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松戸車両センター

日本の東日本旅客鉄道常磐線列車の車両基地

松戸車両センター(まつどしゃりょうセンター)は、千葉県松戸市にある東日本旅客鉄道(JR東日本)東京支社車両基地である。

松戸車両センター
国道6号から見た松戸車両センター
国道6号から見た松戸車両センター
基本情報
鉄道事業者 東日本旅客鉄道
帰属組織 東京支社
所属略号 東マト
配置両数
電車 495両
合計 495両
備考 2019年1月1日現在のデータ[1][2][3]
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松戸車両センターから松戸駅へ向かう203系

常磐線松戸駅付近に位置する。また、千葉県我孫子市我孫子 - 天王台間に松戸車両センター我孫子派出所を有する。

常磐快速線常磐緩行線ダイヤ編成が完全に分離されており、双方を行き来する定期列車は存在しないが、当車両センターおよび松戸駅付近では線路が接続されており、緩行線用の編成が東京総合車両センター検査入場する際は当車両センターから松戸駅を経由して快速線を走行する。

目次

配置車両の車体に記される略号編集

東マト」…東京支社を意味する「東」と、松戸を意味する「マト」から構成される。国鉄時代は「北マト」で、東京北鉄道管理局を意味する「北」と、松戸を意味する「マト」から構成されていた。

歴史編集

松戸車両センター我孫子派出所編集

 
松戸車両センター我孫子派出所(2013年12月)

1971年2月、常磐線複々線化に伴い増備された車両を収容するため、我孫子電留線(後の松戸電車区我孫子派出所)として開設された。電留線の工事は1968年9月に工事計画書が認可されると、直ちに用地買収を開始し同年12月に路盤工事から着手したが、当地は妻子原遺跡があったため、1969年2月から6月まで埋蔵文化財の発掘調査が行われた[4]。用地内には旧水戸街道の第5浜街道踏切と市道の利根山踏切が存在していたが、1970年4月30日に踏切を廃止し、それぞれ船橋我孫子線架道橋、利根山架道橋として立体交差化された[5]。1970年9月に下り本線を車両センターの北側を通る線路に切替え、1971年2月4日に収容100両分の使用を開始した。残工事を行い、同年4月20日に車両収容270両、検修線 - 4線40両分、洗浄線 - 1線10両分、機械洗浄台 - 1基の規模で使用を開始した[6]

1987年、快速電車15両化と緩行電車の車両数増加に対応するため、有効長延伸するとともに不足する電留線を増設などの改良を行った[7]

2018年現在、敷地面積9万6000平方メートル、線路長8,117mの規模で線路の並ぶ西側は留置線で16線ある。作業用デッキを備える東側部分が洗浄線で、天王台駅側の東端部に車両洗浄装置を備えている[8]

配置車両編集

2019年1月1日時点の配置車両は下記の通りである[1][2][3]。なお、すべて電車である。

電車 気動車 機関車 客車 貨車 合計
485両 0両 0両 0両 0両 485両
  • 209系1000番台
    • 編成番号82の1000番台10両編成1本(10両)が配置されている。
    • 常磐緩行線・東京メトロ千代田線(取手 - 綾瀬 - 代々木上原間)で運用されていた。小田急線への乗り入れはできない。
    • 81編成と82編成の2編成が配置されていたが、2018年10月13日を以って常磐緩行線の運用から撤退し運用がなくなっていた。中央線快速のE233系0番台12両化工事に伴う予備車確保のため、81編成が2018年11月2日付で豊田車両センターに転出した[3]

過去の配置車両編集

  • 103系
    • 定期営業運転から離脱する直前の段階で、基本編成の10両編成1本(マト7編成)、付属編成の5両編成2本(マト22・31編成)が配置され、常磐快速線(上野 - 取手間)、成田線(我孫子 - 成田間)で運用されていた。いずれも2006年3月17日をもって定期営業運転を離脱した。その後、同年4月8日さよなら運転4月9日の車両展示会を最後に営業運転を終了した。なお、さよなら運転に使用されたのは第7編成だった。2006年5月9日に第22編成のクモハ103-147が大宮総合車両センターへ回送、5月17日に第7編成が、5月25日にはクモハ103-147以外の第22編成と31編成がそれぞれ長野総合車両センターへ廃車回送された。なお、第22編成と31編成が5月24日尾久車両センターに回送された際には、先頭車の前面に特製の編成札が取り付けられた。これを最後に首都圏から103系が消滅した。
    • 常磐緩行線・営団地下鉄千代田線(取手 - 綾瀬 - 代々木上原間)用の車両として1000番台160両も配置された。しかし、諸問題から早々に203系へ置き換えられ、104両は快速線に転用されたが、56両は広島・奈良・和歌山地区に転出し、105系に改造された。快速線用は2003年までに全て廃車となったが、105系に改造された車両は現在もJR西日本で運用されている。しかし、製造から50年近くが経過しており、広島地区は2016年までに廃車され、奈良・和歌山地区も2019年春から227系への置き換えが予定されている。
  • 401系
    • 量産先行試作車の4両編成2本が、取手 - 勝田間の電化工事完成まで暫定的に配置されていた。落成当初はまだ勝田電車区が存在せず、取手以北の電化工事も完成していなかったため、最初の試運転は、当区を拠点として東北本線宇都宮 - 郡山間で実施された。後に勝田電車区へ転出。
  • 207系
    • 編成番号71の900番台10両編成1本が配置され、常磐緩行線・東京メトロ千代田線(取手 - 綾瀬 - 代々木上原間)で運用された。2009年にE233系2000番台に置き換えられ、2009年12月5日にさよなら運転を実施、2010年1月5日に長野総合車両センターへ回送された。
  • 203系
    • 編成番号51 - 58の0番台10両8本(80両)、61 - 69の100番台10両9本(90両)、計10両編成17本(170両)が配置され、常磐緩行線・東京メトロ千代田線(取手 - 綾瀬 - 代々木上原間)で運用された。2010年から2011年にかけてE233系2000番台に置き換えられ、2011年度までに全車が廃車となった。1995年3月20日に発生した地下鉄サリン事件では、被災車両が203系だったため、ここで車内検証や消毒が行われた。
  • クモヤ143形電車
    • 構内入換および東京総合車両センター入場時の牽引車として使用されていた。

