歌舞伎の演目一覧
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歌舞伎の演目一覧(かぶきの えんもく いちらん)では、歌舞伎の代表的な演目をあげる。
以下一覧中:
一覧
編集元禄〜正徳年間
編集- 『遊女論』(ゆうじょ ろん)(延宝8年・1680)
- 『寿曽我対面』(ことぶき そがの たいめん)(元禄10年・1697)
- 『参会名護屋』(さんかい なごや)(元禄10年・1697)
- 『兵根元曾我』(つわもの こんげん そが)(元禄10年・1697)
- 『一心五界玉』(いっしん ごかいの たま)(元禄12年・1699)
- 『傾城王昭君』(けいせい おうしょうくん)(元禄14年・1701)
- 『星合十二段』(ほしあい じゅうにだん)(元禄15年・1702)
- 『花館愛護桜』(はなやかた あいごの さくら)(正徳3年・1713)
- 『大経師昔暦』(だいきょうじ むかし ごよみ)(正徳5年・1715)『おさん茂兵衛』
享保〜寛保年間
編集享保の改革の時代。
- 『国性爺合戦』(こくせんや かっせん) (享保元年・1716)
- 『千里ヶ竹』、『楼門』、『甘輝館』
- 『鑓の権三重帷子』(やりの ごんざ かさね かたびら) (人形浄瑠璃:享保2年・1717) 『鑓の権三』
- 『若緑勢曾我』(わかみどり いきおい そが) (享保3年・1718)
- 『曽根崎心中』(そねざき しんじゅう) (享保4年・1719)
- 『平家女護島』(へいけ にょごの しま) (享保5年・1720)
- 『俊寛』(しゅんかん)
- 『心中天網島』(しんじゅう てんの あみしま) (人形浄瑠璃:享保5年・1720)
- 『心中紙屋治兵衛』、『天網島時雨炬燵』、『河庄』(『紙治』)、『時雨の炬燵』(『治兵衛内』)
- 『楪根元曾我』(ゆずりは こんげん そが) (享保5年・1720)
- 『信州川中島合戦』(しんしゅう かわなかじま がっせん) (人形浄瑠璃:享保6年・1721)
- 『輝虎配膳』(てるとら はいぜん)
- 『大塔宮曦鎧』(おおとうのみや あさひの よろい) (享保8年・1723)
- 『身替り音頭』、『切籠燈籠』
- 『国性爺竹抜五郎』(こくせんや たけぬき ごろう) (享保12年・1727)
- 『梶原平三誉石切』(かじわら へいざ ほまれの いしきり) (享保15年・1730) 『石切梶原』
- 『鬼一法眼三略巻』(きいち ほうげん さんりゃくの まき) (享保17年・1732)
- 『菊畑』、『奥庭』、『一条大蔵譚』(いちじょう おおくら ものがたり)
- 『相生獅子』(あいおい じし) (享保19年・1734)
- 『蘆屋道満大内鑑』(あしや どうまん おおうち かがみ) 『葛の葉』(くずのは)(人形浄瑠璃:享保19年・1734)
- 『刈萱桑門筑紫𨏍』(かるかや どうしん つくしの いえづと) (元文元年・1736)『いもり酒』、『刈萱道心』
- 『閏月仁景清』(うるうづき ににん かげきよ)(元文2年・1737)
- 『和田合戦女舞鶴』(わだかっせん おんな まいづる)(元文3年・1738) 『板額』(はんがく)
- 『ひらかな盛衰記』(ひらがな せいすいき) (元文5年・1740)
- 『源太勘当』、『大津の宿』、『笹引』、『逆櫓』、『神崎揚屋』(無間の鐘)
- 『姿観隅田川』(すがたみ すみだがわ) (元文5年・1740)
- 『新薄雪物語』(しん うすゆき ものがたり) (寛保元年・1741)
- 『花見』、『詮議』、『合腹』、『鍛冶屋』
- 『小栗判官照手姫』(おぐり はんがん てるてひめ) (寛保2年・1742)『小栗判官車街道』(おぐり はんがん くるまの かいどう)
- 『雷神不動北山桜』(なるかみふどう きたやま ざくら) (寛保2年・1742) 『鳴神不動』
