気仙沼市

日本の宮城県の市

気仙沼市(けせんぬまし)は、宮城県の北東端に位置する太平洋沿岸にあり、三陸海岸の一部をなす。

けせんぬまし ウィキデータを編集
気仙沼市
Kesennnuma gyokou.jpg
気仙沼市旗 気仙沼市章
気仙沼市旗 気仙沼市章
2006年3月31日制定
日本の旗 日本
地方 東北地方
都道府県 宮城県
市町村コード 04205-6
法人番号 8000020042056 ウィキデータを編集
面積 332.44km2
総人口 58,756[編集]
推計人口、2022年10月1日)
人口密度 177人/km2
隣接自治体 宮城県:登米市本吉郡南三陸町
岩手県陸前高田市一関市
市の木 クロマツ
市の花 ヤマツツジ
市の鳥
市の魚
ウミネコ
カツオ
気仙沼市役所
市長 菅原茂
所在地 988-8501
宮城県気仙沼市八日町一丁目1番1号
北緯38度54分29秒 東経141度34分12秒 / 北緯38.90806度 東経141.56994度 / 38.90806; 141.56994座標: 北緯38度54分29秒 東経141度34分12秒 / 北緯38.90806度 東経141.56994度 / 38.90806; 141.56994
Kesennuma City Hall 01.JPG
市庁舎位置
外部リンク 公式ウェブサイト

気仙沼市位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村

 表示 ウィキプロジェクト
震災前の気仙沼市中心部周辺の空中写真。
1977年撮影の14枚を合成作成。
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。

概要編集

 
気仙沼港(2013年6月1日)
 
気仙沼中心街を望む(2013年6月1日)

戦国時代末期の天正19年(1591年)に豊臣秀吉による奥州仕置があり、当地では、陸奥国閉伊郡平田村から北側が南部氏領(後の盛岡藩)、気仙郡唐丹村から南側が伊達氏領(後の仙台藩)となった[1](いずれも現:岩手県釜石市)。江戸時代の気仙沼本郷を中心とする当市は、気仙郡の南側に隣接する本吉郡にかつて属し、明治維新廃藩置県府県統合を経て宮城県域となり、一方の気仙郡等は岩手県域になった。岩手県域に入り込んだような形をしている当市は、旧・本吉郡域との関係の深さは当然ながら、北接する旧・気仙郡の岩手県大船渡市陸前高田市、あるいは内陸側で隣接する岩手県一関市とも関係が深い。

当市は三陸海岸南部の交通や商業の拠点となっており、リアス式海岸を利用した観光も発展している。特定第三種漁港気仙沼漁港をはじめとした市内の各漁港は、三陸海岸での沿岸漁業養殖漁業、世界三大漁場「三陸沖」での沖合漁業、さらに世界の海を対象にした遠洋漁業の基地として機能し、関連する造船から水産加工までの幅広い水産業が立地する。

このような背景から、気仙沼都市圏の中心市としての買物客の集客や各地から訪れる観光客に加え、漁業・水産関係者の往来も多い。カツオを追って北上してくる千葉県高知県宮崎県などの漁船、サンマを追って南下してくる北海道などの漁船に乗った日本各地の漁民が行き交い、遠洋漁業の外国人乗組員や水産加工に従事する外国人研修者が働き、特産のフカヒレを買い求める中国人バイヤーなどが訪れ、常住人口に比して交流人口が多様な県内有数の交流拠点の一つである。名物(ご当地グルメ)の一つである「気仙沼ホルモン」は、このような人々の広域な交流と産業背景から生み出されたものとして知られる。

2011年平成23年)3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震東日本大震災)では、地震そのものの被害に加え、津波火災津波火災)、地盤沈下によって大きな被害を受けた。

地理編集

宮城県の北東端に位置し、東は太平洋に面する。東部の唐桑地区から気仙沼地区にかけては、三陸の他地域と同様にリアス式海岸が特徴的である。同じリアス式海岸でも当地方では岩手県沿岸と比較して標高が低く、なだらかな丘陵が多い。唐桑半島と岩井崎の間では、深く入り組んだ海岸線が波の穏やかな気仙沼湾を形成し、湾内には大島が浮かぶ。本吉地区に入ると穏やかな海岸線が見られるようになる。

