楽経(がっけい)とは、儒教で大切にされる六経(りっけい)の一つ。

儒家の経典。音楽について述べたというが伝わらず、秦の焚書で失われたとも、本来なかったともされる。五経とあわせて六経とする。

始皇帝焚書坑儒により現在に伝わらないと言われている。ただし、その内容には異論があり、もともと儀礼に付けられた儀式音楽そのものであったという説、『詩経』に付けられた音楽そのものであったという説と、音楽理論に関する書物であって古くに亡佚したという説がある。『楽経』の注釈書である「楽記」(がっき)は前漢戴聖によって『礼記』に収められている。

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