メインメニューを開く
ルパン三世 > ルパン三世 (TV第2シリーズ) > 死の翼アルバトロス

死の翼アルバトロス』(しのつばさアルバトロス)は、1977年昭和52年)から1980年(昭和55年)に放送された『ルパン三世 (TV第2シリーズ)』(以下、『TV第2シリーズ』)第145話のサブタイトル。宮崎駿が「照樹務」名義で脚本演出を担当し、9000枚という、当時のアニメで使用されていた2倍もの量の手描きセル画を使用して製作された。

『TV第2シリーズ』に不満を感じた宮崎が制作し、シリーズへの批判からか、作中でほとんど赤いジャケットをルパンが着ないなど、イメージが違うとして第155話(最終話)「さらば愛しきルパンよ」同様、日本テレビのスタッフが没にしようとした経緯を持つ。

目次

ストーリー編集

某国湖畔のリゾート地。不二子に呼び出されたルパン、次元、五右ェ門の3人は、キャンピングカーすき焼きとしゃれ込んでいた。そこへマシンガンを抱えた不二子が駆け込んでくる。追っ手の機銃掃射手榴弾でキャンピングカーは破壊され、不二子はルパンのアルファロメオを乗り逃げして去って行った。わけが分からず呆然と見送るルパンたちだったが、不二子がすき焼き鍋の中に何かの部品らしきものを『置き土産』として残していった事に次元が気づく。一方、敵に捕まった不二子は、身ぐるみをはがれ身体検査を受けていたが、敵が探していた目的の物はどうしても見つからない。それこそが先刻不二子がルパン達に託した『置き土産』だった。

ルパンは調査の結果、不二子が残した置き土産が、超小型原子爆弾の開発に使用される発火プラグであることを知る。不二子は、誰かが闇ルートで超小型原爆を売買しようとしているのを嗅ぎつけ、そのことで一儲けしようと企んで捕らえられたのだ。ルパンは、大量のエネルギーを消費しても怪しまれない施設を探し、不二子が捕らえられているのはロンバッハ航空博物館だとあたりをつける。

銭形警部に変装して博物館に乗り込んだルパンは、館長のロンバッハ博士と、復元中の巨大飛行艇アルバトロスの艇首に設けられた応接室で面会する。最初からルパンであることを見破っていた博士は、単刀直入にプラグと不二子の交換を提案する。割が合わないと不満を言うルパンに、明朝、湖の中央で会おうと一方的に言い放つ博士。ちょうどそこにパトカーのサイレンが鳴り響き、本物の銭形が到着した。博士があらかじめ通報していたのだ。ルパンが逃げ去った後、博士は不二子に、明日アルバトロスが処女飛行に出ると告げる。

翌朝、待ち合わせ場所に向かったルパンは、プラグと不二子を交換するが、実は不二子は銭形の変装で、博士の乗った船には大量の警官隊が潜んでいた。護送車に運ばれ身ぐるみはがれるルパンと次元だったが、銭形が最後の仕上げにむしりとった鬘の中に仕掛けられた小型爆弾が爆発。待ち合わせに同行していなかった五右ェ門の手助けで逃走に成功する。

地中海横断飛行に出発するアルバトロスを追って、博物館から複座機を盗み出したルパンと次元は、しがみつく銭形を乗せたまま何とか追いつくが、機銃や対空ミサイルランチャーまで装備したアルバトロスには簡単に近づくことができない。だがルパンと博士たちが戦闘を繰り広げている隙をついて、不二子はくびきを断って脱走。徒手空拳で博士の部下を倒し、銃座の制圧に成功する。 不二子を第1夫人にする予定を変更し、火薬を減らした手榴弾で懲らしめることにした博士だったが、逆に投げ返されて、5つある飛行艇の第3エンジンを壊される。怒りに我を忘れた博士は本気で不二子を殺そうとするも手榴弾が暴発し、翼に隠された原爆の製造プラントがあらわになってしまう。

燃料切れ寸前に飛行艇に突っ込み、エンジンをさらに2つ破壊することに成功したルパンだったが、その衝撃で主翼を失い機体ごとアルバトロスに落下してしまう。エンジンを3つ失い、操縦不能になったアルバトロスから部下達は我先にと脱出し、ルパンたちが気付いた時、いつの間にかアルバトロスは海上を離れ山脈の上空へと降下し始めていた。このままでは墜落するが、原爆を満載していては不時着することもままならない。荷物を捨てて軽量化を図っていると、1つでも多く原爆を抱えて逃げようとしていたロンバッハ博士がいた。パラシュートを使って飛び降りる博士に銭形がくらいつき、一緒に落下していく。一方、アルバトロスはなんとか浮力を取り戻して危機を脱し、山脈越えに成功した。喜び抱きつく不二子の髪の毛からプラグの設計図を抜き取るルパン。次元が窓から設計図を破り捨てると、アルバトロスは湖を目指して飛び去っていった。

声の出演編集

レギュラーキャラクター以外の登場人物編集

スタッフ編集

主題歌編集

オープニングテーマ『ルパン三世'80』
作曲・編曲 - 大野雄二 / 演奏 - ユー&エキスプロージョン・バンド
エンディングテーマ『ラヴ・イズ・エヴリシング』
作詞 - 奈良橋陽子杉山政美 / 作曲・編曲 - 大野雄二 / 唄 - 木村昇
コロムビアレコード

参考文献編集

  • 『ルパン三世 死の翼アルバトロス・さらば愛しきルパン スタジオジブリ絵コンテ全集〈2〉第2期』
徳間書店、2003年、ISBN 978-4198616670