延享〜寛延年間
編集大御所吉宗の時代。
- 『夏祭浪花鑑』(なつまつり なにわ かがみ) (延享2年・1745)
- 『菅原伝授手習鑑』(すがわら でんじゅ てならい かがみ) (延享3年・1746)
- 『加茂堤』、『筆法伝授』、『道明寺』、『車引』、『賀の祝』、『寺子屋』
- 『義経千本桜』(よしつね せんぼん ざくら) (延享5年・1748)
- 『鳥居前』、『渡海屋』、『道行初音旅』(吉野山)、『木の実』、『小金吾討死』、『すし屋』、『河連法眼館』(四ノ切)
- 『仮名手本忠臣蔵』(かなでほん ちゅうしんぐら) (寛延元年・1748)
- 『大序』〜『十一段目』、『山科閑居』(九段目)、『落人』、『道行旅路の花聟』
- 『双蝶々曲輪日記』(ふたつちょうちょう くるわ にっき) (寛延2年・1749)
- 『角力場』(すもうば)、『井筒屋』、『米屋』、『難波裏』、『橋本』、『引窓』
- 『恋女房染分手綱』(こいにょうぼう そめわけ たづな) (宝暦元年・1751) 『重の井子別れ』
- 『一谷嫩軍記』(いちのたに ふたば ぐんき) (宝暦2年・1752)
- 『陣門』、『組討』(壇特山)、『林住家』(流しの枝)、『熊谷陣屋』
- 『京鹿子娘道成寺』(きょうがのこ むすめ どうじょうじ) (宝暦3年・1753) 『娘道成寺』、『道成寺』
- 『奴道成寺』、『二人道成寺』
- 『倭仮名在原系図』(やまとがな ありわら けいず) (宝暦3年・1753) 『蘭平物狂』(らんぺい ものぐるい)(蘭平)
- 『釜渕双級巴』(かまがふち ふたつ どもえ) (宝暦6年・1756) 『石川五右衛門』、『釜煎』
- 『源平布引滝』(げんぺい ぬのびきの たき) (宝暦7年・1757)
- 『義賢最期』、『竹生島遊覧』、『実盛物語』
- 『祇園祭礼信仰記』(ぎおん さいれい しんこうき) (宝暦8年・1758)
- 『金閣寺』
- 『曾我万年柱』(そが まんねん ばしら) (宝暦10年・1760年)
- 『鷓山姫捨松』(ひばりやま ひめすてまつ) (宝暦10年・1760年) 『中将姫』
- 『三十三間堂棟木由来』(さんじゅうさんげんどう むなぎの ゆらい) (宝暦11年・1761) 『卅三間堂棟由来』、『柳』
- 『平太郎住家』、『音頭』
- 『御所桜堀川夜討』(ごしょざくら ほりかわ ようち) (宝暦12年・1762)
- 『弁慶上使』、『藤弥太物語』(とうやた ものがたり)
- 『鷺娘』(さぎむすめ) (宝暦12年・1762年 - 現行版は明治19年・1886)
- 『奥州安達原』(おうしゅう あだちがはら) (宝暦13年・1763)
- 『鶴殺し』、『文治住家』、『袖萩祭文』、『一つ家』
- 『傾城反魂香』(けいせい はんごんこう) (宝暦13年・1763) 『吃又』(どもまた)
明和〜天明年間
編集田沼時代から天明歌舞伎の時代。
- 『須磨都源平躑躅』(すまの みやこ げんぺい つつじ) (宝暦13年・1763) 『扇屋熊谷』
- 『本朝廿四孝』(ほんちょう にじゅうし こう) (明和3年・1766)
- 『筍掘り』、『勝頼切腹』、『道行似合の女夫丸』(みちゆき にあいの めおとがん)、『十種香』(じっしゅ こう)、『奥庭』(狐火)
- 『宿無団七時雨傘』(やどなし だんしち しぐれの からかさ) (明和5年・1768) 『宿無し団七』
- 『近江源氏先陣館』(おうみげんじ せんじん やかた) (明和7年・1770)
- 『盛綱陣屋』(近八)
- 『日高川入相花王』(ひだかがわ いりあい ざくら) (明和7年・1770) 『日高川』
- 『妹背山婦女庭訓』(いもせやま おんな ていきん) (明和8年・1771)
- 『芝六住家』、『吉野川』(山の段)、『道行恋苧環』(みちゆきこいのおだまき)、『御殿』
