柿沼 和恵(かきぬま かずえ、1974年6月16日 - )は、埼玉県大里郡寄居町出身の陸上競技選手短距離種目)。女子200m400m元日本記録保持者。

柿沼和恵 Portal:陸上競技
選手情報
フルネーム かきぬま かずえ
ラテン文字 Kazue Kakinuma
国籍 日本の旗 日本
競技 陸上競技 (短距離走)
種目 200m, 400m
生年月日 (1974-06-16) 1974年6月16日(49歳)
出身地 埼玉県大里郡寄居町
成績
世界選手権 4x100mR 予選2組6着 (1991年)
4x400mR 予選2組6着 (2001年)
地域大会決勝 アジア大会
200m 8位 (1994年)
4x100mR 3位 (1994年)
4x400mR 4位 (1994年, 2002年)
国内大会決勝 日本選手権
100m 3位 (1991年)
200m 優勝 (1992年)
400m 優勝 (4回
自己ベスト
100m 11秒75 (1992年)
200m 23秒82 (1992年)
400m 52秒95 (2001年)
獲得メダル
陸上競技
日本の旗 日本
アジア大会
1994 広島 4x100mR
アジア選手権
2000 ジャカルタ 4x400mR
1991 クアラルンプール 4x100mR
1998 福岡 4x400mR
東アジア大会
2001 大阪 4x400mR
2001 大阪 400m
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略歴 編集

寄居町立城南中学校埼玉栄高校中央大学を経て、1997年ミズノに入社。主にロングスプリントで活躍し、この種目で長く日本を牽引していった[要出典]。埼玉栄高時代には堤文子(元あさひ銀行)が2学年上におり、1学年下には大島めぐみ(旧姓田中、あさひ銀行→しまむら)がいた。1学年上の徳田由美子(現ドリームコーチング)や鈴木真紀(元ノーリツ)らは同じ中大の出身になる。

1990年、国体少年B100mで優勝し11秒87をマーク。
1991年、インターハイ100m、200m優勝。1991年世界陸上東京で当時高校2年生にしてマイルリレーに出場。
1992年、高校3年生となった6月に当時磯崎公美が保持していた200mの日本記録(24秒00)を破る23秒85を記録。8月には23秒82(+0.2)に短縮した。また宮崎インターハイで100m、200m、400mで優勝。9月には400mでも53秒45の日本新記録を樹立し、世界ジュニア選手権6位入賞。相次いで日本記録を樹立する破竹の勢いを見せ、当時「世紀の逸材」と持て囃された[要出典]

故障により低迷していた時期もあったが、2001年に復調し、5月に400mで52秒95を記録した。これは、柴田こずゑがマークした日本記録53秒21(当時)を更新するとともに、日本女子史上初となる52秒台の記録であった。

主要大会成績 編集

  • 備考欄の記録は当時のもの

国際大会 編集

大会 場所 種目 結果 記録 備考
1991 第3回世界選手権   東京 4x100mR 予選 44秒85 (2走)
第9回アジア選手権 (en   クアラルンプール 200m 6位 24秒65 (+1.7)
4x100mR 3位 45秒25 (2走)
1992 第4回世界ジュニア選手権   ソウル 400m 6位 53秒45 日本記録
4x100mR 6位 44秒90 (2走) ジュニア日本記録
4x400mR 5位 3分34秒83 (4走) 日本記録
1994 第12回アジア大会   広島 200m 8位 24秒89 (-0.8)
4x100mR 3位 44秒57 (3走) 日本記録
4x400mR 4位 3分40秒74 (2走)
1995 第18回ユニバーシアード (en   福岡 400m 予選 55秒81
4x400mR 7位 3分38秒91 (4走)
第11回アジア選手権 (en   ジャカルタ 400m 5位 54秒90
4x100mR 5位 45秒62 (2走)
4x400mR 4位 3分41秒50 (2走)
1998 第12回アジア選手権 (en   福岡 200m 予選 24秒61 (+0.1)
4x400mR 3位 3分35秒71 (2走)
2000 第13回アジア選手権 (en   ジャカルタ 400m 6位 54秒05
4x400mR 2位 3分37秒15 (2走)
2001 東アジア大会 (en   大阪 400m 3位 52秒95 日本記録
4x400mR 2位 3分33秒06 (2走) 日本記録
第8回世界選手権   エドモントン 4x400mR 予選 3分33秒51 (2走)
2002 第14回アジア大会   釜山 400m 予選 55秒35
4x400mR 4位 3分33秒23 (2走)
『日本陸上競技連盟七十年史』(1995年)、『日本陸上競技連盟八十年史』(2005年)参考

日本選手権 編集

  • 8位以内の成績を収めた大会を記載
大会 種目 結果 記録 備考
1991 第75回日本選手権 100m 3位 11秒88 (0.0)
200m 4位 24秒32 (+0.7)
4x100mR 4位 47秒71 (2走)
1992 第76回日本選手権 200m 優勝 24秒11 (-0.2)
4x100mR 優勝 45秒72 (4走) 高校記録
4x400mR 2位 3分44秒60 (4走)
1993 第77回日本選手権 4x400mR 4位 3分44秒53 (2走)
1994 第78回日本選手権 200m 8位 24秒93 (0.0)
4x100mR 3位 46秒37 (2走)
4x400mR 優勝 3分42秒90 (4走) 大会記録
1995 第79回日本選手権 200m 4位 24秒29 (+1.8)
400m 優勝 53秒56 日本学生記録
4x100mR 4位 46秒37 (4走)
4x400mR 3位 3分44秒75 (2走)
1997 第81回日本選手権 200m 決勝 DNS (0.0)
1999 第83回日本選手権 400m 優勝 53秒49
2000 第84回日本選手権 400m 優勝 54秒07
2001 第85回日本選手権 400m 優勝 53秒62
2002 第86回日本選手権 400m 3位 54秒06
『日本陸上競技連盟七十年史』(1995年)、『日本陸上競技連盟八十年史』(2005年)参考

関連項目 編集

記録 編集

  • 100m - 11秒75 (1992年6月26日)
  • 200m - 23秒82 (1992年8月4日)
  • 400m - 52秒95 (2001年5月24日)

外部リンク 編集

記録
先代
磯崎公美
(24秒00)
1982年9月24日
女子200m
日本記録保持者
(23秒85 - 23秒82)

1992年6月21日 - 1996年4月29日
次代(タイ記録保持者)
雉子波秀子
(23秒82)
1995年7月16日
先代
磯崎公美
(53秒73)
1982年10月5日
女子400m
日本記録保持者
(53秒45)

1992年9月18日 - 1997年10月29日
次代
柴田こずゑ
(53秒21)
1997年10月29日
先代
柴田こずゑ
(53秒21)
1997年10月29日
女子400m
日本記録保持者
(52秒95)

2001年9月15日 - 2004年6月13日
次代
丹野麻美
(52秒88)
2004年6月13日
先代
大田愛
(53秒70)
1993年9月10日
女子400m
日本学生記録保持者
(53秒56)

1995年6月10日 - 2002年7月21日
次代
木田真有
(53秒47)
2002年7月21日