三陸沖黒潮の影響によって冬は比較的温暖であるが、夏はやませの影響で冷涼である。

自然編集

山岳

河川

  • 大川、神山川、鹿折川、面瀬川、八瀬川、松川、金成沢川、二十一川、津谷川、馬籠川、沖の田川

隣接する市町村編集

cf. 岩手県の市町村全図:≪外部リンク≫県内各市町村”. (公式ウェブサイト). 岩手県. 2022年7月30日閲覧。
cf. 宮城県の市町村全図:≪外部リンク≫宮城県地域マップ”. (公式ウェブサイト). 宮城県. 2011年4月18日閲覧。

歴史編集

地名の語源編集

「気仙沼」は古くは延喜元年(901年)成立の日本三代実録に「計仙麻(ケセマ)」という地名の記述があり、これが、歴史上「ケセヌマ」という言葉が載っているもっとも古い文献であるとの説があるが、これは明白に誤りである。正しくは、気仙郡という郡名は『続日本紀』の弘仁2年(811年)の条が初出である。それ以前のいつかの段階で、桃生郡の北半分を分割して、陸奥国 気仙郡が建郡された。これは現在の宮城県北東部および岩手県南東部にまたがるものであり、現在の気仙沼市および本吉郡を含むものであった。 また平安中期の『和名抄』の各国郷名一覧には陸奥国気仙郡に「気仙郷」とは別に「気前郷」が見える。和銅6年(713年)の諸国郡郷名著好字令(好字二字令)により、奈良時代に国名、郡名、郷名が2文字表記と定められたので、この「気前郷」は「気仙前郷」が略されたものとされる。気前郷は、気仙郡の前(さき、道を行った先の方)の意味と解して今の釜石大槌辺りに比定する説があるが、古代の地名の「前・後」は通常は「くち・しり」と読んで京都に近い方が「前」であるから、気前郷は「けせのくち」であり気仙郡の南端であるべきで、これを「けせのまえ」と誤読したことから「計仙麻」(けせのま)という地名が生まれた可能性もある(下記に詳述)。

語源としては以下のように諸説がある。

アイヌ語説編集

地名語源アイヌ語説は以下の3説がある。(いずれも戦前の古い説である)

  • 1)ケセ kese が末端や終点、モイ moi が入り江や湾で「ケセモイ」という地名を想定し「最南端の港」を意味するという説。(戦前、気仙地方の教育長を務めた金野菊三郎が唱えた)
  • 2)想定する原語は上記と同じ「ケセモイ」だが意味は異なり「静かな海」だとする説。

日本語説編集

旧気仙郡の「ケセ」に「マ」がついたものという説。気仙沼は本吉郡に属していたが、本吉郡は早ければ1153年、遅くとも1189年に気仙郡の南半と桃生郡の北部とを分割して成立したものであり、それ以前は気仙沼は気仙郡に属していたという説と、気仙郡は含まれず桃生郡の北部だけで建郡し、それ以前は気仙沼は桃生郡に属していたという説がある。

  • ケセの語源(気仙郡の地名語源と同じ)
1)古語で船を岸に繋ぎ留めておく棒や杭を「かせ」「かし」等といい、その「かせ」の訛りという説。
2)ケセは「削りを背負う」で岩磯つまりリアス式海岸のことだという説。
3)海道の入り口という意味の漢語で、「滊先」(けせん)を当て字で書いたという説。
  • ケセ+マの解釈
1)ケセ+「間」説。マは土間、根間、茶の間など「場所」を意味する。茨城県の「鹿島」という地名は船着場を意味する「かせ間」が語源であり、計仙麻(ケセマ)や気仙沼も「カセ間」の訛りで、茨城県の「鹿島」と同語源という説。
2)ケセ+「前」説。本吉郡が設置される以前、まだ気仙郡に属していた頃、この地は気仙郡の南端だったので、ケセ(気仙)の入口の意味で計仙前/気仙前(けせのくち)と書いたのを、ケセノマエと誤読したのが訛って計仙麻(けせんま)になったという説。この場合『和名抄』の「気前郷」の読み方は初め「けせのくち郷」でのちに訛って「けせまえ郷」と読んだ可能性と、初めから「けせまえ郷」あるいは「けまえ郷」だった可能性とがある。本吉郡は気仙郡の南部と桃生郡の北部を合わせたものという説と気仙郡は含まれず桃生郡の北部だけで建郡したという説があり、後者の説が正しければ「気前郷」は無関係となる(ただしケセまたはケセマという小地名は気仙郡の郡境を越えて気仙沼の南北に散在しているので、「気前郷」が関係なくともこの説が成り立たないわけではない)
3)ケセ+「真」説。計仙麻(ケセマ)のマは正真正銘を意味する「真」で、「ケセ(気仙)の真ん中」あるいは「ケセの中のケセ」という意味だという説。