配置車両数編集

  • 車両数は各年の4月1日時点による。4月以降の配置変更は翌年の項に反映。
旧形 72系 103系 203系 207系 209系 E231系 E233系 事業用ほか 合計 備考
1967 --- 12月13日 - 103系を配置
1968 2 156 110 --- --- --- --- --- 2 270
1969 2 144 110 --- --- --- --- --- 2 258
1970 --- 161 110 --- --- --- --- --- 2 273
1971 --- 116 284 --- --- --- --- --- 2 402 4月20日 - 複々線化、103系1000番台運転開始
1972 --- 33 288 --- --- --- --- --- 3 324
1973 --- 12 318 --- --- --- --- --- 3 333 10月1日 - 成田線電化による103系直通運転開始
1974 --- 11 328 --- --- --- --- --- 3 342
1975 --- 5 328 --- --- --- --- --- 3 336
1976 --- --- 328 --- --- --- --- --- 3 331
1977 --- --- 328 --- --- --- --- --- 3 331
1978 --- --- 338 --- --- --- --- --- 3 341
1979 --- --- 338 --- --- --- --- --- 3 341
1980 --- --- 338 --- --- --- --- --- 3 341
1981 --- --- 338 --- --- --- --- --- 3 341
1982 --- --- 338 --- --- --- --- --- 3 341 8月27日 - 203系先行車配置
1983 --- --- 338 10 --- --- --- --- 3 351
1984 --- --- 347 80 --- --- --- --- 3 430
1985 --- --- 251 110 --- --- --- --- 3 364
1986 --- --- 220 170 --- --- --- --- 2 392 12月29日 - 207系900番台運転開始
1987 --- --- 190 170 10 --- --- --- 2 372 4月1日 - JR東日本に継承。12月1日 - 快速15両運転実施
1988 --- --- 250 170 10 --- --- --- 2 432
1989 --- --- 276 170 10 --- --- --- 2 458
1990 --- --- 265 170 10 --- --- --- 2 447
1991 --- --- 269 170 10 --- --- --- 2 451
1992 --- --- 249 170 10 --- --- --- 2 431
1993 --- --- 266 170 10 --- --- --- 2 448
1994 --- --- 274 170 10 --- --- --- 2 456
1995 --- --- 288 170 10 --- --- --- 2 470
1996 --- --- 292 170 10 --- --- --- 2 474
1997 --- --- 293 170 10 --- --- --- 2 475
1998 --- --- 293 170 10 --- --- --- 2 475
1999 --- --- 289 170 10 --- --- --- 2 471 緩行線の列車増発を目的として209系1000番台を配置
2000 --- --- 291 170 10 20 --- --- 2 493
2001 --- --- 289 170 10 20 --- --- 2 491
2002 --- --- 289 170 10 20 50 --- 2 541
2003 --- --- 129 170 10 20 185 --- 2 516
2004 --- --- 29 170 10 20 265 --- 2 496
2005 --- --- 24 170 10 20 265 --- 2 491
2006 --- --- 24 170 10 20 265 --- 2 491
2007 --- --- --- 170 10 20 265 --- 2 467
2008 --- --- --- 170 10 20 265 --- 2 467
2009 --- --- --- 170 10 20 265 --- 1 466
2010 --- --- --- 170 --- 20 265 10 1 466
2011 --- --- --- 90 --- 20 265 110 1 486
2012 --- --- --- --- --- 20 265 180 0 465
2013 --- --- --- --- --- 20 265 180 0 465
2014 --- --- --- --- --- 20 265 180 0 465
2015 --- --- --- --- --- 20 285 180 0 485 三鷹車両センターからE231系10両2本が転属[9]
2016 --- --- --- --- --- 20 285 180 0 485
2017 --- --- --- --- --- 20 285 190 0 495
旧形 72系 103系 203系 207系 209系 E231系 E233系 事業用ほか 合計 備考

脚注編集

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  1. ^ a b 交友社鉄道ファン』2018年7月号 「JR旅客会社の車両配置表」
  2. ^ a b 交通新聞社『JR電車編成表2018夏』2018年7月号
  3. ^ a b c 『j-train』 2019年春号(Vol.73)「車両追跡」、イカロス出版、2019年
  4. ^ 下津谷達男・古宮隆信他、『中馬場遺跡・妻子原遺跡』、日本国有鉄道常磐線複々線工事関係遺跡調査団、1972年3月30日
  5. ^ 広報あびこ、昭和45年4月16日
  6. ^ 国鉄東京第三工事局「常磐線我孫子電留線の施工」、『鉄道土木』、日本鉄道施設協会、1971年5月
  7. ^ 嶋田史雄・山本昭他、「常磐線快速電車15両運転設備等計画について」、『東工/日本国有鉄道第一東京工事局編』第36巻第2号、1986年3月発行
  8. ^ 「松戸車両センター我孫子派出所」、『週刊JR全駅全車両基地42』、朝日新聞社、2013年5月30日
  9. ^ ミツB20・B21 → マト118・119。転属時に6扉車のサハE230形がミツB22編成のサハE231形と1両ずつ振り替えられている。

関連項目編集