- 『大銀杏栄景清』(おおいちょう さかえ かげきよ) (享保17年・1732)
- 『伊達娘恋緋鹿子』(だてむすめ こいの ひがのこ) (安永2年・1773、改作安政3年・1856) 『櫓のお七』、『八百屋お七』
- 『其面影二人椀久』(そのおもかげ ににん わんきゅう) (安永3年・1774) 『二人椀久』
- 『桜鍔恨鮫鞘』(さくらつば うらみの さめざや) (安永3年・1774)
- 『鰻谷』
- 『誂染曾我雛型』(おあつらえぞめ そがの ひながた) (安永3年・1774)
- 『歌舞伎十八番之内 鎌髭』 (六部)
- 『隅田川続俤』(すみだがわ ごにちの おもかげ) (『双面』安永4年・1775、『法界坊』天明4年・1784)
- 『競伊勢物語』(はでくらべ いせ ものがたり) (安永4年・1775) 『伊勢物語』
- 『小よしの内』
- 『桂川連理柵』(かつらがわ れんりの しがらみ) (安永5年・1776) 『帯屋』
- 『天満宮菜種御供』(てんまんぐう なたねの ごくう) (安永6年・1777) 『時平の七笑』(しへいの ななわらい)
- 『恋飛脚大和往来』(こいびきゃく やまと おうらい、こいの たより やまと おうらい)(安永7年・1778) 『梅川忠兵衛』
- 『封印切』、『新口村』
- 『伽羅先代萩』(めいぼく せんだい はぎ) (安永6年・1777) 『先代萩』
- 『花水橋』、『高尾の吊斬り』、『竹の間』、『御殿』、『床下』、『対決』、『刃傷』
- 『伊達競阿国戯場』(だてくらべ おくに かぶき) (安永7年・1778) 『薫木累物語』(めいぼく かさね ものがたり)
- 『碁太平記白石噺』(ご たいへいき しろいし ばなし) (安永7年・1778)
- 『田植え』、『雷門』、『揚屋』
- 『大願成就殿下茶屋聚』(たいがんじょうじゅ てんがちゃや むら) (天明元年・1781) 『敵討天下茶屋聚』(かたきうち てんがぢゃや むら)、『天下茶屋』
- 『加々見山旧錦絵』(かがみやま こきょうの にしきえ) (天明3年・1783)
- 『草履打ち』
- 『伊賀越道中双六』(いがごえ どうちゅう すごろく) (天明3年・1783)
- 『饅頭娘』、『奉書試合』、『沼津』、『遠眼鏡』、『岡崎』、『沼津』
- 『けいせい倭草子』(けいせい やまと ぞうし) (天明4年・1784) 『蝶の道行』
- 『積恋雪関扉』(つもる こい ゆきの せきのと) (天明4年・1784) 『関の扉』(せきのと)
- 『隅田川続俤』(すみだがわ ごにちのおもかげ)(天明4年・1784) 『法界坊』(ほうかいぼう)
- 『羽根の禿』(はねの かむろ) (天明5年・1785)
- 『花上野誉碑』(はなの うえの ほまれの いしぶみ) (天明8年・1788) 『志渡寺』(しどでら)
- 『戻駕色相肩』(もどり かご いろに あいかた) (天明8年・1788) 『戻駕』
寛政年間
編集寛政の改革の時代。
- 『有職鎌倉山』(ゆうしょく かまくらやま) (寛政元年・1789) 『鎌倉山』
- 『彦山権現誓助剣』(ひこさん ごんげん ちかいの すけだち) (寛政2年・1790)
- 『瓢箪棚』(ひょうたん だな)、『杉坂墓所』、『毛谷村』(けやむら)
- 『傾城阿波の鳴門』(けいせい あわの なると) (寛政2年・1790) 『どんどろ』
- 『義経腰越状』(よしつね こしごえじょう) (寛政2年・1790)
- 『五斗三番叟』(ごと さんばそう)、『鉄砲場』
- 『木下蔭狭間合戦』(このした かげはざま かっせん) (寛政6年・1794) 『石川五右衛門』
- 『神霊矢口渡』(しんれい やぐちの わたし) (寛政6年・1794) 『お船頓兵衛』
- 『五大力恋緘』(ごだいりき こいの ふうじめ) (寛政6年・1794)