行政区画の変遷編集

けせんぬまし
気仙沼市
   
気仙沼市旗 気仙沼市章
1953年7月13日制定
廃止日 2006年(平成18年)3月31日
廃止理由 新設合併
気仙沼市(旧)唐桑町→気仙沼市
現在の自治体 気仙沼市
廃止時点のデータ
  日本
地方 東北地方
都道府県 宮城県
市町村コード 04025-6
面積 184.36km2
総人口 58,320
国勢調査、2005年)
隣接自治体 本吉郡本吉町唐桑町
岩手県一関市陸前高田市
気仙沼市役所
所在地 988-8501
宮城県気仙沼市八日町一丁目1番1号
 表示 ウィキプロジェクト

主な出来事編集

 
昭和初期の頃の気仙沼
  • 1953年(昭和28年)7月13日 - 初代の市章を制定[2]
  • 1997年(平成9年)5月1日 - 岩手県一関市友好都市提携。
  • 2006年(平成18年)3月31日 - 唐桑町との新設合併に伴い、2代目の市章(現行)を制定[3]
  • 2010年(平成22年)9月18日 - 東京都目黒区と友好都市協定締結 (#)。
  • 2011年(平成23年)3月11日 - 東日本大震災により被災。

東日本大震災編集

2011年(平成23年)3月11日、マグニチュード9.0の東北地方太平洋沖地震が発生し、気仙沼市赤岩で震度6弱、本吉町および笹が陣で震度5強を記録した[4]。大津波とそれによって流出した石油の引火による広域火災も発生し、被害は甚大なものとなった[5]cf. 東日本大震災

  • 4月3日:この津波が気仙沼湾の海底を最大10m削ったとする調査結果を、大阪市立大学の原口強准教授(地質工学)率いる研究チームが発表した[6]
  • 4月9日:この時点で気仙沼市は、死者690人、行方不明者1,531人、避難者8,884人[5]
  • 4月14日:GPS(全地球測位システム)を用いた国土地理院の調査の結果、岩手県・宮城県・福島県の広範な沿岸地域において、この地殻変動による著しい地盤沈下があったことが明らかとなった。特に岩手・宮城両県境付近の変動量は大きく、最大は牡鹿半島(宮城県石巻市域)の−120 cm、次いで陸前高田市小友町西の坊が−84 cmで市街地中最大、石巻市(宮城県)が−78 cm、そして気仙沼市は-76 cm、大船渡市は−73 cmであった(cf. 日本における地盤沈下[7][8][9]

2016年(平成28年)3月1日時点で、市内の被害状況は死者1,214人、死亡率1.95%、行方不明者220人、住家全壊が8,483棟となっている[10][11]

行政編集

  • 市長:菅原茂(2010年4月30日就任、4期目)

歴代市長編集

氏名 就任 退任 備考
気仙沼市(1953年 - 2006年)
1 宮井誠三郎 1953年(昭和28年)6月24日 1957年(昭和32年)6月23日 元 気仙沼町長
2 廣野善兵衛 1957年(昭和32年)6月24日 1973年(昭和48年)6月23日 4期
3 菅原雅 1973年(昭和48年)6月24日 1993年(平成5年)6月23日 5期
4 小野寺信雄 1993年(平成5年)6月24日 1997年(平成9年)6月23日
5 鈴木昇 1997年(平成9年)6月24日 2006年(平成18年)3月30日 3期
新 気仙沼市(2006年 - )
- 鈴木昇 2006年(平成18年)3月31日 2006年(平成18年)4月29日 市長職務執行者
1 鈴木昇 2006年(平成18年)4月30日 2010年(平成22年)4月29日 元 気仙沼市長
2 菅原茂 2010年(平成22年)4月30日 現職 4期目

