楡罔(ゆもう)は、第8代で最後の炎帝(紀元前2754年 - 紀元前2699年)、炎帝神農氏である。とも。曾祖父は帝哀(在位:紀元前2805年 - 紀元前2754年)。祖父は節莖。父は克。子は炎居

伝説 編集

楡罔の時代には既に支配力は無く、諸氏が争っている状況であった。そんな中、同姓で強勢であった蚩尤が背いたため、討伐しようとするも返り討ちに遭った。そのため、当時有力であった黄帝に頼み込み、炎黄連合軍で涿鹿の戦いで蚩尤を破った[注 1]。しかし諸氏は、蚩尤を破ったのは黄帝と認識しており、諸氏は黄帝に従うようになった。その流れに抵抗しようとするも、黄帝は楡罔に臣従を求め、拒絶した楡罔は阪泉の戦いにて健闘虚しく敗北し、ここに炎帝神農氏は滅亡した。

年代特定 編集

初代炎帝が紀元前3050年頃の人物であること、「楡罔元年壬辰、在位55年」という記述[1]により、紀元前2754年から紀元前2699年と算出できる。従って、阪泉の戦いも紀元前2699年となる。

出典・注釈 編集

注釈 編集

  1. ^ 黄帝単独で倒した、炎帝の後に黄帝を倒した、という説もあるほどに、炎帝は登場していない。
  2. ^ ここでは出生が紀元前4561年、戦死が紀元前4494年、画像は黄帝となっている。

出典 編集

楡罔

不明 - 不明

先代
帝哀
炎帝
紀元前2754年 - 紀元前2699年
次代
-
阪泉の戦い滅亡