栗田貫一

日本のものまねタレント

栗田 貫一(くりた かんいち、1958年3月3日 - )は、日本ものまねタレントお笑いタレント俳優声優ナレーターである。本名は、栗原 良之(くりはら よしゆき)。愛称はクリカン栗ちゃん東京都出身。三木プロダクションオフィス南所属。妻は女優大沢さやか身長170cm体重53kg、血液型はB型星座うお座

栗田 貫一
本名 栗原 良之
(くりはら よしゆき)
ニックネーム クリカン、栗ちゃん
生年月日 (1958-03-03) 1958年3月3日(62歳)
出身地 日本の旗 日本
東京都
血液型 B型
身長 170cm
言語 日本語
方言 標準語
最終学歴 郁文館高等学校
出身 日本ものまね大賞
芸風 ものまね
事務所 三木プロダクション オフィス南
現在の代表番組 ものまね王座決定戦
爆笑そっくりものまね紅白歌合戦スペシャル
過去の代表番組 ものまね珍坊
他の活動 声優俳優
配偶者 大沢さやか(妻)
親族 長女
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くりた かんいち
栗田 貫一
プロフィール
本名 栗原 良之
(くりはら よしゆき)
愛称 クリカン・栗ちゃん
出生地 日本の旗日本東京都
生年月日 (1958-03-03) 1958年3月3日(62歳)
血液型 B型
所属 三木プロダクション オフィス南
配偶者 大沢さやか(妻)
活動
活動期間 1995年 -
デビュー作ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス
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ものまね王座決定戦』の「ものまね四天王」の一人。

来歴編集

東京都世田谷区生まれ。埼玉県草加市で小・中学校時代を育つ。郁文館高等学校卒業後、各種アルバイト広告代理店勤務を経て、1983年1月10日、『発表!日本ものまね大賞』に素人として本名の「栗原良之」で出場し大賞を受賞、所ジョージ郷ひろみ桑田佳祐細川たかし松山千春などのモノマネを披露した。

1984年にサワズ・カンパニーにスカウトされてプロデビュー。六本木ショーパブでものまねを始め、同年10月9日放送の『第16回オールスターものまね王座決定戦』に出場する[1]

1987年12月1日に放送された『第1弾オールスターものまね王座決定戦チャンピオン大会』では、ものまね界の強豪を抑えて初優勝を果たした。その後、清水アキラコロッケビジーフォーと並び「ものまね四天王」と称される。

1995年からはルパン三世声優を務めている(後述)。以降は声優としても活動しており、海外ドラマ『バーン・ノーティス 元スパイの逆襲』では、主人公マイケル・ウェスティン(ジェフリー・ドノヴァン)の吹き替えを担当した[2]。近年では『ひょっこりひょうたん島』に登場するドン・ガバチョ藤村有弘名古屋章から引き継いで担当している。

2019年現在、2013年にものまね界を引退した清水を除き、自身がレギュラー出演している『ものまね王座決定戦』『爆笑そっくりものまね紅白歌合戦スペシャル』では、最もキャリアが長く出演回数が多いものまねタレントである。また、『ものまね王座決定戦』では過去4回の優勝経験があり、決勝進出常連者でもある。『爆笑そっくりものまね紅白歌合戦スペシャル』では紅組・白組揃って大トリ経験回数が多い。

2015年、『私の何がイケないの?SP』に出演した際に、妻の大沢に対する振る舞いについてモラルハラスメントだという非難を受ける。その後、同番組企画で脳検査を受けたところ、前頭側頭型認知症の疑いがあると診断されている[3]

エピソード編集

ものまねについて、中学時代は文化祭のコンサートで吉田拓郎の真似をしたくらいで、高校時代はサッカー少年(ポジションはライトウィング)であったなど、学生時代はものまねの芸能活動、音楽活動には一切関心が無かった。だが21歳の時に初めてカラオケに行った際、「お前も歌えよ!!」と言われ[注 1]歌ってみたところ、「歌声が郷ひろみに似ているよ」と言われたことがきっかけでものまねに目覚め、その後は部屋でテレビを観ながら、歌、動作、仕草を覚え、ものまねの練習をするようになった[4]

日本テレビ系の『笑点』に清水アキラと「アキカン」として漫才コンビで出演。ものまねを織り交ぜたネタを披露したこともある。

昭和33年3月3日生まれで、平成3年3月3日に33回目の誕生日を迎えた[5]。このことは、嘉門達夫のシングル『NIPPONのサザエさん』のカップリング曲『ひねりなさい』でも唄われている。本人も33歳になる前に気付いて所属事務所と何か企画をしようと考えたが、結局誕生日当日は何もせず自宅でボーッとしていた[5]