- 『八重桐廓話』(やえぎり くるわ ばなし) (寛政7年・1795) 『嫗山姥』(こもち やまんば)
- 『壇浦兜軍記』(だんのうら かぶと ぐんき) 『阿古屋』、『琴攻め』 (寛政8年・1796)
- 『伊勢音頭恋寝刃』(いせおんど こいの ねたば) (寛政8年・1796) 『油屋』
- 『絵本太功記』(えほん たいこうき) (寛政11年・1799)
- 『太十』(たいじゅう)
文化〜文政年間
編集化政文化が爛熟した時代。
- 『艶容女舞衣』(はですがた おんな まいぎぬ) (享和元年・1801) 『酒屋』
- 『天竺徳兵衛韓噺』(てんじく とくべえ いこく ばなし) (享和4年・1804) 『天竺徳兵衛』
- 『廓文章』(くるわ ぶんしょう) (文化2年・1805) 『吉田屋』
- 『四天王楓江戸粧』(してんのう もみじの えどぐま) (文化2年・1805)
- 『近頃河原達引』(ちかごろ かわらの たてひき) (文化4年・1807) 『堀川』
- 『新版歌祭文』(しんばん うたざいもん) (文化5年・1808)
- 『野崎村』(お染久松)
- 『時今也桔梗旗揚』(ときはいま ききょうの はたあげ) (文化5年・1808)
- 『饗応』(眉間割)、『馬盥』(ばだらい)、『愛宕山』
- 『八陣守護城』(はちじん しゅごの ほんじょう) (文化5年・1808)
- 『彩入御伽艸』(いろえ いり おとぎ ぞうし) (文化5年・1808) 『小幡小平次』『生きてゐる小平次』
- 『松竹梅湯島掛額』(しょうちくばい ゆしまの かけがく) (文化6年・1809) 『お土砂』
- 『心謎解色絲』(こころの なぞ とけた いろいと) (文化7年・1810) 『本町絲屋娘』(ほんちょう いとやの むすめ)
- 『絵本合法衢』(えほん がっぽうが つじ) (文化7年・1810)『立場の太平次』
- 『助六所縁江戸桜』(すけろく ゆかりの えどざくら、助六を市川團十郎・市川海老蔵がつとめる場合) (文化8年・1811) 『歌舞伎十八番之内 助六』
- 『村松風二人汐汲』(むらの まつかぜ ににん しおくみ) (文化8年・1811)『汐汲』(しおくみ)
- 『玉藻前曦袂』(たまもまえ あさひの たもと) (文化8年・1811)
- 『道春館』
- 『近江のお兼』(おうみの おかね) (文化10年・1813) 『晒女』、『團十郎娘』
- 『嬢景清八島日記』(むすめ かげきよ やしま にっき) (文化10年・1813) 『日向島』
- 『東海道中膝栗毛』(とうかいどうちゅう ひざくりげ) (文化11年・1814)
- 『正札附根元草摺引』(しょうふだつき こんげん くさずりびき) (文化11年・1814) 『正札附』、『草摺引』
- 『隅田川花御所染』(すみだがわ はなの ごしょぞめ) (文化11年・1814)『女清弦』
- 『杜若艶色紫』(かきつばた いろも えどぞめ) (文化12年・1815) 『土手のお六』
- 『其小唄夢廓』(そのこうた ゆめも よしわら) (文化13年・1816) 『権八小紫』
- 『権上』
- 『桜姫東文章』(さくらひめ あずま ぶんしょう) (文化14年・1817)
- 『鎌倉三代記』(かまくら さんだいき) (文政元年・1818) 『絹川村閑居』
- 『保名』(やすな) (文政元年・1818) 『保名狂乱』、『深山桜及兼樹振』(みやまの はな とどかぬ えだぶり)、『小袖物狂』
- 『鳥羽絵』(とばえ) (文政2年・1819)
- 『色彩間刈豆』(いろもよう ちょっと かりまめ) (文政6年・1823) 『累』(かさね)
- 『浮世柄比翼稲妻』(うきよづか ひよくの いなづま) (文政6年・1823)
- 『稲妻草子』(あざ娘)、『鞘当』、『鈴ヶ森』(御存鈴ヶ森)
- 『盟三五大切』(かみかけて さんご たいせつ) (文政8年・1825)
