松田邦紀
日本の外交官
松田 邦紀(まつだ くにのり、1959年4月27日 - )は、日本の外交官。香港大使兼総領事や、駐パキスタン特命全権大使等を経て、2021年より駐ウクライナ特命全権大使。ただし、2022年に始まったロシア・ウクライナ戦争が激化してからは、一時、隣国ポーランドのジェシュフに設置された連絡事務所を拠点に執務を行っていた。
人物・経歴
編集福井県出身。1982年東京大学教養学部教養学科卒業、外務省入省。1983年-1986年ロシア語研修(米国・ソ連)、在ソ連日本国大使館などを経て[1]、1996年在アメリカ合衆国日本国大使館一等書記官。1998年在ロシア日本国大使館参事官。2001年外務省大臣官房海外広報課長。2003年日本国際問題研究所主任研究員兼研究調整部長。2004年外務省欧州局ロシア課長[2]。2007年在イスラエル日本国大使館公使。2010年デトロイト総領事。2013年人事院公務員研修所副所長[3]。
2015年から香港大使兼総領事を務め、林鄭月娥香港特別行政区行政長官の訪日実現に尽力するなどした[4]。2018年駐パキスタン特命全権大使[5]。
2021年駐ウクライナ特命全権大使を拝命[6]。ただし2022年3月から10月にかけては、戦争激化のため首都キーウ(キエフ)を離れて隣国ポーランドのジェシュフ連絡事務所に駐在し、対応に当たっていた[7][8]。
同期入省
編集- 秋葉剛男(21年国家安全保障局長・18年外務事務次官)
- 伊藤伸彰(16年ウズベキスタン大使)
- 岡浩(21年エジプト大使・19年マレーシア大使・16-17年トルコ大使)
- 斎木尚子(17年外務省研修所長・15年国際法局長)
- 嶋崎郁(20年ヨルダン大使・17年チェコ大使)
- 能化正樹(21年駐スウェーデン大使・18年駐エジプト大使)
- 髙岡望(21年カメルーン大使)
- 髙瀨寧(21年ラトビア大使・17年メキシコ大使・14年中南米局長)
- 林肇(20年英国大使・19年内閣官房副長官補・17年ベルギー大使)
- 引原毅(19年ウィーン代表部大使・15年ラオス大使)
- 藤村和広(22年フィンランド大使・18年キューバ大使)
- 星山隆(22年ボツワナ大使)
- 柳秀直(20年ドイツ大使・17年ヨルダン大使)
- 新井辰夫(18年セネガル大使・15年ジブチ大使)
- 岩藤俊幸(17年ジンバブエ大使)
- 倉光秀彰(21年モロッコ大使・18年コートジボワール大使)
- 中山泰則(20年ギリシャ大使)
- 平木塲弘人(18年外務省研修所副所長)
- 山田淳(2021年カザフスタン大使・2018年アルメニア大使)
- 山本条太(21年オマーン大使・19年関西担当大使・16年フィンランド大使)
脚注
編集- ^ “松田邦紀 前編”. 楢橋里彩のASIAN旋風・香港彩り情報 > 楢橋里彩レポート「世界を席巻ASIAN旋風 vol.65」. 株式会社 トレードトレード (2016年2月17日). 2016年2月17日閲覧。
- ^ 鈴木宗男「対日包囲網の打破に向けて(その6)松田邦紀氏は外務省ロシア課長として国益を擁護しているのか!?」『月刊日本』第9巻12 (通号 104)、K&Kプレス、東京、2005年12月、50-59頁、国立国会図書館書誌ID:7732155。
- ^ 「[インタビュー] 香港ポスト最新号の内容」『香港ポスト』第1474号、2017年3月10日。
- ^ 「松田大使兼総領事、離任決まる 香港と日本双方の社会に貢献し現行政長官初の公式日本訪問にも尽力」『香港経済新聞』2018年10月9日。
- ^ 「人事、外務省」『日本経済新聞』2018年12月14日。 (18:19)
- ^ 「外務省人事(31日)(9月3日)」『産経新聞』2021年8月28日。05:01
- ^ 隣国退避の駐ウクライナ日本大使「日本への避難など支援強化」 | NHK | ウクライナ情勢
- ^ ウクライナ情勢(在ウクライナ大使館の再開) | 外務省
関連項目
編集外部リンク
編集- 大使挨拶 | 在パキスタン日本国大使館 - 2019年2月
- (中国特集)パキスタンから見た「中国パキスタン関係」 - 2021年4月8日
- (コロナ特集)パキスタンにおける新型コロナウイルス(COVID-19) - 2020年9月29日
|
|
|