手
  • 太田芳郎 - 戦前に活躍したテニス選手。戦後は当市に居住(出身は新潟県柏崎市)、市教育委員会委員長・東村山市体育協会会長。東村山市名誉市民第1号[34]
男子バドミントン選手
プロ野球選手
陸上選手
大相撲
その他

名誉市民 編集

  • 太田芳郎 - 1991年認定
  • 熊木令次 - 2004年認定
  • 志村けん - 2020年認定

当市を舞台とする作品 編集

観光キャラクター 編集

 
ひがっしー
  • ひがっしー(市公式キャラクターとして活用[40]
  • しょうちゃん(菖蒲まつりキャラクター/東村山市商工会)
  • ぽんたくん(東村山市社会福祉協議会イメージキャラクター)
  • よしくん(黒焼きそば食べあるきキャンペーンキャラクター/ポールスタア)

その他 編集

当市の市外局番は042(国分寺MA)。

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 北緯35度45分10秒 東経139度26分51秒 / 北緯35.75266491234836度 東経139.44746176352024度 / 35.75266491234836; 139.44746176352024:鷹の道、東大和市境の始点
  2. ^ 北緯35度45分09秒 東経139度28分01秒 / 北緯35.7524496927026度 東経139.46689097907898度 / 35.7524496927026; 139.46689097907898:野口橋
  3. ^ 霊園は東村山市・小平市・東久留米市にわたっているが、霊園管理事務所の住所である「東村山市萩山町」が霊園所在地となる。
  4. ^ 市内全駅の1日平均利用者数は約27万人であり、人口当たりの駅数は青梅市(御岳登山鉄道含)、立川市(多摩都市モノレール含)に次ぐ東京都市部3位。

出典 編集

  1. ^ 歴史の道と商店街の風景』(レポート)東村山50景 市民が選んだ、東村山らしさを象徴する50の風景、東村山、2014年10月26日https://www.city.higashimurayama.tokyo.jp/shisei/machi/machidukuri/toshikeikan/50kei/index.files/panfu.pdf2022年4月21日閲覧 
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外部リンク 編集