- 『東海道四谷怪談』(とうかいどう よつや かいだん)(文政8年・1825) 『四谷怪談』、『いろは仮名四谷怪談』
- 『浅草額堂』、『地獄宿』、『裏田圃』、『浪宅』(髪梳き)、『穏亡掘』(おんぼぼり)、『三角屋敷』、『蛍狩り』、『蛇山庵室』
- 『道行浮塒鴎』(みちゆき うきねの ともどり) (文政8年・1825) 『お染め』
- 『再茲歌舞伎花轢』(またここに かぶきの はなだし) (文政9年・1826) 『お祭』(おまつり)
- 『藤娘』(ふじむすめ) (文政9年・1826年 - 現行版は昭和12年・1937)
- 『供奴』(ともやっこ) (文政11年・1828)
天保年間
編集天保の改革の時代。
- 『六歌仙容彩』(ろっかせん すがたの いろどり) (天保2年・1831)
- 『遍照』、『文屋』、『業平』、『喜撰』、『黒主』 (『小町』はない)
- 『弥生の花浅草祭』(やよいの はな あさくさ まつり) (天保3年・1832) 『三社祭』
- 『道行旅路の花聟』(みちゆき たびじの はなむこ) (天保4年・1833) 『落人』、『お軽勘平』
- 『忍夜恋曲者』(しのびよる こいは くせもの) (天保7年・1836) 『将門』、『滝夜叉』
- 『由良湊千軒長者』(ゆらの みなと せんげん ちょうじゃ) (天保8年・1837) 『三荘大夫/山荘大夫』(さんしょ だゆう)、『鶏娘』
- 『花舞台霞の猿曳』(はなぶたい かすみの さるひき) (天保9年・1838) 『靱猿』(うつぼ ざる)
- 『勧進帳』 (かんじんちょう) (天保11年・1840)
- 『宮島のだんまり』(みやじまの だんまり) (天保13年・1842)
- 『乗合船恵方万歳』(のりあいぶね えほう まんざい) (天保14年・1843)
弘化〜慶應年間
編集幕末動乱の時代。
- 『銘作左小刀』(めいさく ひだり こがたな) (弘化4年・1847) 『京人形』
- 『播州皿屋敷』(ばんしゅう さらやしき) (嘉永3年・1850)
- 『東山桜荘子』(ひがしやまさくらそうし) (嘉永4年・1851) 『佐倉義民伝』、『佐倉宗吾』
- 『南総里見八犬伝』(なんそう さとみ はっけんでん) (嘉永5年・1852)(現行版は昭和22年・1947)
- 『柳絲引御摂』(やなぎの いと ひくや ごひいき) (嘉永5年・1852) 『操三番』(あやつり さんば)
- 『与話情浮名横櫛』(よわなさけ うきなの よこぐし) (嘉永6年・1853) 『切られ与三』、『お富与三郎』
- 『木更津見染め』、『赤間別荘』、『源氏店』
- 『都鳥廓白波』(みやこどり ながれの しらなみ) (安政元年・1854) 『忍ぶの惣太』
- 『若木仇名草』(わかぎ あだなぐさ) (安政2年・1855) 『蘭蝶』(らんちょう)
- 『蔦紅葉宇都谷峠』(つたもみじ うつのや とうげ) (安政3年・1856) 『宇都谷峠』、『文弥殺し』
- 『新台いろは書初』(しんぶたい いろはの かきぞめ) (安政3年・1856)
- 『鼠小紋東君新形』(ねずみ こもん はるの しんがた) (安政4年・1857) 『鼠小僧』
- 『小袖曾我薊色縫』(こそで そが あざみの いろぬい)(安政6年・1859)
- 『花街模様薊色縫』(さともよう あざみの いろぬい) 『十六夜清心』(いざよい せいしん)
- 『三人吉三廓初買』(さんにん きちさ くるわの はつがい) (安政7年・1860) 『三人吉三』
- 『三人吉三巴白波』(さんにん きちさ ともえの しらなみ)
- 『寿式三番叟』(ことぶき しき さんばそう) (安政年間) 『三番叟』
- 『金門五山桐』(きんもん ごさんの きり) (安政7年・1860)
- 『楼門五三桐』(さんもん ごさんの きり)
- 『山門』
