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概要編集

高度経済成長期を迎えるまでは焼畑が夏の風物詩であり、山菜採りを主要な収入源とした他、木地加工や狩猟も行われてきた。前述の「星」姓は、平安遷都に伴う権力闘争に敗れてこの地に隠れ住んだ藤原氏の落人の系譜につながるとされ、「平野」姓は源平合戦に敗れた平家の落人の系譜につながるとされ、「橘」姓は織田信長に追われた伊勢治田城主・楠七郎左衛門正具の一統に由来するとされている。

後述の通り、標高の高い山々に四方を囲まれた地域であるが、1960年代のダム開発と1970年代の尾瀬の観光地化によって、1980年代より農家の民宿業への転身が進んだ。1986年の野岩線の東京・浅草直結に伴う振興計画により、観光地にもなっている。1979年には景観保全のため、家々の屋根を赤錆色に統一。山人(やもーど)料理や年3回開催される檜枝岐歌舞伎スキー場も観光客を集めている[1]。山人料理は山村ならではの食材を鍋料理などに仕立てることで知られ、山菜やキノコイワナなどの川魚、ウサギカモなどの肉、豆腐、裁ち蕎麦などを使う。珍しい料理としては、ハコネサンショウウオ唐揚げや、トウガラシを塩漬けした「山人漬」がある[2]

地理編集

檜枝岐村は、会津駒ケ岳と、燧ケ岳帝釈山に囲まれ、それらの間を通る檜枝岐川(伊南川の俗称)と沿線の国道352号沿いに位置する。特に燧ケ岳 (2,356m) は、東北地方で最も標高が高い山である。村役場に隣接した集落の他は、村の面積のうち約98%を林野が占めている[3]。福島県内で人口が最も少ない市町村であり、日本一人口密度の低い市町村となっている。

面積の390.46㎢の内、可住地面積は82.72㎢である。

隣接している自治体編集

人口編集

 
檜枝岐村と全国の年齢別人口分布(2005年) 檜枝岐村の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 檜枝岐村
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
檜枝岐村(に相当する地域)の人口の推移
 
総務省統計局 国勢調査より
  • 人口密度が1㎢(1平方キロメートル)1.57人で日本で一番人口密度が少ない。1㎢で2人以下の少ない人口である[4]。観光地化が進んでいるため、類似自治体と比較してサービス業就業者の割合が突出している。高齢化や人口減が非常に緩慢であり、20代から30代の人口比率が高い傾向にある。村から通える範囲に高校がなく、高校生は村外に下宿せざるを得ないため10代後半の人口が著しく低い[5]

歴史編集

年表編集

変遷表編集

行政編集

村長選挙・村議会編集

1963年の村長選挙は立候補した二人が義理の兄弟で、親族を巻き込んで村を二分した激戦になり、しこりが残ったという。それ以降は、その様になることを嫌って、1967年から2003年までは10回連続で村長は無投票当選となっていた。2007年には候補者が2人出現したため、無投票とはならずに村長選挙が行われたが、ポスターや演説が行われない選挙活動であった。また、村議会議員は民宿などの宿泊施設の経営者で占められている。

郵便編集

  • 檜枝岐郵便局(無集配局)。尚、檜枝岐村内の集配業務は隣の南会津町にある伊南郵便局が行う。

教育編集

  • 檜枝岐村立檜枝岐小学校
  • 檜枝岐村立檜枝岐中学校
  • 新潟県北魚沼郡湯之谷村立東湯之谷小学校鷹巣分校(廃校時の名称。1928年から1967年まで)
  • 新潟県北魚沼郡湯之谷村立第二湯之谷中学校鷹巣分校(廃校時の名称。1947年から1967年まで)
  • 新潟県北魚沼郡湯之谷村立井口小学校鷹巣夏季分校(1967年から1974年まで)
    • かつて奥只見や鷹巣地区等新潟県側で春から秋にかけて、山菜採りや山仕事などで生計を立てていた桧枝岐村住人の子女が、新潟県側の子女とともに学んだ鷹巣地区にあった小学校。井口小学校鷹巣夏季分校は井口小学校の教諭などで運営されていた。既に閉鎖(1974年昭和49年)4月)。また建物自体は1981年の大雪の際に倒壊されている。[要出典]