趣味はゴルフ芸能界でも有数の腕前の持ち主である。

ジャンケンが非常に弱く、ものまね王座決定戦の同点引き分け時のジャンケンで何度も涙を飲んでいる。そのため、四天王の中で決して実力は後れを取っていないものの、優勝回数は少ない[6]

主なものまねレパートリー編集

ルパン三世・山田康雄との関係編集

山田との親交編集

ルパン三世の初代担当声優だった山田康雄とは、当時同じ事務所の先輩だったおぼん・こぼんとの縁で出会い親交が生まれたとされる[32]

山田の印象について栗田は「ヤなところがない人ですから…オシャレな人だし偉ぶる人でもない」と普通の人とは違っていたと述べている。また、上下関係の壁もなく「自然な人」だったため、栗田にとっては「親戚のおじさん」のような存在だったという[33]

栗田がルパンの声色で自宅の留守番電話の待ち受けメッセージを吹き込んだところ、山田自身がそれをそっくりそのまま繰り返した後で「バカヤロー!俺がルパンだ!」と用件を吹き込んできたこともあったという[32]

ものまね番組出演時には、ルパンを題材としたものまねを繰り広げていたところ「俺はそんなこと言わねえぜ」という声と共に山田が登場、同時に栗田は山田に対して深々と頭を下げ、その後は二人でルパンを演じていたということもあった。また『ものまね王座決定戦』で優勝した回が放送されると、最初に祝いの電話をくれるのが山田だったという[33]

山田の還暦祝いのゴルフコンペに誘われて参加した際は、山田の口パクに合わせてものまねによる山田の声を出し、本物を元に「山田康雄を演じる」という芸も行っている[33]。また、コンペ後には『こないだは俺の還暦コンペに来てくれてありがとう。すごく楽しかったぜ。お前の還暦コンペには…たぶん、出れないけどね…。またア・ソ・ボ ルパン三世』と書いたお礼の手紙を送ってくれたといい、それは栗田の宝物になっているという[34]

山田との思い出について、栗田は「僕は山田さんのルパンが好きでものまねしていたわけで。山田さんが演じるルパンが格好良くて、いざというときは『なんだ(山田の声で表現)』というあの声が好きでものまねしていたわけで」「山田さんが生きていたら、僕は一生ルパンファンのままであった」と発言している[34][35]

栗田とルパン三世編集

引き継ぎの発端編集

山田が死去した1995年に公開された『ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス』より、ルパン三世の声を担当している。ただし、同作の収録時には山田は意識不明の状態であったため、栗田は当作のみ「代役」と扱われており、正式に後任となったのは山田の没後に放送されたTVスペシャル『ルパン三世 ハリマオの財宝を追え!!』からである。

依頼が来た当初は「山田さんが倒れられたので、ちょっと助けてもらえないか」と聞いて、「録り残しが少しあるのだろう」「誰にも気付かれずに一部パートならものまねタレントとしても名誉である」と思い受諾したが、いざ現場に入ってみたところ、実際には全く台詞が入っておらず、全編の収録を栗田がする事態となった[32][36]

このような事情を知り、一旦はルパン役の依頼を「それはできません」と断り続けたともされているが、結局は承諾しルパン役を演じることに決めた[37]。『くたばれ!ノストラダムス』でのアフレコ当日について、共演者にあいさつもできないほど緊張しており[32]、そのせいか途中で台本の台詞が読めなくなったと語っている。しかし、1人にさせてもらい目を閉じた時、目の中に白いタキシードを着た山田が浮かび「クリカン、お前のルパンをやればいい」と励まされたという[38]。なお、山田は「オレがもうだめだ、できないってわかった場合はルパンの新作をつくることはやめて欲しい」との言葉を残しているが、晩年の体調が悪い時期のアフレコで、リテイクを繰り返し疲れた際に「クリカンがやったって同じなんだから、クリカンを呼べよ」と言っていたことはあったという[33]。また栗田は「納谷さんたちが守ってくれた」とも語っており、実際に銭形警部役の納谷悟朗から「お前でいいんだ。やってくれ」と温かい声を掛けられ、収録に臨めたという[32]