- 『加賀見山再岩藤』(かがみやま ごにちの いわふじ) (万延元年・1860)
- 『骨寄せの岩藤』
- 『八幡祭小望月賑』(はちまん まつり よみやの にぎわい) (万延元年・1860) 『縮屋新助』、『美代吉殺し』
- 『勧善懲悪覗機関』(かんぜんちょうあく のぞき からくり)(文久2年・1862)『村井長庵』
- 『青砥稿花紅彩画』(あおとぞうし はなの にしきえ) 『白浪五人男』(しらなみ ごにんおとこ)、『弁天娘女男白浪』(べんてん むすめ めおの しらなみ)、『弁天小僧』(文久2年・1862)
- 『曽我綉侠御所染』(そがもよう たてしの ごしょぞめ) (文久4年・1864)
- 『時鳥殺し』、『御所五郎蔵』(ごしょの ごろぞう)
- 『処女翫浮名横櫛』(むすめごのみ うけきなの よこぐし) (文久4年・1864) 『切られお富』
- 『石橋』(しゃっきょう) (慶応3年・1867)
明治年間
編集明治歌舞伎の黄金時代。
- 『樟紀流花見幕張』(くすのきりゅう はなみの まくはり) (明治3年・1870) 『慶安太平記』(けいあんたいへいき)、『丸橋忠弥』
- 『連獅子』(れんじし) (明治5年・1872年)
- 『国性爺姿写真鏡』(こくせんや すがたの うつしえ) (明治5年・1872年) 『古今彦三』(こきん ひこぞう)
- 『梅雨小袖昔八丈』(つゆこそで むかし はちじょう)6 (明治6年・1873) 『髪結新三』(かみゆい しんざ)
- 『雲上野三衣策前』(くもの うえの さんえの さくまえ) (明治7年・1864)
- 『天一坊大岡政談』(てんいちぼう おおおか せいだん) (明治8年・1875) 『扇音々大岡政談』(おうぎ びょうし おおか せいだん)、『天一坊』
- 『極付幡随長兵衛』(きわめつき ばんずい ちょうべえ) (明治14年・1881)
- 『島鵆月白波』(しまちどり つきの しらなみ) (明治14年・1881) 『島千鳥』『千太と島蔵』
- 『夜討曽我狩場曙』(ようち そが かりばの あけぼの) (明治14年・1881) 『夜討曽我』
- 『土蜘』(つちぐも) (明治14年・1881)
- 『松浦の太鼓』(まつうらの たいこ) (明治15年・1882)
- 『茨木』(いばらき) (明治16年・1883)
- 『新皿屋舗月雨暈』(しん さらやしき つきの あまがさ) (明治16年・1883) 『魚屋宗五郎』(さかなや そうごろう)
- 『盲長屋梅加賀鳶』(めくらながや うめが かがとび) (明治17年・1884) 『加賀鳶』
- 『北条九代名家功』(ほうじょう くだい めいかの いさおし) (明治17年・1884)
- 『高時』、『天狗舞』、『義貞』
- 『摂州合邦辻』(せっしゅう がっぽうが つじ) (明治18年・1885年) 『合邦』
- 『合邦庵室』
- 『水天宮利生深川』(すいてんぐう めぐみの ふかがわ) (明治18年・1885) 『筆屋幸兵衛』(ふでやこうべえ)、『筆幸』(ふでこう)
- 『初霞空住吉』(はつがすみ そらも すみよし) (明治19年・1886) 『活惚』(かっぽれ)
- 『船弁慶』(ふなべんけい) (明治19年・1886)
- 『観音霊場記・三拾三所花野山』(かんのん れいじょうき・さんじゅうさんしょ はなのやま) (明治20年・1887)『志賀の里』、『二月堂』
- 『二月堂・良弁杉由来』(にがつどう・ろうべんすぎの ゆらい)
- 『紅葉狩』(もみじがり) (明治20年・1887)
- 『壺坂霊験記』(つぼさか れいげんき) (明治21年・1888)『壺坂観音霊験記』、『お里沢市』
- 『籠釣瓶花街酔醒』(かごつるべ さとの えいざめ) (明治21年・1888) 『籠釣瓶』
- 『蔦模様血染御書』(つたもよう ちぞめの ごしゅいん) (明治22年・1889) 『細川の血達磨』
