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毘沙門堂

京都市山科区にある天台宗の寺院

毘沙門堂(びしゃもんどう)は、京都市山科区にある天台宗寺院。山号は護法山。正式名は護法山安国院出雲寺。本尊毘沙門天。天台宗京都五門跡の一つであり、山科毘沙門堂毘沙門堂門跡とも呼ばれる。

毘沙門堂
本堂
Bishamondō 02.jpg
所在地 京都府京都市山科区安朱稲荷山町18
位置 北緯35度0分5.8秒 東経135度49分7.9秒 / 北緯35.001611度 東経135.818861度 / 35.001611; 135.818861座標: 北緯35度0分5.8秒 東経135度49分7.9秒 / 北緯35.001611度 東経135.818861度 / 35.001611; 135.818861
山号 護法山
院号 安国院
宗旨 天台宗
寺格 天台宗京都五門跡
本尊 毘沙門天
創建年 (伝)大宝3年(703年
開基 (伝)行基
中興 天海公海
正式名 護法山安國院出雲寺
別称 護法山出雲寺平等寺尊重寺護法寺
札所等 神仏霊場巡拝の道
文化財 洞院公定日記ほか(重要文化財
法人番号 6130005001917
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歴史編集

 
入口

統合前の歴史(1195年以前)編集

寺伝によれば、毘沙門堂の前身の出雲寺文武天皇の勅願により、大宝3年(703年行基が開いたという。[1]

平親範置文(『洞院部類記』)という史料によると、建久6年(1195年)、平親範は平等寺尊重寺護法寺という平家ゆかりの3つの寺院を統合し、出雲路に五間堂3棟を建てたという(「五間堂」とは間口の柱間が5つある仏堂の意)。こうしてできた寺は出雲寺の寺籍を継ぎ、建久6年(1195年)に塔ノ垣にあった旧出雲寺の地に護法山出雲寺として建立され、最澄自刻の毘沙門天像を本尊とした。なお、比叡山延暦寺の根本中堂に倣い、西に平等寺、東に尊重寺、中心に護法寺を据える配置となった[2]

出雲寺編集

前身寺院である出雲寺は、京都市上京区相国寺の北、上御霊神社付近にあったと推定される。付近からは奈良時代前期にさかのぼる古瓦が出土しており、行基の開基であるかどうかは別としても、この付近に平安京遷都以前にさかのぼる寺院のあったことがわかる。また、一帯には現在も「出雲路」の地名が残されている。この出雲寺は平安時代末期には荒廃していたことが『今昔物語集』の記述などから伺われる。また、中世には出雲寺はの名所として知られ、藤原定家の日記『明月記』や、『沙石集』(無住道暁編)にも言及されている。

平等寺編集

 
参道

置文によれば、平等寺は桓武天皇の皇子で桓武平氏の祖である葛原親王786年 – 853年)の創建で、太秦(現京都市右京区)に所在。

尊重寺編集

尊重寺は平親信945年 – 1017年)の創建で、五辻(京都市上京区)に所在。

護法寺編集

護法寺は平親範の父・平範家が伏見(京都市伏見区)に創建したもので、応保元年(1161年)北石蔵(京都市左京区岩倉)に移転するが、長寛元年(1163年)に焼失し、最澄(伝教大師)自作と伝える毘沙門天の本尊だけが大原(京都市左京区大原)来迎院に移されていたという。

統合後の歴史(1195年以降)編集

室町時代応仁元年(1467年)、応仁の乱によって焼失するが、文明元年(1469年)には再建される。しかし、元亀2年(1571年)再び焼失した。

江戸時代慶長年間(17世紀初頭)に至り、天台宗の僧で徳川家康の側近であった天海によって復興が開始された。江戸幕府は山科の安祥寺(9世紀創建の真言宗寺院)の寺領の一部を出雲寺に与え、現在地に移転・復興される。天海没後はその弟子の公海が引き継ぎ、寛文5年(1665年)に完成した。後西天皇皇子の公弁法親王1669年 – 1716年)は当寺で受戒し、晩年には当寺に隠棲している。以後、門跡寺院(皇族貴族が住持を務める格式の高い寺院の称)となり、天台宗京都五門跡の一つ「毘沙門堂門跡」と称されるようになった。

境内編集

  • 勅使門
  • 仁王門
  • 本堂 – 寛文6年(1666)に建立された。 向唐破風造の門や、堂の周囲の透塀など、京都の仏堂建築では、あまり見られない。本尊毘沙門天像(秘仏)を安置している。
  • 宸殿 – 狩野益信筆の障壁画がある。
  • 霊殿
  • 晩翠園
  • 般若桜 – シダレザクラ[3]
  • あか水 – 名水。天台宗密教の仏事に使う。飲料科(許可制)。
  • 唐門
  • 玄関
  • 鐘楼

上記の内、勅使門、仁王門、本堂、宸殿、唐門、玄関、鐘楼は、市が指定する有形文化財である。

文化財編集

重要文化財

上記の他、大阪府和泉市久保惣記念美術館所蔵の国宝・青磁鳳凰耳花生(せいじほうおうみみはないけ)はもと毘沙門堂にあったものである。

年中行事編集

  • 1月1-3日修正会護摩、
  • 1月初寅、参詣人で賑わう[5]
  • 2月3日節分会
  • 4月観桜会
  • 8月16日盂蘭盆会
  • 8月24日地蔵盆会
  • 10月13日放生会
  • 11月23日千燈会、紅葉祭り
  • 12月31日大晦日除夜の鐘

交通アクセス編集

ギャラリー編集

参考文献編集

外部リンク編集

関連項目編集

脚注編集

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  1. ^ 京都府の歴史散歩(中). 山川出版社. (2011年8月20日). p. 273. 
  2. ^ 京都古社寺辞典. 吉川弘文館編集部. (2010/5/10). p. 278. 
  3. ^ 京都の穴場桜スポットの山科! 毘沙門堂の桜は無料で見られる!”. ORICON NEWS (2018年2月22日). 2018年3月21日閲覧。
  4. ^ a b c 京都古社寺辞典. 吉川弘文館編集部. (2010/5/10). p. 278. 
  5. ^ 日本歴史地名体系第27巻 京都市の地名、p342. 平凡社. (1979年9月20日). 
  6. ^ Yaokami.jp
  7. ^ 京都市Yaokami.jp
  8. ^ 公式Yaokami.jp
  9. ^ Yaokami.jp
  10. ^ Yaokami.jp
  11. ^ Yaokami.jp
  12. ^ Yaokami.jp