松梨智子
松梨 智子(まつなし ともこ、1971年4月14日 - )は日本の元映画監督、女優。現在はイタリアンシェフ。広島県出身。広島大学附属高校を経て、早稲田大学商学部卒業。映像制作集団「地下テントろばくん」主宰。監督としての代表作に、『毒婦マチルダ』、『映画監督になる方法』など。身長160cm、血液型はB型[1] 。
来歴・人物
編集早稲田大学在学中、劇団高円寺爆弾クラブにて俳優修行を積み、早稲田大学映画研究会の自主制作映画『きままちゃんはあんたたちじゃないからのぼるのぼる』に主演。この作品が1994年、ぴあフィルムフェスティバルで審査員特別賞を受賞するとともに、松梨の演技が審査員の市川準の目にとまり、市川監督作『トキワ荘の青春』(1996)に出演。また自身も映画制作を始める。
1996年、監督作『惜しみなく愛は奪ふ』(1995)がゆうばり国際ファンタスティック映画祭で審査員奨励賞を受賞。高円寺爆弾クラブを映像制作集団「地下テントろばくん」に改める。女優としては、『クルシメさん』(1998)などに出演。1998年、監督作『毒婦マチルダ』が、テレビ番組『たけしの誰でもピカソ』で第1回映像アーティストピカソ大賞を受賞、また1999年日本映画監督協会新人賞候補作となる。2002年度から2005年度までENBUゼミナールの映像俳優コース専任講師を担当。近作『映画監督になる方法』(2006)は、各国の映画祭で招待上映された。
2008年11月に、監督として初の商業用作品となる「Happyダーツ」を全国公開。
2010年9月30日。モチベーション枯渇を理由に、「地下テントろばくん」活動休止を公式HP上で報告。映画監督の引退宣言をして、熱海で仲居となった。
その後料理界へ転身し、イタリアの料理学校「ルッカ・イタリア料理学院」を卒業。「リゾナーレ八ヶ岳」などで修業を積み、2021年3月現在、星野リゾートが経営する沖縄県・読谷村にある滞在型リゾート「星のや沖縄」にて料理長をしている[2]。
主な監督作品
編集- 惜しみなく愛は奪ふ(1995年、短編)- 監督・脚本・主演
- 毒婦マチルダ(1998年)- 監督・脚本・主演・マチルダ役
- サノバビッチ☆サブ〜青春グッバイ〜(2000年)- 監督・脚本・撮影・出演
- 近未来蟹工船 レプリカント・ジョー(2002年)- 監督・脚本・撮影[3]
- 帰ってきた!刑事まつり(2003年、オムニバス)- 「キューティー刑事」監督・脚本・出演・松本役
- 映画監督になる方法(2005年)- 監督・脚本・撮影・出演・サクラコ役
- Happyダーツ(2008年11月公開・クロックワークス) 出演:辺見えみり、佐藤仁美、加藤和樹、新田恵利、森泉
- サビ男サビ女(2011年1月公開・ニューシネマワークショップ)4話オムニバスの一編「Boy? Meets Girl.」 出演:中村蒼、蓮佛美沙子
※すべての監督作品で脚本・編集を兼ねている。
主な出演作品
編集- 映画
脚注
編集外部リンク
編集- 松梨智子/地下テントろばくんの公式ホームページ - ウェイバックマシン(2004年1月19日アーカイブ分)