桑田 三郎(くわだ さぶろう、1919年5月6日 - 2013年9月14日)は、日本法学者。専門は、国際私法商標法・工業所有権中央大学名誉教授。高岡法科大学初代学長弁護士

桑田 三郎
人物情報
生誕 (1919-05-06) 1919年5月6日
日本の旗 日本広島県
死没 2013年9月14日(2013-09-14)(94歳)
出身校 中央大学
学問
研究分野 法学
研究機関 中央大学
学位 博士(法学)
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経歴 編集

1919年、広島県生まれ。1939年、兵役に就く。一方で、八杉貞利に学んでロシア語を習得した。1945年に太平洋戦争が終結すると、復員。1947年、高等試験司法科試験に合格。弁護士試補。1948年、弁護士登録(第一東京弁護士会所属)。1949年、中央大学法学部法律学科を卒業した。

卒業後は、中央大学法学部助手に着任。中央大学助手時代には学外指導教授として江川英文に師事した。1953年に同法学部助教授、1961年に同法学部教授に昇進。1965年、学生部長となる(1966年まで)。1966年より中央大学評議員。1969年より法学部長。1969年に中央大学学長事務取扱。1977年、学位論文『国際商標法の研究』を中央大学に提出して法学博士号を取得[1]。1981年から1984年まで、中央大学国際交流センター所長。1989年、中央大学を定年退職して名誉教授となった。その後は、高岡法科大学学長に就いた。1991年、高岡法科大学学長を退任し、高岡法科大学法学部教授として教鞭をとる。1995年、高岡法科大学を定年退職[2]。高岡法科大学退任後は、1999年まで中京法律専門学校で非常勤講師をつとめた。学外では、1986年から1990年まで、日本工業所有権法学会理事長をつとめた。

研究内容・業績 編集

  • 専門は、国際私法商標法・工業所有権
  • 指導をうけた門下生には、山内惟介(中央大学名誉教授)、大瀬戸豪志(元甲南大学教授)、笠原俊宏(元東洋大学教授)、井之上宣信(元高岡法科大学助教授)らがいる。

主要著書 編集

  • グスタフ・ラートブルフ著:桑田ほか共訳『法における人間』(東京大学出版会、1962年)
  • 『国際私法研究』(文久書林、1966年)
  • 『国際私法と国際法の交錯』(中央大学出版部、1966年)
  • 『国際商標法の研究 : 並行輸入論』(中央大学出版部、1973年)
  • 『工業所有権法における比較法』(中央大学出版部、1984年)
  • 『国際私法の諸相』(中央大学出版部、1987年)
  • ディーター・ヘーンリッヒ著:桑田編訳『西ドイツ比較法学の諸問題』(中央大学出版部、1988年)
  • 『国際商標法の諸問題』(中央大学出版部、1992年)
  • 『工業所有権法における国際的消耗論』(中央大学出版部、1999年)
  • 山内惟介と共編『ドイツ・オーストリア国際私法立法資料』(中央大学出版部、2000年)

脚注 編集

  1. ^ 博士論文書誌データベースによる
  2. ^ 以上につき、『法学新報 第98巻第1・2合併号』(中央大学法学会、1991年8月)413-444頁
先代
崎田直次
中央大学法学部
1969年
次代
小堀憲助