庁舎編集

  • 本庁舎、第二庁舎:八日町一丁目1番1号
  • ワン・テン庁舎:八日町一丁目1番10号
  • 唐桑総合支所:唐桑町馬場181番地1
  • 本吉総合支所:本吉町津谷舘岡10番地
  • はまなすの館:本吉町津谷新明戸136

防災無線の音楽編集

気仙沼では、災害に備えた設備点検も兼ねて、1日4回(6, 12, 18, 21時)に防災無線が鳴る。

夏は来ぬ』『』『はまらいんや』ほか

都市宣言編集

いずれも旧:気仙沼市で既に宣言されていたものであるが、新市設置後の2006年(平成18年)9月27日に改めて以下の宣言が行われた。

姉妹都市・友好都市編集

国内編集

魚のサンマにまつわる縁(気仙沼は一大産地であり、東京の目黒区は落語の演目『目黒のさんま』の由来地)によって、2010年(平成22年)9月18日、友好都市協定が締結され、締結式として「目黒のさんま祭」が行われた。

海外編集

地域編集

人口編集

 
気仙沼市と全国の年齢別人口分布(2005年) 気仙沼市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 気仙沼市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性

気仙沼市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より


  • 2000年国勢調査による気仙沼都市圏の人口は約9万人。
  • 『広報けせんぬま』による平成27年(2015年)12月末時点、人口66,733人。
  • 平成27年国勢調査より前回調査からの人口増減を見ると、11.57%減の64,988人であり、増減率は県下35市町村中31位。40行政区域中36位。

各地区の人口・世帯数編集

2022年(令和4年)1月時点の各地区の人口と世帯数[13]

増減率は3年前の2019年(平成31年)1月時点[14]との比較。

地区 人口 世帯
地区名 小地区名 男性 女性 増減 世帯数 増減
気仙沼 気仙沼 6,769人 7,500人 14,269人 -7.41% 7,118世帯 -3.61%
鹿折 2,365人 2,567人 4,932人 -5.03% 2,195世帯 5.12%
松岩 4,020人 4,168人 8,188人 -5.75% 3,605世帯 0.11%
新月 2,717人 2,824人 5,541人 -4.87% 2,439世帯 0.12%
階上 1,921人 2,027人 3,948人 -4.63% 1,624世帯 0.93%
大島 1,110人 1,174人 2,284人 -6.43% 1,024世帯 ±0%
面瀬 2,921人 3,077人 5,998人 -5.30% 2,462世帯 0.81%
21,823人 23,337人 45,160人 -5.67% 20,467世帯 -0.57%
唐桑 中井 981人 1,035人 2,016人 -8.40% 766世帯 -2.04%
唐桑 1,215人 1,277人 2,492人 -6.24% 975世帯 -0.40%
小原木 550人 595人 1,145人 -8.03% 485世帯 -2.41%
2,746人 2,907人 5,653人 -7.38% 2,226世帯 -1.41%
本吉 小泉 669人 707人 1,376人 -3.77% 541世帯 0.55%
津谷 2,178人 2,240人 4,418人 -7.39% 1,707世帯 -2.45%
大谷 1,673人 1,767人 3,440人 -4.36% 1,304世帯 0.85%
4,520人 4,714人 9,234人 -5.75% 3,552世帯 -0.80%
合計 29,089人 30,958人 60,047人 -5.84% 26,199世帯 -0.85%

公的機関編集

警察編集

宮城県警察

消防編集

気仙沼・本吉地域広域行政事務組合(管轄:気仙沼市・南三陸町)

  • 気仙沼消防署
    • 本吉分署
    • 古町、唐桑、大島出張所

医療編集

公共施設編集

主要施設のみ掲載。

公民館

全13館のうち、11館は直営で2館は指定管理である。

  • 気仙沼中央公民館
  • 本吉公民館
  • 唐桑公民館
  • 大谷公民館
  • 鹿折公民館
  • 新月公民館
  • 階上公民館
  • 小泉公民館
  • 小原木公民館
  • 中井公民館
  • 松岩公民館(指定管理)
  • 面瀬公民館(指定管理)

図書館

気仙沼市立図書館は2館と1館の分室で構成される。

  • 気仙沼図書館(ユドヨノ友好こども館)
    • 気仙沼図書館唐桑分室(唐桑コミュニティ図書室)
  • 本吉図書館

文化施設

  • 気仙沼市民会館
    • 大ホール 客席:1,057席(うち車いす5席)

