柏原駅 (滋賀県)
柏原駅(かしわばらえき[1])は、滋賀県米原市柏原にある、東海旅客鉄道(JR東海)東海道本線の駅である。駅番号はCA80。
柏原駅 | |
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![]() 駅舎(2022年11月) | |
かしわばら Kashiwabara | |
◄CA79 関ケ原 (7.1 km) (4.3 km) 近江長岡 CA81► | |
![]() | |
所在地 | 滋賀県米原市柏原1081 |
駅番号 | CA 80 |
所属事業者 | 東海旅客鉄道(JR東海) |
所属路線 | CA 東海道本線(名古屋地区) |
キロ程 | 430.9 km(東京起点) |
電報略号 | ワハ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面4線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
259人/日(降車客含まず) -2019年- |
開業年月日 | 1900年(明治33年)2月21日 |
備考 | 簡易委託駅 |
岐阜県境とは1kmほどしかなく、滋賀県の駅、近畿2府4県の駅としては最東端に位置する。運行形態の詳細は「東海道線 (名古屋地区)」を参照。なお、ダイヤは後述する。
歴史 編集
1883年(明治16年)に建設された当初の東海道線は関ケ原から山中に分け入り、長浜に連絡していたが、大津方面への延長は、同線の途中(後の深谷駅)から分岐して現在の近江長岡に直通する線形となった。しかし関ケ原 - 深谷間には25‰の連続急勾配が残り、難所となっていた。1899年(明治32年)10月に勾配緩和新線が開通し、旧線は同年12月に廃止となった。この新線区間に新設された駅が当駅である。
特急「つばめ」「はと」が蒸気機関車牽引だった当時は柏原駅の通過時分を国鉄本社へ直接報告することとなっていた。遅れが発生すると乗務員は後で叱責を受けることもあり、時には「マル(定時通過)にしてくれ」と書いたメモをホームで監視する駅長に投げ渡すこともあったと言われる[2]。
年表 編集
駅構造 編集
島式ホーム2面4線を有する地上駅だが、通常は外側2線は使われていない[1]。互いのホームは跨線橋で連絡している。
大垣駅管理で、公益財団法人米原市シルバー人材センターが乗車券発券業務を受託する簡易委託駅となっている[5]。TOICAは簡易改札機による対応で、自動改札機・自動券売機は設置されていない。なお、マルス端末は設置されているが、取り扱いに制限がある。
のりば 編集
番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
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1・2 | CA 東海道本線 | 下り | 米原・京都方面[注釈 1] | 1番線は事実上予備ホーム[1] |
3・4 | 上り | 大垣・名古屋方面[注釈 1] | 4番線は事実上予備ホーム[1] |
- 各のりばに関して
- 1番線 - 下り待避線。貨物列車などの待避に使われるが、定期旅客列車の発着はない。
- 2番線 - 下り本線。
- 3番線 - 上り本線。
- 4番線 - 上り待避線。貨物列車などの待避に使われるが、定期旅客列車の発着はない。
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改札口(2022年11月)
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ホーム(2022年11月)
ダイヤ 編集
普通はすべて大垣発着であるが、快速系統の各列車は岐阜・名古屋方面へ直通する。
- 日中時間帯
- 大垣発着の普通が上下線とも1時間あたり2本停車する。
- 朝と夕方以降
- 特別快速・新快速・快速の運行があり、晩は米原行きの区間快速も運行される。
- ※土曜・休日ダイヤとなる日は、米原行きの区間快速が朝に1本だけ追加で運行される。
利用状況 編集
2018年度の1日平均乗車人員は274人であり、東海道本線で最も少ない[注釈 2]。
「滋賀県統計書」によると、1日平均の乗車人員は以下の通りである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
---|---|---|
1992年 | 538 | [統計 1] |
1993年 | 521 | [統計 2] |
1994年 | 516 | [統計 3] |
1995年 | 493 | [統計 4] |
1996年 | 477 | [統計 5] |
1997年 | 424 | [統計 6] |
1998年 | 407 | [統計 7] |
1999年 | 391 | [統計 8] |
2000年 | 383 | [統計 9] |
2001年 | 375 | [統計 10] |
2002年 | 355 | [統計 11] |
2003年 | 345 | [統計 12] |
2004年 | 不明 | |
2005年 | ||
2006年 | ||
2007年 | 330 | [統計 13] |
2008年 | 322 | [統計 14] |
2009年 | 314 | [統計 15] |
2010年 | 284 | [統計 16] |
2011年 | 267 | [統計 17] |
2012年 | 262 | [統計 18] |
2013年 | 250 | [統計 19] |
2014年 | 236 | [統計 20] |
2015年 | 256 | [統計 21] |
2016年 | 295 | [統計 22] |
2017年 | 281 | [統計 23] |
2018年 | 274 | [統計 24] |
駅周辺 編集
駅周辺に目立った市街地は無く、駅の南側を線路に並行する形で旧中山道が通っており旧中山道柏原宿跡地に商店が点在している。
同じ表記の駅 編集
「柏原」と表記される駅は当駅以外にも存在するが、読みはいずれも異なる。なお、マルス発行の乗車券では当駅は(東)柏原と表記されて区別される[1]。
隣の駅 編集
脚注 編集
注釈 編集
出典 編集
本文中の出典 編集
- ^ a b c d e f g h 川口素生『思わず人に話したくなる 関西「駅名」の謎』洋泉社、2017年3月2日、52-54頁。ISBN 978-4-8003-1166-5。
- ^ 吉田豊吉「名古屋機関区機関士OBの思い出シリーズ その3・C62特急"つばめ"から蒸機お召しまで」、「鉄道ファン」No.341 (1989年9月号)
- ^ JR時刻表1993年2・3月号
- ^ 『「TOICA」のサービス拡充について 〜2019年3月2日(土)からご利用エリアを拡大します!〜』(PDF)(プレスリリース)東海旅客鉄道、2018年12月12日。 オリジナルの2020年12月19日時点におけるアーカイブ 。2020年12月19日閲覧。
- ^ “醒ヶ井駅・柏原駅の営業内容について”. 米原市 (2019年3月16日). 2020年1月29日閲覧。
利用状況の出典 編集
- ^ 平成4年滋賀県統計書[リンク切れ]
- ^ 平成5年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成6年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成7年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成8年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成9年滋賀県統計書[リンク切れ]
- ^ 平成10年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成11年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成12年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成13年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成14年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成15年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成19年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成20年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成21年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成22年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成23年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成24年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成25年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成26年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成27年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成28年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成29年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成30年滋賀県統計書 (PDF)