ルパンを演じ始めてしばらくの間は、自身の体の中に山田が乗り移ったような感覚があったという。自分では間違っても発音出来ない台詞が自然と考えるまでもなく出てくるようなことがあったり[注 2]、自分の体の前にアフレコをしている山田の背中が見えていたりといった現象があったこともインタビューで述べている。このことは、増山江威子も『ルパン三世 愛のダ・カーポ〜FUJIKO'S Unlucky Days〜』の収録時、似た趣旨の発言をしている。

収録後、栗田は山田に報告に行きたかったが、「会ってもショックを受けるだけだ」と思い行けなかったという[39]

試行錯誤編集

栗田はルパンについて「最初はやるのも嫌だったし、やった後も嫌だった[37]」「一番難しいのは、ルパンの普段の会話だ[32]」と語っており、当初はルパン特有の陽気な感じの喋り口調はモノマネできたようだが、クールな感じの喋りまではできなかったようで、7年ほど経ってようやく自信を持ってルパンを演じられるようになったという。また、ルパンを演じるようになってからしばらくは経験不足ゆえの演技力の弱さを克服するため、『ルパン三世 1$マネーウォーズ』などで他の出演者たちと収録した後、それを聞きなおして自身の演技を添削し、再度自分のパートのみ録音するという作業を行っていた[40]

2012年放送の深夜枠テレビシリーズ『LUPIN the Third -峰不二子という女-』では、演出の清水洋史に「もっと低く、冷たい声を」と求められ、ルパンとしての演技の幅を広げる契機になったと語っている[41]。『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』では「初めて"栗田貫一"を意識せずにルパン役を演じることが出来た」と語っており[42]、2011年の一部声優交代後、「もちろんベースにあるのは、山田さんの作ってこられたルパン」としつつも「山田さんのことを一度考えるのではなく、『ルパンを演じればいいんだ』と思えるようになった」と徐々に演じ方が変わったことを告白している[43]。また、「今でも最初のころの作品を録り直させてくれないかなあと思う」と後に発言している[43]

山田のものまね編集

ルパン三世のTVスペシャルのアフレコに際しては、数日前から山田が演じるルパンの各作品を見続けてイマジネーションを高めてからアフレコに臨んでいるという。気になる部分は巻き戻しながら、栗田曰く「山田さんの温度」になるまでじっくり聞き込んでから収録に臨んでいる[32]。現在でもすぐにルパンの声を出すのは不可能だといい、前述の通りイマジネーションを高めてからでないとルパンの声は出せず、ゲームの収録では1時間から2時間程度は時間を費やすという。普段の生活では、ルパン三世の声の真似をして「中間」の話し方を会得する練習をしているという。2019年にもTVスペシャルのアフレコの際、栗田は山田の演じる『ルパン三世 カリオストロの城』を見直してアフレコに臨んだという[44]

「自分は山田のものまねである」という認識と共に、「山田が作り上げたルパンを貶めてはならない」という責任を重く感じており、山田の没後に彼の息子の山田浩康と吞んだ際、その声が父親そっくりなので「コツとか教えるから代わりにルパンを引き受けて」と本気で頼んだことがあるという(結局浩康は固辞した)。また、栗田は自身のルパンを演じる理想として「山田さんがやっていると思ったまんま、(視聴者が)聞いてくれているぐらいが最高な名誉ですよね。実は、誰も知らない間に山田さんがずっとやっている事になっていたら、最高なものまね冥利ですよね」「山田さんという手本があれば、完璧にルパンをものまねできるが、山田さんが亡くなっているので、今では完全には真似できない。今の僕は山田さんならきっとこういう感じで表現すると思いながら、山田さんのルパンの匂いを少しでも出せるよう演じている」と発言していたこともある[34][35]

その他編集

2代目ルパンとして数年経過したある作品の打ち上げの際、納谷からは「これはお前の作品だからな」と言われ、他の声優陣にも「俺たちはお前についてゆく」と激励されたという[45]。また、栗田のルパンを演じる姿勢について、次元大介役の小林清志は「栗田君は勉強家だからね」と評価する一方で、「そろそろ山田康雄の亡霊を振り払って、栗ちゃんらしさを付け加えてもいいんじゃないか」とコメントしている[46]

あるルパン作品でのアフレコ時、絵が全然なく「これでは収録できない」という空気になり[注 3]、栗田も経験が少ないためどう振る舞っていいか分からなくなったことがあった。すると、納谷は栗田に「これはお前の作品なんだから、お前が決めろ」と発言。その時から「僕はルパン三世を自分の作品にしなきゃいけないんだ」と作品の主役を演じることへの責任感を感じるようになったという[47]