主な運動施設

  • 気仙沼市総合体育館(ケー・ウエーブ)
  • 気仙沼市営野球場
  • 気仙沼市南運動広場
  • 本吉総合体育館
  • 唐桑運動場

経済・産業編集

漁業水産業観光が中心である。東日本大震災後は、ほぼ日刊イトイ新聞が支社を設け[15]糸井重里の助言を受けてセーター製造会社が起業される[16]など新しい動きが見られる。

漁業・水産業編集

 
ふかひれ丼(2016年11月)

マグロカツオサンマは、全国有数の水揚げ高を誇る。ふかひれ(鱶鰭)の産地としても有名であり、水揚げ量は日本一である。市中心部には水産加工団地が発達している。牡蠣ホタテ養殖でも知られている。

漁港編集

施設
  • 特定第3種漁港
    • 気仙沼漁港(けせんぬま ぎょこう):気仙沼港(気仙沼市港)。
  • 第2種漁港 (cf.)
    • 小鯖漁港(こさば ぎょこう):唐桑町
    • 鮪立漁港(しびたち ぎょこう):唐桑町。
    • 松岩漁港(まついわ ぎょこう)
    • 波路上漁港(はじかみ ぎょこう)
    • 浦の浜漁港(うらのはま ぎょこう):大島
    • 日門漁港(ひかど ぎょこう):本吉町

商業・観光編集

小売業では、複数の商店街と、イオン気仙沼店[17]などの大型店、郊外店がある。

店舗を含む海岸近くの市街地は、東日本大震災による津波で大きな被害を受けた。地元住民向けの小売・飲食機能の回復と市外からの観光客誘致を兼ねて、商業施設や復興商店街(下記参照)が新たに整備されている。前者では、2011年12月に「気仙沼さかなの駅」[18]が、2014年に「気仙沼 海の市」(店舗のほかシャークミュージアム氷の水族館で構成)[19]が、2017年11月に「南町紫神社前商店街」が[20][21]、2018年には内湾地区に「迎」(むかえる)[22]が開業した。

なお、「気仙沼さかなの駅」については施設の老朽化等により、2023年1月15日で営業を終了することになり、大半のテナントの店舗は市内で個別に営業を続けることになった[23]

震災後の仮設商業施設編集

復興屋台村・復興商店街
 
復興屋台村気仙沼横丁(2015年4月30日撮影)

東日本大震災被災により、気仙沼市全域の飲食店の7割が津波により店舗を失った[24]。気仙沼市では被災を受けた飲食店の仮設店舗集合施設が市内各所に設けられ、事業再開に向けた活動が行われていた[25]。屋台村は、2017年3月20日をもって閉鎖された[26]

南町紫市場・気仙沼復興商店街

気仙沼市南町地区にて商店街運営をしていた。いろはにほへとちの言葉から、イ館~チ館と建物があった。主なものとしてイ館に理想産業・特急寿司、ロ館にとんかつ勝子、ハ館に焼肉牛べぇ、二館に福建楼、ホ館にあさひ鮨、ヘ館に揚げたてコロッケ屋、ト館に〇安、チ館にクボタスポーツがあった。2017年4月に閉鎖され、店舗は前記の「南町紫神社前商店街」に再出店した[21]

サメまち気仙沼編集

前述のように、ふかひれ生産やそれに加工されるサメの水揚げが多いことから、「サメまち気仙沼」という地域おこしに取り組んでいる[27]。食品としての加工や水族館での展示に加えて、サメ皮製品の専門店もある[28]

再生可能エネルギー編集

バイオマス発電など再生可能エネルギーによる電力を調達して供給する「気仙沼グリーンエナジー」が市と民間企業の出資で設立され、2019年10月から電力供給を開始した[29]

教育編集

ESD(持続可能な開発のための教育)が積極的に学校教育に取り入れられており、全ての小中学校および気仙沼高等学校がユネスコスクールに加盟している[30]

専門学校編集

  • 宮城県立気仙沼高等技術専門校
  • 気仙沼市立病院付属看護専門学校

高等学校編集

※以下は廃校(新制 気仙沼市以降)