鷹巣地区の学校については、魚沼市を参照のこと。

交通編集

村内を鉄道路線は走っていない。鉄道でアクセスする場合は、会津鉄道会津線会津田島駅および会津高原尾瀬口駅から路線バスが出ている。

道路編集

  • 一般国道
    • 国道352号(新潟県方面は冬期閉鎖。新潟県側の奥只見湖遊覧船尾瀬口乗船場前~銀山平間と枝折峠は終日大型車通行禁止。さらに枝折峠区間を回避する奥只見シルバーラインは終日、二輪車・歩行者・軽車両通行禁止[8]
    • 国道401号(南会津町境から七入駐車場前までは国道352号と重複、群馬県方面へは車両通り抜け不可で歩行者のみ通行可)
  • 主要地方道
    • 福島県道1号沼田檜枝岐線(群馬県道と共通。但し一般車は通年通行不可で群馬県側への車両通り抜けも不可=歩行者のみ通行可[9]。マイカーは七入または御池に駐車し、尾瀬方面へは沼山峠休憩所行き有料シャトルバスに乗り換え)。
  • 飯豊檜枝岐大規模林道(南会津町舘岩地区・田島地区及び栃木県方面への短絡路)
  • 川俣檜枝岐林道(栃木県日光市川俣地区=旧栗山村域及び群馬県片品村方面への最短経路だが、未舗装悪路のため大型車通行困難。冬期は閉鎖)

路線バス編集

  • 会津乗合自動車
    • 会津高原尾瀬口駅桧枝岐村
    • 檜枝岐村~新潟県魚沼市・奥只見湖遊覧船尾瀬口乗船場前(奥只見湖遊覧船に接続し6月1日~10月14日までの夏期のみ運行、他地区への路線とは異なり乗車1週間前までに要予約。魚沼市街方面へは奥只見湖遊覧船を介して「奥只見ダム又は遊覧船銀山平乗船場前発シルバーライン経由浦佐駅東口行き」南越後観光バス運行路線バスへ乗り継げばアクセス可能)
    • 七入駐車場~御池駐車場~沼山峠休憩所(夏期のみ運行。御池~沼山峠間は一般車乗り入れ不可、群馬県側の大清水小屋までは歩行者のみ通行可)

警察編集

  • 南会津警察署
    • 当村内に駐在所はなく、最寄りの駐在所は南会津町内にある伊南駐在所及び舘岩駐在所となる。

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事編集

 
会津駒ヶ岳
 
桧枝岐の舞台
 
桧枝岐名物裁蕎麦とはっとう餅

名品編集

関連書籍・映像編集

書籍
  • ふくしま文庫第20巻『秘境・檜枝岐の歌舞伎』(山口弥一郎著・福島中央テレビ企画編集。1976年2月10日初版発行。FCT企業刊)
  • 『日本の地誌4 東北』(田村俊和他 朝倉書店 2008年4月20日)
TV

関連項目編集

出典編集

  1. ^ 『日本の地誌4 東北』488頁
  2. ^ “サンショウウオ・山菜…福島の秘境に「山人料理」主食はソバ、村人の知恵”. 『日本経済新聞』夕刊(食ナビ). (2017年2月28日). http://style.nikkei.com/article/DGXKZO13421790X20C17A2NZ1P01?channel=DF140920160961 
  3. ^ 檜枝岐村役場 公式ホームページ
  4. ^ 『わたしのまちが「日本一」事典 市町村でくらべて新発見』(PHP研究所)51頁
  5. ^ 『日本の地誌4 東北』498頁
  6. ^ 角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典 7 福島県』、角川書店、1981年 ISBN 4040010701より。
  7. ^ 日本加除出版株式会社編集部『全国市町村名変遷総覧』、日本加除出版、2006年、ISBN 4817813180より。
  8. ^ 2006年までは枝折峠区間において「午前は魚沼市街→銀山平方向への、午後は銀山平→魚沼市街方向への各一方通行&二輪車終日通行禁止」とする規制が行われていた。
  9. ^ 東北地方と関東地方を結ぶ車両通行が可能な一般道の最西端は「栃木県道・福島県道350号栗山舘岩線」となる(但し県境部は未舗装で冬期閉鎖)。
  10. ^ 新日本風土記>「奥会津檜枝岐」

外部リンク編集