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来歴編集

東京都港区西麻布出身。明治学院高等学校卒業。成城大学文芸学部国文学科卒業。
大学在学中、映画研究部で自主制作映画の制作に携わる。卒業後、毎日映画社演出課に入社[1]毎日映画社にてTVドキュメンタリー、短編記録映画など100本近くの構成演出に携わる。1988年、ニュース映画「今なお苦悩は続く~土呂久公害70年~」で毎日映画コンクールの短編映画部門グランプリ受賞。その後、1991年にフリーランスへ転進。映画監督として活動を開始する。日本映画監督協会所属。

人物編集

  • 大学時代は国文学科に通い、卒論は「奥の細道」について研究していた。「おっかない映画しか撮らない男ではなく、学生時代は奥の細道を研究していた男だ」とファンの間では言われている。

映像作品編集

得意とするジャンル編集

スプラッタバイオレンス系の映像作品を以前は多く撮っていた。
1992年、平凡な少年が突然狂気にとりつかれる「オールナイトロング」でデビュー。カルトファンに高い評価を受けヨコハマ映画祭の新人賞を受賞。1994年の「オールナイトロング2」はサイコホラー仕立てで、多くのカルトファンを惹きつける。

作品におけるテーマ編集

常に時代の暗部に焦点を当て、暴力性や変態性といった極部をクローズアップすることで、タブーに挑戦し、人間の内面に潜む闇、狂気、愚かさ、切なさ、悲しみなど心の深淵を描くなど、あらゆるテーマで映画を撮っている。
2013年竹中直人主演「天心」では岡倉天心とその弟子たちの実像に迫り、新境地を開拓[2][3]

テレビ演出作品編集

テレビにおいては青春・人間ドキュメンタリーを中心に多数演出。
1993年テレビ東京の「ドキュメンタリー人間劇場」で、映画のモデルにもなった、1人の部員しかいない大学相撲部の主将を追った「シコふんで!たった1人の慶大相撲部・北見主将の青春」(ナレーション:紺野美沙子)を演出。1993年度の同番組の年間代表作の1つとして、ATP作品賞の選考に出品される[4]
1997年2月、「ドキュメンタリー人間劇場」で3本目の作品、柴又の駄菓子屋で展開する80歳の女性店主と、子供たちとのふれあいと、泣き笑いを追った「柴又駄菓子や~10円玉の愛と夢物語~」(ナレーション:倍賞千恵子)を演出。1997年下半期の代表作に選ばれ、ギャラクシー賞の選考に出品される[5]

復興支援映画「天心」編集

  • 地元での上映会

主人公である岡倉天心が活動した茨城では先行上映が行われ、2013年11月16日より全国でロードショー[6]
その後も熱心な地域上映を行い、「どんなに不遇な時代であっても、自分の信じた道を歩み続けろ」という岡倉天心の生涯を伝えるため、復興を目指すすべての人に作品を届けている[7]

  • 六角堂

脚本を書き、支援者も集い始めた矢先の2011年、東日本大震災が起き、主な撮影予定地の六角堂津波により流失。天心を描くのに欠くことのできない「象徴」が突如消え、「目の前が真っ暗になった」とインタビューで語っている[8]
その後、北茨城市茨城大学を中心に再建支援の輪が広がり、多くの支援のもと2012年にはかつての姿を取り戻すことができ撮影を続けることができた。支援をいただいた全ての方をエンドロールのクレジットに表記している[9]

「サクラ花」編集

2015年監督作品『サクラ花』公式サイト

1945年- 僕らに羽ばたく空などなかった

第二次世界大戦末期、一つの兵器が生み出された。 それは、おびただしい若者達の命を奪った兵器、「桜花(おうか)」。 プロペラも車輪もない。戦艦に向かって突撃するだけの小型特攻機。 一度乗れば、二度と生きて戻れず、"人間爆弾"と呼ばれた。 茨城県・神之池基地(現在の神栖市・鹿嶋市)を、終戦直前の昭和20年初夏、 一式陸攻機に搭載されて、激戦地の沖縄に向かう。乗員は8人。 彼らには想像を絶する過酷な運命が待っているのだった…。

・あらすじ かつて人間爆弾と呼ばれた、知られざる特攻機があった。 その名は、「桜花(おうか)」

第二次大戦末期、一つの兵器が生み出された。 それは多くの若者たちの命を奪った兵器。その名は「桜花(おうか)」・・・ プロペラも、車輪も、燃料も積んでいない。敵艦に向かって突撃するだけの小型特攻機。 一度乗れば、二度と生きて戻れず、"人間原爆弾"と呼ばれた。

茨城県・神之池基地。現在の神栖・鹿嶋市にあった基地に桜花はあった。 やがて、終戦直前の昭和20年6月22日、鹿屋基地を経て飛び立つ大型爆撃機の一式陸攻機。 その一式陸攻機に搭載されて、激戦地の沖縄に向かう桜花。それは桜花最期の出撃でもあった・・・。