中学校編集

気仙沼中学校、松岩中学校、松岩小学校は、文部科学省が推進する「学力向上フロンティア」[31]指定校(フロンティアスクール)である。

  • 気仙沼市立面瀬中学校
  • 気仙沼市立新月中学校
  • 気仙沼市立階上中学校

※以下は廃校(新制 気仙沼市以降)

  • 気仙沼市立小原木中学校(2015年・唐桑中へ統合)
  • 気仙沼市立小泉中学校(2017年・津谷中へ統合)
  • 気仙沼市立大島中学校(2022年・鹿折中へ統合)

小学校編集

  • 気仙沼市立気仙沼小学校
  • 気仙沼市立九条小学校
  • 気仙沼市立鹿折小学校
  • 気仙沼市立松岩小学校
  • 気仙沼市立面瀬小学校
  • 気仙沼市立新城小学校
  • 気仙沼市立月立小学校
  • 気仙沼市立階上小学校
  • 気仙沼市立大島小学校
  • 気仙沼市立唐桑小学校
  • 気仙沼市立中井小学校
  • 気仙沼市立津谷小学校
  • 気仙沼市立小泉小学校
  • 気仙沼市立大谷小学校

※以下は廃校(新制 気仙沼市以降)

  • 気仙沼市立南気仙沼小学校(2012年・気仙沼小へ統合)
  • 気仙沼市立浦島小学校(2013年・鹿折小へ統合)
  • 気仙沼市立落合小学校(2014年・新城小へ統合)
  • 気仙沼市立白山小学校(2015年・鹿折小へ統合)
  • 気仙沼市立馬龍小学校(2017年・津谷小へ統合)
  • 気仙沼市立小原木小学校(2018年・唐桑小へ統合)
  • 気仙沼市立水梨小学校(2019年・松岩小へ統合)

特別支援学校編集

未就学児施設編集

認可保育所(市立・私立)

  • 内の脇保育所
  • かやの実保育所
  • 松岩保育所
  • 牧沢きぼう保育所
  • 崎浜保育所
  • 階上保育所
  • 新月保育所
  • 唐桑保育所
  • 津谷保育所
  • 気仙沼第二保育所(宗教法人 少林寺)
  • 新生保育園(社会福祉法人 新生会)
  • けせんぬまおひさま保育園(株式会社さとみ)

認定こども園(市立)

  • 鹿折こども園

幼稚園(市立・私立)

  • 唐桑幼稚園
  • 松圃幼稚園
  • 津谷幼稚園
  • 小泉幼稚園
  • 大谷幼稚園
  • 愛耕幼稚園(学校法人 愛耕学園)
  • 気仙沼カトリック幼稚園(東北カトリック学園)
  • 葦の芽幼稚園(学校法人 あしのめ学園)
  • 葦の芽星谷幼稚園(同上)

学校教育以外の施設編集

児童館

  • 気仙沼児童センター(気仙沼図書館と併設)
  • 大島児童館
  • 鹿折児童館
  • 赤岩児童館
  • 鮪立児童館

自動車教習所

  • 気仙沼中央自動車学校

郵便・物流編集

郵便編集

郵便局

  • 気仙沼郵便局(集配局)
  • 津谷郵便局(集配局)
  • 気仙沼田中前郵便局
  • 気仙沼九条郵便局
  • 気仙沼古町郵便局
  • 松岩郵便局
  • 陸前階上郵便局
  • 馬籠郵便局
  • 小原木郵便局
  • 大谷郵便局
  • 唐桑郵便局
  • 大島郵便局
  • 気仙沼仲町郵便局(気仙沼魚市場前郵便局から改称。2021年5月19日営業再開)[32]
  • 気仙沼鹿折郵便局
  • 気仙沼南町郵便局
  • 陸前小泉郵便局

簡易郵便局

  • 中井簡易郵便局
  • 大浦簡易郵便局
  • 新城簡易郵便局
  • 月立簡易郵便局
  • 前木簡易郵便局
  • 東中才簡易郵便局

物流編集

交通編集

 
気仙沼駅

鉄道編集

※隣駅である新月駅の駅名は気仙沼市の地名に由来するが、駅の所在地は岩手県一関市室根町
東日本大震災による路線被災に伴い、気仙沼駅以外は営業休止後、接続する鉄道路線が廃止され、バス高速輸送システム (BRT) で運行している。

