横浜開港記念みなと祭 国際仮装行列
横浜開港記念みなと祭 国際仮装行列(よこはまかいこうきねんみなとまつり こくさいかそうぎょうれつ)は、例年5月3日の憲法記念日に横浜市で開催されるパレード(仮装行列)である。愛称は、「ザよこはまパレード」。
歴史編集
1952年(昭和27年)、横浜中心部において、第二次世界大戦後に進駐軍が接収していた施設が相次いで日本側へ返還されると、各所に空き地が出現し、廃墟のような荒廃した印象をもたらすようになった。横浜商工会議所は、横浜に大勢の人が集まる名物行事を企画することを提案し、国際都市にふさわしく、外国人もともに楽しめる仮装行列が採択され、1953年(昭和28年)6月2日の開港記念日に、第1回国際仮装行列が実現した[1]。参加団体は、徒歩18団体とフロート車21台で、総勢1200人が横浜の街を練り歩いた[2]。
1954年(昭和29年)に開催された第2回より開催日が5月となり[3]、開港100周年を記念した1958年(昭和33年)5月11日の第6回では、徒歩31団体とフロート車72台、参加人数は3500人で、団体数では最大規模となった[4][5]。
1969年(昭和44年)5月4日の第17回以降は、ゴールデンウィーク中の開催となる[6]。
1992年(平成4年)の第40回を機に、主催者はアメリカ合衆国で2番目の規模であるポートランドのローズフェスティバルを視察し、その成果としてキッズパレードが導入された[5]。
2002年(平成14年)の第50回から、愛称がザよこはまパレードに変わった[5]。
2013年(平成25年)からは、アイドルやコスプレなどポップカルチャーをテーマにしたイベント「ヨコハマカワイイパーク」が横浜開港記念みなと祭の催事の一つとして山下公園で行われ、仮装行列にも参加している[7]。フロート車は参加団体の費用負担で制作されるが、高額になるため減少傾向にある[5]。
2019年(令和元年)に開催された第67回では、主催者発表で36万人の人出があった[8]。
開催概要編集
以下では、2018年5月3日に開催される第66回について説明する。
主催は横浜商工会議所・神奈川県・横浜市で組織された国際仮装行列実行委員会。
10時45分よりキッズパレードから順に山下公園前を出発し、シルクセンター前、横浜税関前、横浜赤レンガ倉庫前、新港埠頭万国橋交差点、馬車道商店街、吉田橋、イセザキモールを通り伊勢佐木町6丁目に至る3.4kmのコースで、キッズパレードは途中の万国橋交差点が終点となる。前半は小学校のマーチングバンドやジャザサイズサークルを中心とした13団体の「キッズパレード」。後半は53団体の「スーパーパレード」で、先頭は神奈川県警察の警察音楽隊。横浜市鳶工業連合会のまとい木遣行進、在日米陸軍軍楽隊、神奈川県内の中学校・高等学校のバトントワリングチームや吹奏楽部、横浜中華学院や横浜華僑総会の龍舞などが続き、フロート車は主催者である横浜商工会議所・神奈川県・横浜市、崎陽軒、キリンビール、神奈川県日産自動車グループ、イセザキモールの計5台が出場する。最後尾は横浜市消防局の消防音楽隊が務める[9]。パレードの模様は、テレビ神奈川で生中継される(また、6月中旬には同中継のダイジェスト版が放送される)[10]。
出典編集
- ^ (実行委員会 2002, p. 17)
- ^ (実行委員会 2002, p. 19)
- ^ (実行委員会 2002, p. 22)
- ^ (実行委員会 2002, p. 30)
- ^ a b c d “横浜春の風物詩「ザよこはまパレード」は年々地味になっている?”. はまれぽ.com. p. 2 (2016年5月17日). 2018年4月30日閲覧。
- ^ (実行委員会 2002, p. 50)
- ^ “ヨコハマカワイイパーク イベント概要”. J-Pop Culture Festival in YOKOHAMA実行委員会. 2018年4月30日閲覧。
- ^ “第67回ザよこはまパレード(国際仮装行列)審査結果 (PDF)”. 横浜商工会議所. 2019年5月3日閲覧。
- ^ 第66回ザよこはまパレード開催概要 (PDF)
- ^ “第66回 ザ よこはまパレード”. テレビ神奈川. 2018年4月30日閲覧。
参考文献編集
- 国際仮装行列実行委員会『国際仮装行列50周年記念写真集』かなしん出版、2002年6月2日。ISBN 4-87645-316-0。
外部リンク編集
- ザよこはまパレード
- ウィキメディア・コモンズには、横浜開港記念みなと祭 国際仮装行列に関するカテゴリがあります。