松平直之 (伯爵)

明治・大正期の華族(伯爵)・貴族院議員(伯爵議員)。直基系越前松平家14代。松平直克の長男。従四位。伯爵(前橋)松平家第2代。貴族院決算委員長。

松平 直之(まつだいら なおゆき、文久元年7月27日1861年9月1日) - 昭和7年(1932年4月11日)は、明治から大正期の華族伯爵)、政治家貴族院議員。結城松平家第14代当主。

松平直之

生涯 編集

文久元年(1861年)7月、同年のうちに武蔵川越藩主、のち上野前橋藩主となる松平直克の長男として生まれる。幼名は恒之丞。

直克は明治2年(1869年)に養子の直方に家督を譲り、直方は明治16年(1883年)に基則(9代当主松平典則の三男)に家督を譲っている。

直之は、牧野貞直(旧常陸笠間藩主)の娘・富美を娶ったが、明治24年(1891年)に先立たれた。基則の姉・八重を娶って明治40年(1907年)に家督を相続し、伯爵を襲爵した。明治44年(1911年)7月10日から[1]大正9年(1920年)3月1日まで[2]貴族院議員(伯爵議員)も務めた。

栄典 編集

家族・系譜 編集

家族 編集

父母
配偶者
  • 妻:牧野富美(? - 1891年、牧野貞直長女)
  • 妻:松平八重(1873年 - 1937年、松平典則七女)
    先代当主・基則の姉にあたる。
子女

『平成新修旧華族家系大成』は2男2女を載せる。

系譜 編集

江戸時代後期以後近代までの結城松平家の継承関係を、実系で示せば以下の通り。

 
松平斉典8
 
松平典則9
 
松平基則13
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
徳川斉昭
 
松平直侯10
 
 
松平八重
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
有馬頼徳
 
松平直克11
 
松平直之14
 
松平直冨15
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
前田利聲
 
松平直方12
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  • 数字は結城松平家の代数を示す。
  • 点線は婚姻関係を示す。

脚注 編集

  1. ^ 『貴族院要覧(丙)』昭和21年12月増訂、19頁。
  2. ^ 『貴族院要覧(丙)』昭和21年12月増訂、29頁。
  3. ^ 『官報』第1236号「叙任及辞令」1916年9月12日。

参考文献 編集


日本の爵位
先代
松平基則
伯爵
前橋松平家第2代
1907年 - 1932年
次代
松平直冨