バス編集

高速バス編集

路線バス編集

  • 岩手県交通
    • 特急大船渡 - 一関線:一関駅前 - 薄衣・千厩経由で気仙沼へ。
    • 一関 - 千厩・気仙沼線:一関駅前 - 薄衣・千厩経由で気仙沼へ。
  • ミヤコーバス
    • 大沢線、松岩線、鹿折線、新月線、大島線、九条線、御崎線、三陸線、本吉川内線、本吉内陸線
  • 市内循環バス
    • 市内中央循環線
  • 乗合タクシー 
    • 上廿一線、金成沢線、羽田線、本吉三陸線

バス高速輸送システム (BRT)編集

道路編集

高規格幹線道路(高速道路)編集

国土交通大臣指定に基づく高規格幹線道路(一般国道の自動車専用道路)

一般国道編集

県道編集

主要地方道
一般県道

船舶編集

  • 大島汽船
    • 遊覧船:気仙沼(観光船桟橋) - 気仙沼湾内をクルージングする遊覧船が季節運航されている。
    ※かつては、気仙沼(観光船桟橋)・大島(外浜)・唐桑(鮪立、小鯖)を結ぶ唐桑航路があったが、利用者数の減少などから2007年(平成19年)に廃止。気仙沼(観光船桟橋) - 大島(浦の浜)を結ぶ大島航路は、気仙沼大島大橋の開通に伴い、2019年4月7日をもって運行を終了・廃止となった。

観光地・祭事編集

 
御崎
 
巨釜
 
半造
 
大谷鉱山跡地
 
千田家住宅・主屋

レジャー編集

観光編集

祭り編集

  • 徳仙丈つつじ祭り
  • 気仙沼みなとまつり:海の道、内湾、ほかにて、8月第1日曜とその前日に開催。
  • 小泉川夏祭り
  • けせんぬまサンマまつり:船員憩いの広場(朝市広場)にて、9月第3日曜に開催。
  • 気仙沼サンマフェスティバル:サンマまつりを発端とする音楽イベント。2012年より10上旬に開催。
  • お米フェスティバル:気仙沼市民の森にて、10月第2日曜に開催。
  • 気仙沼地方産業まつり:気仙沼市魚市場にて、10月第4土曜・日曜。
  • 本吉町産業まつり
  • 気仙沼市民文化祭:気仙沼市民会館・中央公民館ほかにて、10月中旬から11上旬にかけて開催。
  • 田束山石像公園祭り
  • 大谷シーサイドフェスタ
  • マンボウサンバ大会
  • 気仙沼市長杯サーフィンコンテスト
  • 羽田のお山がけ:旧暦8月15日・16日、2000年(平成12年)12月27日、重要無形民俗文化財指定。
  • 早稲谷鹿踊り
  • 新城田植踊
  • 廿一田植踊
  • 山田大名行列:市指定無形文化財

ホヤぼーや編集

みなと気仙沼大使編集

  • 「みなと気仙沼大使」市出身者、ゆかりのある人物が任命される。旧:「リアスさんりく気仙沼大使」

気仙沼が舞台となった作品編集

  • 「続・思えば遠くへ来たもんだ」1981年10月 TBS系列(古谷一行)
  • 「終着駅シリーズ 第12作 夜行列車」2000年2月 テレビ朝日系列(片岡鶴太郎)
  • おかえりモネ」2021年度前期 NHK連続テレビ小説
  • 「えがっス!気仙沼水産」1997年アクションコミックス 双葉社([著]ながしま超助)