2011年放送のTVスペシャル『ルパン三世 血の刻印 〜永遠のMermaid〜』で石川五ェ門峰不二子銭形警部の配役が変更されたため、栗田は先輩格となったが「これまでの歴史があるので、新キャストの方々は『オリジナルと違う』と言われることもあるだろうから、大変だと思います」と新キャストに配慮するコメントをしている[48]。また、新作アフレコ前に新キャスト陣と顔合わせ、親睦のために一席を設け、結束を深めたことも明かしている[32]

栗田はルパンについて「常に登場人物全員に相対して、しかもハイテンションでパワーを与え続けないといけない。元気がないと負けなんです。それができない自分になったら終わりだと思っています」と語っている[49]。また、「ルパンの魅力は義賊ではないところ」という山田と同じ考えを持っており、「ルパンと次元は泥棒と人殺し(ガンマン)。いい人同士でコンビを組んでいる訳ではない」「悪者同士がたまたま人を助けて、いい人扱いされているだけ」と語っている[50]

出演編集

テレビドラマ編集

映画編集

バラエティ編集

人形劇編集

テレビアニメ編集

OVA編集

劇場アニメ編集

ゲーム編集

吹き替え編集

ナレーション編集

ラジオ編集

CM編集

脚注編集

[脚注の使い方]

注釈編集

  1. ^ 言ったのが誰なのかは、インタビュー記事では不明。
  2. ^ 「~なんだ"けんどもがよ"」等、生前山田がアドリブにより生み出していた独特の言い回しは栗田本人も通常は意識しないと出すことはないにもかかわらず、収録の際は「自然と考えるまでもなく出てきた」と答えている。
  3. ^ 山田は生前、ルパンの収録を絵が完成していないからと中止させたことが何度かあった。

出典編集

  1. ^ 熱烈投稿(1988年1月号 vol.22、昭和63年 1988年1月1日、発行:少年出版社) 連載特集「時代をギャグるパフォーマーたちvol.2 栗田貫一 物マネを革命しつつある男」より
  2. ^ 「バーン・ノーティス」主演のジェフリー・ドノヴァンが、自分を演じる栗田貫一と電撃対面!自分で自分をアフレコしちゃうムチャぶりも見事にクリア!!”. シネマトゥデイ. 2020年3月22日閲覧。
  3. ^ “モラハラ栗田「前頭側頭型認知症」を告白も「俺は我慢強い」”. スポーツ報知. (2015年5月11日). http://www.hochi.co.jp/entertainment/20150511-OHT1T50112.html 2015年5月17日閲覧。 
  4. ^ 熱烈投稿(1988年1月号 vol.22、昭和63年 1988年1月1日、発行:少年出版社) 連載特集「時代をギャグるパフォーマーたちvol.2 栗田貫一 物マネを革命しつつある男」より
  5. ^ a b フジテレビトリビア普及委員会『トリビアの泉〜へぇの本〜 2』講談社、2003年。
  6. ^ ZAKZAK(夕刊フジ)連載「私の逆境時代・栗田貫一“ものまね四天王”入れなかったかも!?」 より。
  7. ^ a b c d e カスペ! ものまねの歴史総決算!40年分まとめて見せますスペシャル 2015年2月3日放送回”. gooテレビ番組(ワイヤーアクション提供) (2015年2月3日). 2015年8月24日閲覧。
  8. ^ 爆笑そっくりものまね紅白歌合戦スペシャル 最強!春の新ネタ祭り 2014年4月13日放送回”. gooテレビ番組(ワイヤーアクション提供) (2014年4月13日). 2015年8月24日閲覧。
  9. ^ ものまね王座決定戦 日本一は誰だ!?ものまね王座大決定戦最強トーナメント超下克上スペシャル!! 2012年12月28日放送回”. gooテレビ番組(ワイヤーアクション提供) (2012年12月28日). 2015年8月24日閲覧。
  10. ^ カスペ! 爆笑そっくりものまね紅白歌合戦スペシャル 2014年11月4日放送回”. gooテレビ番組(ワイヤーアクション提供) (2014年11月4日). 2015年8月24日閲覧。
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  13. ^ a b c とんねるずのみなさんのおかげでした 2012年11月29日放送回”. gooテレビ番組 (ワイヤーアクション提供) (2012年11月29日). 2015年8月24日閲覧。
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外部リンク編集