森田公一とトップギャラン

日本のバンド

森田公一とトップギャラン(もりた こういち と トップギャラン)は、森田公一が率いる音楽バンド。

概要 編集

バンド名の名付け親は、当時森田と同じ事務所に所属していたダークダックスの喜早 哲(ゲタさん)。「トップギャラン」(Topgallant)は、帆船の上部に張られるマストの名称(トガンマスト、上檣(しょう))から来ていて、渡部玲子以外のメンバー全員がバンドリーダーの経験者で、腕利きのミュージシャンの集合体だったことが由来[1]

1969年に結成され、エキスプレス/東芝音工(現・ユニバーサルミュージック)よりデビュー。1975年CBS・ソニーへ移籍。「青春時代」などのヒット曲を出す。1977年第28回NHK紅白歌合戦に出場。1981年解散。

その後、1990年に森田自身の作曲家30周年を記念して森田公一とトップギャランⅡとして再結成された。元Sugarのミキこと笠松美樹がキーボード担当として一時期加わっていた。

グループ名の表記はシングル「恋のグァム島」「時は変る」の2枚のみ「トップ・ギャラン」、「アフリカの雪」から「下宿屋」までが「森田公一とトップ・ギャラン」、「人間はひとりの方がいい」以降が「森田公一とトップギャラン」と変遷している。

メンバー 編集

  • 森田公一 - ボーカル、キーボード、リーダー
  • 渡部玲子 - ボーカル、パーカッション
1948年2月7日生。東京都出身。大和田覚門下。日劇ダンシングチーム出身。1967年ソロ歌手万里れい子としてデビュー。その後、森田に師事。1990年代にソロ作品がサイケデリック歌謡として再評価された[2]
  • 原田正美 - ギター
荒木一郎&マグマックス・ファイブ、元ポニーズ
  • 岩田康男 - ギター
元スケルトンズ、元レモンルーツ。
  • 小原重彦 - ベース
元マグマックス・ファイブ。CM音楽制作「音楽屋ラルゴ」主宰。童謡作曲家[3]
  • 北村勝彦 - ドラムス
元スケルトンズ、元レモンルーツ。

ディスコグラフィ 編集

シングル 編集

発売日 規格 規格品番 オリコン

最高位

タイトル 作詞 作曲 編曲
森田公一とトップギャラン
東芝音楽工業→東芝EMI
1971年2月5日 EP EP-1276 A 恋のグァム島 ヒロコ・ムトー 森田公一
B グァム・グァム・エブリボディ
1971年11月5日 EP ETP-2547 A 時は変る(キープ・クリーン) 森田公一
B 過去の涙
1973年5月5日 EP TP-2842 A アフリカの雪 阿久悠 森田公一
B 人間は飛べるのだ
1973年12月25日 EP TP-2953 A 長距離バス 阿久悠 森田公一
B
CBS・ソニー
1975年9月 EP SOLB-295 48位 A 下宿屋 阿久悠 森田公一
B マリーこれが涙だ
1976年4月 EP SOLB-395 168位 A 人間はひとりの方がいい 阿久悠 森田公一
B
1976年8月21日 EP 06SH-51 1位 A 青春時代 阿久悠 森田公一
B 別れ煙草
1977年2月 EP 06SH-112 27位 A 想い出のピアノ 阿久悠 森田公一
B 悲しみをこらえて
1977年9月 EP 06SH-198 54位 A 過ぎてしまえば 阿久悠 森田公一
B もう飲むな また抱いてしまう
1978年3月 EP 06SH-265 95位 A 惜春の唄 山上路夫 森田公一
B どうかしている
1978年9月 EP 06SH-377 A 白い流氷 山上路夫 森田公一
B 誰でも人は淋しがり
1978年10月 EP 06SH-408 A ローテーション[注釈 1] 阿久悠 森田公一
B
1978年11月 EP 06SH-414 A 北国放浪[注釈 2] 阿久悠 森田公一
B 吹雪の里 伊藤アキラ
1979年1月 EP 06SH-445 A どうぞ勝手に 伊藤アキラ 森田公一
B 喜望峰
1979年5月 EP A もともと孤独
B 銀河宇宙
1979年11月 EP 06SH-637 A 沿線名画座 阿久悠 森田公一
B いつかどこかで誰かと何か
1980年4月 EP 06SH-739 A 君へラブソング 伊藤アキラ 森田公一
B 歩(あゆみ)
1980年9月 EP 07SH-861 A ある青春 山上路夫 森田公一 船山基紀
B しんじゅく’60
森田公一とトップギャランⅡ
ビクター音楽産業→ビクター エンタテインメント
1990年8月21日 8cmCD VIDL-10055 1 浪漫を抱いて
2 友よ
1991年11月21日 8cmCD VIDL-10178 1 時代おくれ 阿久悠 森田公一
2 下宿屋
1993年9月22日 8cmCD VIDL-10408 1 青春時代 阿久悠 森田公一
2 時代おくれ