「ある町の高い煙突」編集

2019年監督作品『ある町の高い煙突』公式サイト

『八甲田山』『劒岳 点の記』の原作で知られる昭和の文豪・新田次郎が描いた 〈日立鉱山〉の奇跡〈日立の大煙突と桜並木〉に秘められた“感動実話”を 日本映画界を支える実力派俳優たちの迫真の競演で 『天心』『サクラ花─桜花最期の特攻─』の松村克弥監督が映画化した初のロードショー作品。

・概要 村の名士で煙害への憤りを孫に託す三郎の祖父・兵馬には、日本を代表する名優・仲代達矢。財閥の身内で、華々しい経歴を誇る日立鉱山のカリスマ社長・木原吉之助には、「下町ロケット」などで高く評価され、個性派俳優としての地位も確立したアーティスト、吉川晃司。また、三郎と淡い想いを寄せ合う加屋の妹・千穂には、『オオカミ少女と黒王子』の小島梨里杏。

 さらに、伊嵜充則、螢雪次朗、小林綾子、石井正則、大和田伸也(友情出演)、六平直政、渡辺裕之、斎藤洋介ら、日本のエンターテイメントを支える実力派俳優が集結した。監督は、ドキュメンタリー作品を数多く手掛け、復興支援映画として完成させた『天心』や『サクラ花─桜花最期の特攻─』で、ヒューマンドラマの名手として高く評価された松村克弥。

 地球規模での環境問題が深刻化し、CSR(企業の社会的責任)が最も重要視されるようになった21世紀の今こそ、その原点として一人でも多くの方に届けたい感動の実話である。

受賞歴編集

受賞作品:毎日ニュース1472号『今なお苦悩は続く—土呂久公害70年』
受賞作品:『オールナイトロング[10]

フィルモグラフィ編集

劇場公開作品編集

オリジナルビデオ編集

ノンフィクション・ドキュメンタリー演出作品編集

  • 『シコふんで!たった1人の慶大相撲部・北見主将の青春』1993年(テレビ東京「ドキュメンタリー人間劇場」)
  • 『バレーがくれた明日へのアタック~早大主将・涙の最終戦~』1994年(テレビ東京「ドキュメンタリー人間劇場」)
  • 『柴又駄菓子や~10円玉の愛と夢物語~』1997年(テレビ東京「ドキュメンタリー人間劇場」)
  • 『東京下町人情食堂物語』1997年(フジテレビ「ザ・ノンフィクション」)
  • 新宿末廣亭に生きて』1998年(テレビ東京「ドキュメンタリー人間劇場」)
  • 『大衆食堂エレジー』1998年(フジテレビ「ザ・ノンフィクション」)
  • 『新宿・男と女の哀愁物語』1998年(フジテレビ「ザ・ノンフィクション」)
  • 『時の旅人~テレビが記録した日本~』1999年(NHK)
  • 『東京下町ガード下・酔いどれ人生』1999年(フジテレビ「ザ・ノンフィクション」)
  • 『離島の熱血先生~たった1人の診察日記~』1999年(テレビ東京「ドキュメンタリー人間劇場」)
  • 『明日がある!リサイクル男たちの夢』2001年(テレビ東京)
  • 『平成大不況!新宿・再起にかけた女たち』2001年(フジテレビ「ザ・ノンフィクション」)
  • 『家族がうつ病になった時…』2002年(フジテレビ「ザ・ノンフィクション」)
  • 『春待つ島に吹く風は…』2002年(NHK「にんげんドキュメント」)
  • 『東京下町ガード下・酔いどれ人生』(完結編)2002年(フジテレビ「ザ・ノンフィクション」)
  • 『元ミス日本・その後の波乱万丈物語』2003年(フジテレビ「ザ・ノンフィクション」)
  • 『心が壊れる~リストカットに走る女たち~』2003年(日本テレビ「NNNドキュメント」)
  • 『ニート~働けない若者の憂鬱~』2005年(日本テレビ「NNNドキュメント」)
  • 『オーバードーズ~若者に広がるクスリ依存~』2007年(日本テレビ「NNNドキュメント」)
  • 『マキさんの老後』2008年(フジテレビ「ザ・ノンフィクション」)
  • 『人生の勝どき橋を渡りたい』2009年(フジテレビ「ザ・ノンフィクション」)
  • 『あの頃に戻れない~30年後のザ・ハンダース』2010年(フジテレビ「ザ・ノンフィクション」)
  • 『美の宴の果て~昭和のミスコン女王たちは今』2012年(フジテレビ「ザ・ノンフィクション」)
  • 映画『サクラ花』 2015年
  • 『ある町の高い煙突』 2019年

脚注編集