気をつけ(きをつけ、英:attention)は直立不動となる人体姿勢のこと、及びその姿勢を命ずる号令の一種である。

「気をつけ」の姿勢

概要 編集

「気をつけ」は各国の軍隊準軍事組織警察基本教練科目に必ず取り入れられている姿勢、号令である。さらに、マーチングバンド応援団ボーイスカウト日本学校教育などでは、一般市民の教育やしきたりとしても取り入れられている。そのため、近代以降は「気をつけ」は目上の人物への敬意や集団の規律を表す世界共通のボディーランゲージとなっている。

「気をつけ」の姿勢をとるには以下のように身体を動かす[1]

  1. 両足のをつける
  2. つま先を少し開く
  3. をつけて伸ばす
  4. を伸ばす
  5. を張る
  6. あごを引く[2]
  7. を閉じる
  8. 真っ直ぐ前を見る
  9. を伸ばす
  10. 手は真っ直ぐに伸ばし、中指がズボンの線に沿うようにする。
  11. なお、自衛官の場合は握りこぶしを作る。

軍人は自分より階級が上の将官士官の前では基本的に気をつけの姿勢をとる[3]。 「気をつけ」の姿勢をとった場合、基本的には上官からの「休め」、「進め」など別の号令が出るまで、あるいは「楽にしたまえ」といった口頭での指示が出るまで姿勢を変えたり、ゆらゆらと動いてはならない[3]。また、私語を喋ってはならない。

種類 編集

脚注 編集

  1. ^ 古屋 (1990)p.28
  2. ^ あごを上げるのが正式とするものも存在する。
  3. ^ a b Commissioned Corps Personnel Office :Military Customs and Courtesy” (英語). アメリカ疾病予防管理センター. 2011年1月19日閲覧。

参考文献 編集

  • 古屋三郎『2年の体育: 月別指導の重点と指導事例』国土社、1990年。ISBN 978-4337611023https://books.google.co.jp/books?id=jIZjRz1mg04C&pg=PA28&dq=%E6%B0%97%E3%82%92%E3%81%A4%E3%81%91%E3%80%80%E5%A7%BF%E5%8B%A2&hl=ja&ei=B4E2TciJD8OpcZf5nbsB&sa=X&oi=book_result&ct=result&resnum=5&ved=0CEcQ6AEwBA#v=onepage&q=%E6%B0%97%E3%82%92%E3%81%A4%E3%81%91%E3%80%80%E5%A7%BF%E5%8B%A2&f=false2011年1月19日閲覧 

関連項目 編集