柘植駅
柘植駅(つげえき)は、三重県伊賀市柘植町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅である。
柘植駅 | |
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駅舎 | |
つげ Tsuge | |
所在地 | 三重県伊賀市柘植町 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
電報略号 | ツケ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線 |
乗車人員 -統計年度- |
327人/日(降車客含まず) -2017年- |
開業年月日 | 1890年(明治23年)2月19日 |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | V 関西本線 |
キロ程 |
79.9km(名古屋起点) 亀山から20.0km |
◄*加太 (8.9km) (6.2km) 新堂► | |
所属路線 | C 草津線 |
キロ程 | 0.0km(柘植起点) |
(5.3km) 油日► | |
備考 |
簡易委託駅 POS端末設置 |
* この間に中在家信号場有り(当駅から4.3km先)。 |

概要編集
三重県で最初に開業した駅である[2]。
当駅の所属線である[3]関西本線と、当駅を起点とする草津線との接続駅となっている。
当駅は近畿統括本部亀山鉄道部が管轄する。草津線についても三重県と滋賀県の県境付近にある境界標までの約1.4kmの区間は亀山鉄道部の管理である。なお、当駅から関西本線加茂方面および草津線方面が大阪近郊区間に入る。
歴史編集
駅構造編集
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持つ地上駅で、関西本線は列車交換が可能である。駅舎は単式の1番ホーム側にあり、島式の2・3番ホームへは跨線橋で連絡している。跨線橋には「柘植のホント!かるた」ボードを掲げ、郷土の名所や松尾芭蕉などを紹介している[2]。
トイレは1番ホームの跨線橋階段横に設置されている。明治時代の建造でかつては男女共用であったが、近年改修されて男女別になった。なお関西本線非電化駅の中では、数少ない列車接近アナウンスがある駅である。(加茂駅・伊賀上野駅・当駅・亀山駅をのぞくその他の駅では、電車接近踏切警告音が鳴る。)
当駅は簡易委託駅である。早朝と夕方以降は無人(土曜日と日曜日は終日無人)となるため、関西本線列車から当駅で下車する場合は無人駅同様に車内の運賃箱で運賃を支払うことになる(窓口の営業時間外に草津線列車からの場合は改札口の運賃箱に乗車券を投入する)。また、自動券売機は設置されておらず、近距離きっぷも窓口で購入する必要がある。窓口での発券はPOS端末にて行われる。窓口営業時間外に関西本線を利用する場合は車内の運賃箱または駅窓口で運賃を支払い、草津線に乗車する場合は車掌から乗車券を購入する必要がある。ICOCAは草津線方面へのみ利用可能であり、亀山方面および加茂方面へは利用できない。なお、大阪近郊区間内であるため、運賃は最短経路で計算される。
のりば編集
のりば | 路線 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|
1 | V 関西本線 | 伊賀上野・加茂方面 | 一部2番のりば |
2・3 | 亀山方面 | ||
C 草津線 | 貴生川・草津方面 |
伊賀上野・加茂方面は1番のりばを使用するが、朝5時台の当駅始発加茂行きは2番のりばからの発車である。これは前日の夜に加茂発の最終列車が到着し、そのまま夜間留置運用となるからである。関西線亀山方面は2番のりば、草津線は3番のりばを使うが、草津線列車で2番のりばから発車するものと関西線・亀山方面の列車で3番のりばに停車するものがわずかながら設定されている。なお、運転取り扱い上はのりば表示と運転番線呼称が逆となり、3番のりばが「1番線」、2番のりばが「2番線」、1番のりばは「4番線」(3番線は撤去された中線を指す)にあたる。
1番のりばと2番のりばの間に中線があったが現在は撤去されている(留置線として一部は存続)。2番のりば、3番のりばと北側留置線には架線が張られているが、1番のりばには架線は張っていない。
関西本線の使用車両がキハ47系・キハ58系気動車からキハ120形気動車に変更された時にホームが嵩上げされた。かつては改札口上部に反転フラップ式の列車案内表示機が設置されていたが、急行「かすが」の廃止を機に撤去された。
蒸気機関車が走っていた時代には、当駅 - 亀山駅間の「加太越」のための補機機関車がここで折り返していた。そのための給水塔や転車台があったが、今は撤去されている。ホーム北側にはかつて貨物列車の組成用ヤードとして使われた側線が残り、現在は草津線用電車の夜間滞泊用の留置線として使われている。
駅舎西側には、1890年(明治23年)の開業時に建てられた煉瓦積みの危険品庫(ランプ小屋)がある。駅舎は建物財産標が付いていないため建築年は不明。ホームの基礎はフランス積み煉瓦で、上屋は1890年1月と1919年(大正8年)12月付の建物財産標が付いた物が現存している。
また、2・3番のりばの亀山方には、「海抜二四三米(八〇〇尺)」と漢数字で書かれた、当駅の標高243mを示す木製の標柱が立っている。
利用状況編集
「三重県統計書」によると、近年の1日平均乗車人員は以下の通り。この数字には各線の乗り換え客は含まれていない。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
1997年 | 485 |
1998年 | 486 |
1999年 | 515 |
2000年 | 520 |
2001年 | 475 |
2002年 | 470 |
2003年 | 492 |
2004年 | 478 |
2005年 | 479 |
2006年 | 467 |
2007年 | 466 |
2008年 | 436 |
2009年 | 418 |
2010年 | 393 |
2011年 | 404 |
2012年 | 391 |
2013年 | 376 |
2014年 | 341 |
2015年 | 339 |
2016年 | 336 |
2017年 | 327 |
駅周辺編集
駅の南には旧伊賀街道とその宿場町が残るが、駅周囲には特に市街地は形成されていない。乗換駅として賑わっていた頃には駅前に旅館が軒を連ねていた[2]。駅前広場には「柘植タクシー」が、また、かつて柘植駅内外で駅弁等を販売していた「中村屋」が改装し喫茶と売店を、それぞれ細々と営業している。なお南に1kmほどの所を名阪国道が走り、当駅からは伊賀インターチェンジが最寄りとなる。
バス路線編集
- いがまち行政サービス巡回車 柘植・西柘植線
隣の駅編集
その他編集
と歌われている。「トンネル」とは加太トンネルのことである。
脚注編集
関連項目編集
外部リンク編集
- 柘植駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道