柳田 大輝(やなぎた ひろき、2003年7月25日[1] - )は、日本の男子陸上競技選手。専門は短距離走走幅跳東洋大学所属。なお、姓の表記は「栁田」とする報道もある[1][2]

柳田 大輝
Hiroki Yanagita
Portal:陸上競技
2023年世界選手権4×100mリレー決勝にて坂井隆一郎からバトンを受ける柳田
選手情報
ラテン文字 Hiroki Yanagita
国籍 日本の旗 日本
競技 トラック・跳躍
種目 短距離走走幅跳
大学 東洋大学
生年月日 (2003-07-25) 2003年7月25日(20歳)
出身地 日本の旗 日本 群馬県館林市
身長 182 cm
体重 71 kg
自己ベスト
100m 10秒02
走幅跳 7m51
獲得メダル
日本の旗 日本
陸上競技
ワールドリレーズ
2021 シレジア 4×100mR
世界ジュニア選手権
2022 カリ 4×100mR
アジア選手権
2023 バンコク 100m
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来歴 編集

群馬県館林市出身[2]館林市立第一小学校館林市立第一中学校東京農業大学第二高等学校東洋大学文学部在学中。

両親が陸上競技をしていた影響で小学生の頃に自らも始め、中学生の時に100mと走幅跳に種目を絞った[2]。中学生時には全日本中学校陸上競技選手権大会の走幅跳で優勝、100mで2位という成績を残した[1]

東京農業大学第二高等学校1年生の2019年には、全国高等学校陸上競技対校選手権大会(インターハイ)の走幅跳で4位に入った[3]。同年の第74回国民体育大会では走幅跳少年Bの部に7m48の記録で優勝した[4]。しかし、新型コロナウイルス感染症流行の影響で大会が減少し、練習の一環として走っていたところ、100mの記録が急上昇した[3]

2年生の2020年8月のセイコー・ゴールデングランプリに高校生特別枠で出場し、100mで10秒27の自己ベスト(当時高校歴代6位)を記録し、注目される[3]。この記録で日本陸上競技連盟のダイヤモンドアスリートにも認定された[1]。10月の第104回日本陸上競技選手権大会の100mでは7位となった[3]。高校生での決勝進出者は柳田のみだった[2]。この年度、日本陸上競技連盟による「あなたが元気をもらった選手の名シーン」の投票で、中学・高校部門の2位に選出された[5]

3年生の2021年6月の第105回日本陸上競技選手権大会の100m準決勝で、高校歴代日本2位タイとなる10秒22を記録した[6]。高校卒業後は東洋大学文学部に進学する[6]

大学進学後のデビュー戦となった2022年4月の陸上日本学生個人選手権では、10秒30のタイムで優勝した[6]。代表対象となるワールドユニバーシティーゲームズを辞退し、2022年世界陸上競技選手権大会への出場を目指して6月の第106回日本陸上競技選手権大会の100mに出走、準決勝では10秒16の自己ベストを更新し、決勝は10秒19で3位に入賞した[7]。世界陸上競技選手権では400mリレーの代表に選ばれ、本番の予選ではアンカーに起用されて4着でゴールしたが、2走から3走へのバトンパスに違反があり、失格となった[8][9]。同年8月にコロンビアで開催された第19回U20世界陸上競技選手権大会では100m代表に選出され、本番では10秒24の6位だった[10]

大学2年生の2023年に行われた第107回日本陸上競技選手権大会の100mで10秒13(-0.2m/s)で2位に入賞した

2023年にバンコクで行われたアジア選手権では、決勝で10秒02と自己ベストを0.08秒縮めて優勝した。10秒02は2023年のブダペスト世界陸上の参加標準記録に0.02秒届かない。

脚注 編集

  1. ^ a b c d “栁田大輝が東洋大へ! 桐生祥秀の母校、東京五輪代表・鈴木碧斗が所属”. 月陸Online. (2022年1月14日). https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/64644 2022年9月5日閲覧。 
  2. ^ a b c d “はばたけ!スーパーG(ぐんま)アスリート栁田 大輝さん【100m・走り幅跳び】”. タウンぐんま. (2021年2月25日). https://towngunma.jp/pickupg/athlete-yanagita/ 2022年9月5日閲覧。 
  3. ^ a b c d “17歳柳田 短距離の星 陸上男子100、日本選手権7位”. 日本経済新聞. (2020年10月14日). https://www.nikkei.com/article/DGKKZO64973400U0A011C2US0000/?unlock=1 2022年9月5日閲覧。 (全文を読むには会員登録が必要)
  4. ^ 陸上競技 少年男子B走幅跳 - 茨城県庁(いきいき茨城ゆめ国体2019)
  5. ^ 「JAAFファン投票2020 ~あなたが元気をもらった選手の名シーンは!?~ 」結果発表 - 日本陸上競技連盟(2021年1月22日)2022年9月5日閲覧。なお、1位となったのは同じ東京農大二高の1年先輩(後の東洋大学でも)に当たる長距離の石田洸介だった。
  6. ^ a b c “柳田大輝が100m大学デビュー戦いきなりV「風にも助けられた」桐生ら輩出の東洋大で自炊奮闘”. 日刊スポーツ. (2022年4月16日). https://www.nikkansports.com/sports/athletics/news/202204160001011.html 2022年9月5日閲覧。 
  7. ^ “東洋大・柳田大輝、日本選手権3位にも満足なし 布勢スプリントで狙う10秒05超え”. 4years.. (2022年6月23日). https://4years.asahi.com/article/14649848 2022年9月4日閲覧。 
  8. ^ “日本男子400mリレー38秒78で予選4着フィニッシュながら失格!「東京五輪途中棄権」からほろ苦い再出発/世界陸上”. 月陸Online. (2022年7月23日). https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/78635 2022年9月5日閲覧。 
  9. ^ “男子リレー、無情の失格 初出場組が奮闘も―世界陸上”. 時事通信. (2022年7月23日). https://web.archive.org/web/20220723030033/https://www.jiji.com/jc/article?k=2022072300280&g=spo 2022年9月5日閲覧。 
  10. ^ “男子100メートルで柳田大輝が6位 U20世界選手権/陸上”. サンケイスポーツ. (2022年8月3日). https://www.sanspo.com/article/20220803-TNTXQZT53RPNNKZONNJFSBY464/ 2022年9月5日閲覧。