非売品シングル・ソノシート 編集

  • まんまるの歌/マンマルルの歌 (マルイ マルイの丸井です)- トップギャラン名義・両面とも小林亜星作曲(1975年、丸井CMソング)
  • 船は進む/船は進む[カラオケ](1976年、CBS・ソニー、YESA-38)(ソニー創立30周年記念・新しいソニーの歌)
  • 翔び立つ私(太田裕美)/白い旅(1976年、AMS-557)(日本航空'76スキーツアー)
  • 阿波の狸/藍の里(1978年)- ('78ふるさとカーニバル・阿波の狸まつり
  • ちいさな旅立ち/ちいさな旅立ち[インストゥルメンタル](1978年、YESA-57)-(日本カーフェリー

アルバム 編集

オリジナル・アルバム 編集

発売日 規格 規格品番 タイトル
CBS・ソニー
1975年 LP SOLL-156 ファースト・アルバム
1991年6月15日 CD SRCL-1891
1976年 LP SOLL-217 人間はひとりの方がいい
1991年6月15日 CD SRCL-1892
1976年 LP 25AH-158 想い出のピアノ
1991年9月15日 CD SRCL-2045
1977年 LP 25AH-294 過ぎてしまえば
1991年9月15日 CD SRCL-2046
1979年 LP 25AH-678 どうぞ勝手に
1980年 LP 25AH-961 ラブ・ソングス・フォー・ユー
ビクター音楽産業
1990年11月21日 CD VICL-99 時代漂流

ベスト・アルバム 編集

発売日 レーベル 規格 規格品番 タイトル
1976年 CBS・ソニー LP 25AH-112 青春時代
1991年6月15日 ソニーレコード CD SRCL-1893
1998年8月21日 ソニーレコード CD SRCL-4336 森田公一とトップギャラン ~GOLDEN J-POP / THE BEST
2001年10月11日 ソニー・ミュージックハウス CD MHCL-33 DREAM PRICE 1000 森田公一とトップ・ギャラン 青春時代
2010年1月20日 ソニー・ミュージックダイレクト CD MHCL1694-5 GOLDEN☆BEST 森田公一 ヒット&シングルコレクション

NHK紅白歌合戦出場歴 編集

年度/放送回 曲目 出演順 対戦相手
1977年(昭和52年)/第28回 青春時代 08/24 ハイ・ファイ・セット

加藤久仁彦&トップギャラン 編集

森田・岩田を除いて再集結したトップギャランと狩人を解散して個人で活動していた加藤久仁彦で2010年から活動[4]。リーダーは小原重彦[5]。狩人は2012年再結成している。

ディスコグラフィー 編集

  • 「青春紙風船」(2011年)作詞:阿久悠、作曲:森田公一。 - 阿久の未発表の詞に新たに作曲をした[4]

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ KBCテレビ「亭主の家出」主題歌。
  2. ^ 1979年1月にみんなのうたで放送、NHK「ほっかいどう730発-北帰行」主題歌。

出典 編集

  1. ^ 週刊現代』(講談社)2021年5月15日号p.146-149「週現『熱討スタジアム』第397回 森田公一とトップギャランの『青春時代』を語ろう」より。
  2. ^ 万里れい子プロフィール日本コロムビア
  3. ^ JASRAC
  4. ^ a b 加藤久仁彦&トップギャランプロフィールテイチク
  5. ^ 加藤久仁彦&トップギャランが約30年ぶりに復活musicman-net 2011年6月2日

関連項目 編集

外部リンク 編集