- 『神明恵和合取組』(かみの めぐみ わごうの とりくみ) (明治23年・1890) 『め組の喧嘩』
- 『戻橋』(もどりばし) (明治23年・1890)
- 『怪異談牡丹灯籠』(かいだん ぼたん どうろう) (明治25年・1892)
- 『素襖落』(すおうおとし) (明治25年・1892)
- 『春興鏡獅子』(しゅんきょう かがみじし) (明治26年・1893) 『鏡獅子』
- 『暫』(しばらく) (明治28年・1895)
- 『江戸育於祭佐七』(えどそだち おまつり さしち) (明治31年・1898) 『お祭り佐七』
- 『人情噺文七元結』(にんじょうばなし ぶんしち もっとい) (明治35年・1902)
- 『桐一葉』(きりひとは) (明治37年・1903)
- 『沓手鳥孤城落月』(ほととぎす こじょうの らくげつ) (明治38年・1905)
- 『土屋主税』(つちや ちから) (明治40年・1907)
- 『女殺油地獄』(おんなごろし あぶらの じごく) (明治42年・1909)
- 『身替座禅』(みがわり ざぜん) (明治43年・1910)
- 『修禅寺物語』(しゅぜんじ ものがたり) (明治44年・1911)
大正〜戦前昭和
編集新歌舞伎全盛の時代。
- 『お夏狂乱』(おなつ きょうらん) (大正3年・1914)
- 『堀川波の鼓』(ほりかわ なみの つづみ) (大正3年・1914)
- 『鳥辺山心中』(とりべやま しんじゅう) (大正4年・1915)
- 『番町皿屋敷』(ばんちょう さらやしき) (大正5年・1916)
- 『名月八幡祭』(めいげつ はちまんまつり) (大正7年・1918)
- 『今様薩摩歌』(いまよう さつまうた) (大正7年・1918)
- 『天守物語』(てんしゅ ものがたり) (大正8年・1919)
- 『藤十郎の恋』(とうじゅうろうの こい) (大正8年・1919)
- 『頼朝の死』(よりともの し) (大正8年・1919)
- 『権三と助十』(ごんざと すけじゅう) (大正15年・1926)
- 『江戸城総攻』(えどじょう そうぜめ) (第一作は大正15年・1926、以後場毎に連作)
- 『江戸城総攻』、『慶喜命乞』、『将軍江戸を去る』
- 『西山物語』(にしやま ものがたり) (昭和3年・1928)
- 『中山七里』(なかやま しちり) (昭和4年・1929)
- 『一本刀土俵入』(いっぽんがたな どひょういり) (昭和6年・1931)
- 『瞼の母』(まぶたの はは) (昭和6年・1931)
- 『元禄忠臣蔵』(げんろく ちゅうしんぐら) (第一作は昭和9年・1934、以後場毎に連作)
- 第1編 『江戸城の刃傷』(えどじょうの にんじょう) (昭和10年・1935年1月)
- 第2編 『第二の使者』(だいにの ししゃ) (昭和10年・1935年1月)
- 第3編 『最後の大評定』(さいごの だいひょうじょう) (昭和10年・1935年4月)
- 第4編 『伏見撞木町』(ふしみ しゅもくちょう) (昭和14年・1939年4月)
- 第5編 『御浜御殿綱豊卿』(おはまごてん つなとよきょう) (昭和15年・1940年1月)
- 第6編 『南部坂雪の別れ』(なんぶざか ゆきの わかれ) (昭和13年・1938年11月)
- 第7編 『吉良屋敷裏門』(きらやしき うらもん) (昭和13年・1938年4月)
- 第8編 『泉岳寺』(せんがくじ) (昭和16年・1941年11月) ※初演時外題は『泉岳寺の一日』
- 第9編上の巻 『仙石屋敷』(せんごく やしき) (昭和13年・1938年4月)
- 第9編下の巻『十八ヶ条申開き』(じゅうはっかじょう もうしひらき) (昭和14年・1939年2月)
- 第10編 『大石最後の一日』(おおいし さいごの いちにち) (昭和9年・1934年2月)
