武生駅

日本の福井県越前市にある西日本旅客鉄道の駅

武生駅(たけふえき)は、福井県越前市府中一丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)北陸本線である。

武生駅
Takefu Station 2019,08.jpg
駅舎外観(2019年8月)
たけふ
Takefu
王子保 (4.3 km)
(5.2 km) 鯖江
地図
所在地 福井県越前市府中一丁目1-1
北緯35度54分11.99秒 東経136度10分15.09秒 / 北緯35.9033306度 東経136.1708583度 / 35.9033306; 136.1708583座標: 北緯35度54分11.99秒 東経136度10分15.09秒 / 北緯35.9033306度 東経136.1708583度 / 35.9033306; 136.1708583
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 北陸本線
キロ程 81.0 km(米原起点)
電報略号 タフ
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
乗車人員
-統計年度-
2,330人/日(降車客含まず)
-2019年-
開業年月日 1896年明治29年)7月15日[1][2]
備考 直営駅
みどりの窓口
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概要編集

JR西日本金沢支社福井地域鉄道部が管理する直営駅事務管コードは▲541425を使用[3]

優等列車のうち特急しらさぎ」の全列車と「サンダーバード」のほとんどが停車する。当駅を終点とする普通列車もあり、南越地方の主要駅の一つとなっている。

乗り入れ路線編集

かつては福井鉄道南越線社武生駅(しゃたけふえき)が東側に隣接していたが[1]、同駅は1981年(昭和56年)4月1日に廃止となった。

また、当駅から350m離れた場所に福井鉄道福武線たけふ新駅がある。

北陸新幹線編集

所在地である越前市内には、北陸新幹線越前たけふ駅北陸自動車道武生IC付近に新幹線単独の駅として建設中である。なお、当駅との連絡の方法は未定となっているが、2020年に越前市は福井鉄道とMONET Technologiesとの共同事業で、当駅 - エスカモール武生楽市間を定額タクシーで運行する実証実験を実施した[4]

歴史編集

社武生駅の歴史については後述。

駅構造編集

島式ホーム2面3線[16]を有する地上駅で、ホーム間はエレベーターが設置された跨線橋で連絡している[2][17]。当地は福井県の名産品である「越前打刃物」の産地であるため、1番のりば上には刃物で制作された「龍」の模型が展示されている。

駅構内にはみどりの窓口のほか、みどりの券売機・タッチパネル式自動券売機簡易改札機[6][8][10]化粧室が設置されている。

待合室内には売店(セブン-イレブンキヨスク[1])と立ち食いそば店(今庄そば)[2]がある。

バリアフリー対応の設備として跨線橋のエレベーターと改札外の化粧室に多機能トイレを併設している。

のりば編集

のりば 路線 方向 行先 備考
1 北陸本線 下り 福井金沢方面 一部2番のりば
2・3 上り 敦賀大阪米原方面

(出典:武生駅 構内図

駅弁編集

かつては、主な駅弁として下記を販売していた[18]

利用状況編集

「福井県統計年鑑[19]」によると、2019年(令和元年)度の1日平均乗車人員2,330人である[20]

近年の1日平均乗車人員は以下の通り。

年度 1日平均
乗車人員
1995年(平成07年) 2,653
1996年(平成08年) 2,593
1997年(平成09年) 2,472
1998年(平成10年) 2,358
1999年(平成11年) 2,312
2000年(平成12年) 2,437
2001年(平成13年) 2,350
2002年(平成14年) 2,271
2003年(平成15年) 2,219
2004年(平成16年) 2,230
2005年(平成17年) 2,359
2006年(平成18年) 2,423
2007年(平成19年) 2,440
2008年(平成20年) 2,394
2009年(平成21年) 2,324
2010年(平成22年) 2,287
2011年(平成23年) 2,262
2012年(平成24年) 2,253
2013年(平成25年) 2,332
2014年(平成26年) 2,290
2015年(平成27年) 2,328
2016年(平成28年) 2,344
2017年(平成29年) 2,370
2018年(平成30年) 2,425
2019年(令和元年) 2,330

社武生駅編集

社武生駅*
しゃたけふ
SHATAKEHU
(0.3 km) 福武口
所在地 福井県武生市錦町
所属事業者 福井鉄道
所属路線 南越線
キロ程 0.0 km(社武生起点)
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
開業年月日 1914年大正3年)1月29日[21]
廃止年月日 1981年昭和56年)4月1日[22]
備考 * 開業当初は新武生駅(改称時期は不詳)
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社武生駅(しゃたけふえき)は、かつて福井県武生市錦町にあった福井鉄道南越線の駅(廃駅)である。

歴史編集

駅構造編集

社武生駅専用の駅舎に、切欠きホーム1面2線と単式ホーム1面1線を有していた[26]

