梅山豚
梅山豚(メイシャンとん・めいさんとん)とは、中国の太湖豚系の原種豚の品種名。また、茨城県猿島郡境町塚原牧場の登録商標名でもある[1]。
なお、中国においては豚と猪は同義でもあるため、梅山猪という表記もある。
概要
編集梅山豚は、中国太湖豚系の原種豚である。『西遊記』に登場する「猪八戒」、『封神演義』に登場する「梅山七怪」の「朱子真」のモデルになったとも言われている。
多産系のブタであり、雑食という特徴を持つ[2]。
日本での梅山豚については、1972年日中国交正常化の際にジャイアントパンダに続いて、梅山豚10頭が寄贈されたことに始まる。
その後、民間においては、1989年に塚原牧場が雄2頭、雌10頭を初めて輸入した。しかし、翌1990年に中国政府が禁止品目に指定(指名で指定したのか包括指定で被ったのかは不明)したため、日本で飼育されている梅山豚は、農林水産省と塚原牧場を合わせて100頭前後しかいない。
梅山豚の多産遺伝子を特定し、生産効率の向上に活用する研究が畜産草地研究所で行われている。
クローン豚
編集農業生物資源研究所、農業・食品産業技術総合研究機構畜産草地研究所、プライムテック[4]が協力し、2000年7月2日に世界では2番目、日本では初の事例となるクローン豚ゼナを誕生させた。このゼナは梅山豚の雌である[5]。
→詳細は「ゼナ (豚)」を参照
塚原牧場
編集種類 | 株式会社 |
---|---|
本社所在地 |
306-0433 茨城県猿島郡境町2170‐1 |
設立 | 2002年6月 |
事業内容 | 梅山豚(メイシャントン)の生産から販売 |
代表者 | 塚原 昇 |
資本金 | 3,220万円 |
従業員数 | 18人 |
外部リンク | http://www.meishanton.com/ |
塚原牧場は茨城県猿島郡境町の企業である。
出典・脚注
編集- ^ “特許検索(詳細画面)”. 2021年9月30日閲覧。
- ^ 冨岡良一 (2015年2月3日). “明大生が境町を視察 現況知り活性化策提言へ”. 茨城新聞 2016年12月1日閲覧。
- ^ “新イノブタに梅山豚 極上豚は原種にもこだわり”. 日経トレンディ2015年11月号 (2016年3月9日). 2016年12月1日閲覧。
- ^ プリマハム関連会社
- ^ “世界最高齢の体細胞クローン豚「ゼナ」 約10年で寿命を終える”. 農業生物資源研究所 (2010年4月22日). 2016年12月1日閲覧。
- ^ “株式会社 塚原牧場|求人情報を見る|第一次産業ネット SANGYO.net”. 2012年10月19日閲覧。