- 『暗闇の丑松』(くらやみの うしまつ) (昭和9年・1934)
戦後昭和〜平成年間
編集- 『源氏物語』(第一作は昭和26年・1951、以後場毎に連作)
- 『楊貴妃』(昭和26年・1951)
- 『少将滋幹の母』(しょうしょう しげもとの はは)(昭和26年・1951)
- 『若き日の信長』(昭和27年・1952)
- 『浮舟』(昭和28年・1953)『北條源氏』
- 『江戸の夕映え』(えどの ゆうばえ)(昭和28年・1953)
- 『鰯売恋引網』(いわしうり こいの ひきあみ)(昭和29年・1954)
- 『井伊大老』(昭和31年・1956)
- 『柳影沢蛍火』(やなぎかげ さわの ほたるび)(昭和45年・1970)
- 『椿説弓張月』(ちんせつ ゆみはりづき)(昭和45年・1970)
- 『ヤマトタケル』(昭和61年・1986)
- 『オグリ』(平成3年・1991)『小栗判官』(おぐり はんがん)
- 『葉武列土倭錦絵』(はむれっと やまとの にしきえ)(平成3年・1991)
- 『八犬伝』(はっけんでん)(平成5年・1993)
- 『カグヤ』(平成8年・1996)
- 『オオクニヌシ』(平成9年・1997)
- 『新・三国志』(第一作は平成11年・1999、以後場毎に連作)
- 『新・三国志』、『新・三国志 II・孔明篇』、『新・三国志 III・完結篇』
- 『野田版研ぎ辰の討たれ』(とぎたつのうたれ)(平成13年・2001)
- 『野田版鼠小僧』(のだばん ねずみこぞう)(平成15年・2003)
- 『決闘! 高田馬場』(けっとう たかだのばば)(平成18年・2006)
- 『NINAGAWA十二夜』(にながわ じゅうにや)(平成19年・2007)
- 『竜馬がゆく』(りょうまが ゆく)(第一作は平成19年・2007、以後場毎に連作)
- 『立志篇』、『風雲篇』、『最後の一日』
- 『江戸宵闇妖鉤爪』(えどの やみ あやしの かぎつめ)(平成20年・2008)
- 『野田版 愛陀姫』(平成20年・2008)
- 『大江戸りびんぐでっど』(平成21年・2009)
- 歌舞伎NEXT『阿弖流為(アテルイ)』(平成27年・2015)
- 『あらしのよるに』(平成27年・2015)
- 『ワンピース』(平成27年・2015)
- 『日本昔ばなし』(平成28年・2016) - 市川海老蔵の自主公演会ABKAIで初演、2018年の新橋演舞場初春歌舞伎で連作を続演
- 『今昔饗宴千本桜』(はなくらべ せんぼんざくら)(平成28年・2016)
- 『東海道中膝栗毛<やじきた>』(平成28年・2016) - 四代目市川猿之助の独自演出・脚本による。以降、毎年シリーズ新作を上演。
- 『野田版 桜の森の満開の下』(平成29年・2017)
- 『極付印度伝 マハーバーラタ戦記』(きわめつきいんどでん まはーばーらたせんき)(平成29年・2017)
- 『花街詞合鏡』(くるわことば あわせかがみ)(平成29年・2017)
- 『新作歌舞伎 NARUTO -ナルト-』(平成30年・2018)
- 『積思花顔競』(つもるおもい はなのかおみせ)(平成30年・2018)
令和年間
編集- 『月光露針路日本 風雲児たち』(つきあかりめざすふるさと ふううんじたち)(令和元年・2019)
- 『スーパー歌舞伎Ⅱ 新版オグリ』(令和元年・2019)
- 『新作歌舞伎 風の谷のナウシカ』(令和元年・2019)
- 『御伽草紙戀姿絵』(おとぎぞうし こいのすがたえ)(令和3年・2021)
- 『永遠花誉功』(とわのはな ほまれのいさおし)(令和4年・2022)
- 『瑠璃光』(るりこう)(令和4年・2022)
- 『ファイナルファンタジーX』(令和5年・2023)
- 『新作歌舞伎 流白浪燦星』(令和5年・2023)