松山 悦三(まつやま えつぞう、1893年 - ?)は、日本の文筆家。筆名は松山敏(まつやま さとし)。

生涯 編集

宮崎県生まれ。金星堂に勤務し、1921年雑誌『人間』の編集長を務め、作家たちと交友。1930年東京外国語学校卒業。

松山敏の名で詩集、詩の翻訳などを出すが、原典訳ではないものも多い。一時期同人誌『銀皿』を刊行。

戦時中は時局的な著作を悦三の名で多く刊行、戦後も敏名義で活動するが、悦三名義で往年の作家の思い出などを綴った。

著書 編集

  • 若き日の影 詩集 松山敏 金星堂 1922
  • 貧しき灯 詩集 松山敏 銀皿社 1922
  • 光の中へ 松山敏 八光社 1923
  • 青春の憧憬 詩集 松山敏 聚英閣 1924
  • 若き日の夢 松山敏 金星堂 1926 (抒情詩集叢書)
  • 松山敏詩集 全3巻 緑蔭社 1926-1927
  • 生きんが為に 松山敏 緑蔭社 1926 (人生叢書)
  • 新生の首途 松山敏 緑蔭社 1926 (人生叢書)
  • 人生の行路 松山敏 緑蔭社 1926 (人生叢書)
  • 人生哲学 松山敏 三弘社出版部 1927
  • 若き日の西郷 人間西郷第1部 高千穂社 1937 (高千穂文庫)
  • 新日本建設の西郷 人間西郷第2部 高千穂社 1937 (高千穂文庫)
  • 如何にして生くべきか 人生社 1938 (人生文庫)
  • 若き人々の悩み 人生社 1938 (人生文庫)
  • 人間西郷 第3部(晩年の西郷) 人生社 1938 (人生文庫)
  • 大西郷秘話 人生社 1938
  • 新興伊太利とムッソリーニ首相 人生社 1939
  • 自然の春・人生の秋 人生社 1939 (人生文庫)
  • 新しき母 人生社 1939 (人生文庫)
  • 人間ヒットラー 人生社 1939 (人生新書)
  • 人間ムッソリーニ 人生社 1939 (人生新書)
  • 人間東郷 人生社 1939 (人生新書)
  • 第二次欧洲大戦とヒットラー総統 人生社 1939
  • 小説若き日の影 人生社 1939
  • 生きんが為に 人生社 1939
  • 生きる道 人生社 1939
  • 人間乃木 人生社 1940 (人生新書)
  • 人間汪兆銘 人生社 1940 (人生新書)
  • 新支那の建設と汪精衛 人生社 1940
  • 新生活への出発 人生社 1941 (人生選書)
  • 欧洲新秩序建設のドイツとヒットラー 人生社 1941
  • 欧洲新秩序建設の伊太利とムッソリーニ 人生社 1941
  • 若き楠木正成と勤王精神 1942
  • 神代の史蹟と日向の伝説 神の国伝説の国物語 松山敏 文華堂 1942
  • 少年の記若き日の足あと 姉上にあてた手紙 松山敏 人生社 1946 (人生文庫)
  • 松山敏著作集 第5篇 農文社 1948
  • デンマーク農業と日本の有畜農業經營 豐武東共著 日本農民協會 1949 (農業研究新書)
  • デンマーク農業と農民教育 人生社 1953 (新農業文庫)
  • 人間アイゼンハウァー 松山敏 人生社 1953 (人生伝記新書)
  • 小説西郷南洲 松山敏 人生社 1953
  • 松山敏著作選集 全4巻 人生社 1953
  • マス・コミ時代をどう生きるか 現代生活の探究 現代社 1957
  • 才女時代 マス・コミに生きる女性たち 朋文社 1957
  • 名作はこうして生まれた アジア出版社 1958
  • すぐれた人のおはなし53話 アジア出版社 1959
  • 若い人のエチケット 泰光堂 1963
  • 明治・大正・昭和作家追想 社会思想社 1965 (現代教養文庫)
  • 芥川竜之介読本 社会思想社 1968 (現代教養文庫)
  • 太宰治読本 読売新聞社 1974

翻訳 編集