駅跡編集

駅の名をとどめるものは残っていない。

駅周辺編集

駅前にはロータリーが整備されており、日中はタクシーや路線バスが停車している。駅舎の上を通る連絡通路が整備されており、駅裏への連絡手段として利用されている。

駅周辺には福井鉄道のたけふ新駅のほか、宿泊施設や病院・大型商業施設・市役所などの公共施設や教育施設をはじめ、寺院や神社などの施設が多く所在する。

バスのりば編集

最寄りとなるバス停留所は、アル・プラザ武生の正面玄関付近に位置するJR武生駅バス停と、駅舎南西隣にあるホテルクラウンヒルズ武生の西側に位置する武生駅バス停である。

JR武生駅
武生駅

隣の駅編集

※特急「サンダーバード」「しらさぎ「おはようエクスプレス」「おやすみエクスプレス」(うち、「サンダーバード」は一部通過)の隣の停車駅は各列車記事を参照のこと。

西日本旅客鉄道(JR西日本)
北陸本線
王子保駅 - 武生駅 - 鯖江駅
JR西日本からハピラインふくいへの移管後に、当駅 - 王子保駅間ならびに当駅 - 鯖江駅間にそれぞれ新駅を設置する予定となっている[15]

かつて存在した路線編集

福井鉄道
南越線
社武生駅 - 福武口駅

脚注編集

  1. ^ a b c 川島 2010, p. 55.
  2. ^ a b c d 朝日 2012, p. 23.
  3. ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
  4. ^ “新幹線駅と観光施設つなぐ交通網 福井・越前市が実験”. 日本経済新聞. (2020年11月30日). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO66770760Y0A121C2LB0000/ 2021年7月24日閲覧。 
  5. ^ a b c 石野哲(編) 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、133頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  6. ^ a b “9月15日「ICOCA」を福井県内のJR北陸本線(新疋田駅〜牛ノ谷駅)に導入します! 〜北陸と近畿がICOCAでつながる〜” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 西日本旅客鉄道金沢支社, (2018年5月30日), オリジナルの2019年5月28日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20190528150154/https://www.westjr.co.jp/press/article/items/180821_00_icoca_1.pdf 2020年9月13日閲覧。 
  7. ^ JR西日本「ICOCA」9/15エリア一体化、近畿から北陸・岡山も利用OK”. マイナビニュース (2018年5月30日). 2021年9月26日閲覧。
  8. ^ a b イコカ福井県内導入は9月15日 福井駅と敦賀駅は先行で自動改札”. 福井新聞ONLINE (2018年5月31日). 2018年6月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月26日閲覧。
  9. ^ “JR西、福井でイコカ導入 9月15日から北陸線19駅”. 日本経済新聞. (2018年5月31日). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31148860Q8A530C1LB0000/ 2021年9月26日閲覧。 
  10. ^ a b “福井もICOCAで行こか JR西、9月15日から19駅に導入”. 産経ニュース. (2018年6月4日). https://www.sankei.com/article/20180604-G7N3DOTOGROHFC7U3XG4VQDCRE/ 2021年9月26日閲覧。 
  11. ^ 福井県内のJR線でICカード切符「ICOCA」運用開始 早朝購入組の姿も”. 福井経済新聞 (2018年9月15日). 2021年9月26日閲覧。
  12. ^ 関西・中京~北陸、JRの迂回ルート 特急サンダーバード、しらさぎは8月10日まで運休”. 福井新聞 (2022年8月9日). 2022年8月8日閲覧。
  13. ^ “新社名「ハピラインふくい」 並行在来線三セク会社 福井の60代男性考案”. 中日新聞Web. (2022年3月29日). オリジナルの2022年3月29日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20220329023030/https://www.chunichi.co.jp/article/443193 2022年4月10日閲覧。 
  14. ^ “並行在来線運営会社は「ハピラインふくい」 知事らが記者会見”. 朝日新聞デジタル. (2022年3月29日). オリジナルの2022年3月29日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20220329201222/https://www.asahi.com/articles/ASQ3Y00JBQ3XPISC001.html 2022年4月10日閲覧。 
  15. ^ a b “並行在来線の役割転換、特急中心から「県民の足」へ…「パターンダイヤ」も検討”. 読売新聞オンライン. (2022年4月9日). オリジナルの2022年4月9日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20220409050523/https://www.yomiuri.co.jp/economy/20220407-OYT1T50122/ 2022年4月10日閲覧。 
  16. ^ 川島 2010, p. 23.
  17. ^ 越前市広報 平成23年1月15日号” (PDF). 越前市役所秘書広報課. p. 18 (2011年1月15日). 2021年7月24日閲覧。
  18. ^ 『JR時刻表』2010年8月号、交通新聞社、2010年、291頁。 
  19. ^ 福井県統計年鑑
  20. ^ 8.駅別JR貨客輸送状況(1日平均)”. 福井県. 2021年3月29日閲覧。
  21. ^ a b c d e 朝日 2011, p. 12.
  22. ^ a b 朝日 2011, p. 13.
  23. ^ a b c d e 寺田 2008, p. 98.
  24. ^ a b 清水 2016, p. 6.
  25. ^ 清水 2016, p. 33.
  26. ^ 国鉄時代70号 2022年8月号(ネコ・パブリッシング)p.63

参考文献編集

関連項目編集

外部リンク編集