出身著名人編集

政治
研究・教育

経済

文学・芸術

芸能
アナウンサー
スポーツ
ゆかりのある人物

脚注編集

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ アメリカ海軍第1強襲艇隊所属で強襲揚陸艦エセックスに搭載の船艇。
  2. ^ 気仙沼停車は宮城交通便のみ。岩手県交通便は気仙沼に停車せず通過する。
  3. ^ リアス・アーク美術館”. (公式ウェブサイト). リアス・アーク美術館. 2011年4月16日閲覧。
出典
  1. ^ 釜石のあゆみ(岩手県釜石市)
  2. ^ 気仙沼市・本吉町・唐桑町合併協議会 慣行の取り扱い
  3. ^ 『図典 日本の市町村章』p36
  4. ^ 震度データベース検索”. (公式ウェブサイト). 気象庁 (2011年3月11日). 2011年4月16日閲覧。
  5. ^ a b “東日本大震災 図説集”. 毎日jp (毎日新聞社). (2011年4月10日). http://mainichi.jp/select/jiken/graph/sinsai_zusetsu/ 2011年4月17日閲覧。 :被災状況全図。
  6. ^ “海底10m削られ、76cm地盤沈下…気仙沼”. YOMIURI ONLINE (読売新聞社). (2011年4月3日). http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110403-OYT1T00464.htm 2011年4月15日閲覧。 
  7. ^ 平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震に伴う地盤沈下調査”. (公式ウェブサイト). 国土地理院. 2011年4月18日閲覧。
  8. ^ “東日本大震災:地盤沈下 最大は陸前高田市の84センチ”. 毎日jp (毎日新聞社). (2011年4月14日). http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110415k0000m040088000c.html 2011年4月14日閲覧。 
  9. ^ 地盤沈下、陸前高田・小友84センチ 国土地理院調査 - ウェイバックマシン(2011年4月21日アーカイブ分)岩手日報
  10. ^ “東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)被害報【最新】”. 総務省消防庁. http://www.fdma.go.jp/bn/higaihou_new.html 2016年3月10日閲覧。 
  11. ^ 東日本大震災における死者・行方不明者数及びその率(県別および市町村別)2016(平成28)年3月11日(金)現在(5年経過)”. いそべさとしのホームページ. 2021年3月11日閲覧。
  12. ^ 気仙沼市の都市宣言 - 気仙沼市役所”. www.kesennuma.miyagi.jp. 2022年7月30日閲覧。
  13. ^ 気仙沼市の人口と世帯数(令和4年1月末現在、住民登録人口)”. 気仙沼市. 2022年8月31日閲覧。
  14. ^ 気仙沼市の人口と世帯数(平成31年1月末現在、住民登録人口)”. 気仙沼市. 2022年8月31日閲覧。
  15. ^ <気仙沼のほぼ日>来年11月閉鎖へ 糸井重里さん「人と人との関係は続く」河北新報』2018年10月16日(2018年11月22日閲覧)。
  16. ^ 気仙沼漁師のセーターをブランドに 大切なのは「誇り」『朝日新聞』GLOBE(2018年2月4日)2018年11月22日閲覧。
  17. ^ イオン気仙沼店(2018年11月22日閲覧)。
  18. ^ 「気仙沼の元気は魚から」日本経済新聞』ニュースサイト(2011年12月15日)2018年11月22日閲覧。
  19. ^ 気仙沼 海の市(2018年11月22日閲覧)
  20. ^ “港近くに商店街 気仙沼市南町【東日本大震災パノラマ】Vol.508”. 産経新聞. (2018年4月16日). https://www.sankei.com/photo/panorama/news/180416/pnr1804160002-n1.html 2019年7月13日閲覧。 
  21. ^ a b “東日本大震災 気仙沼に新たな商店街 内湾地区2カ所「愛される街に」 /宮城”. 『毎日新聞』. (2017年11月12日). https://mainichi.jp/articles/20171112/ddl/k04/040/008000c 2019年7月13日閲覧。 (全文閲覧には会員登録が必要)
  22. ^ 気仙沼・内湾にぎわい再び 観光集客施設「迎」本格オープン河北新報』2018年11月16日(2018年11月22日閲覧)。
  23. ^ 「気仙沼さかなの駅」来年1月終了 被災企業結集、復興を後押し”. 河北新報. 2022年10月20日閲覧。
  24. ^ 復興屋台村気仙沼横丁 2015年5月7日閲覧。
  25. ^ 復興屋台村・復興商店街 2015年5月7日閲覧。
  26. ^ “<震災6年>気仙沼の復興屋台村 20日閉村”. 『河北新報』(47NEWSへの転載). (2017年3月17日). https://www.47news.jp/349094.html 2019年7月13日閲覧。 
  27. ^ サメまち気仙沼(公式サイト)2019年1月18日閲覧。
  28. ^ サメの街 気仙沼PR/革製品などの専門店/震災後開業「古里に活気を」『日本経済新聞』夕刊2018年12月12日(社会面)掲載の共同通信配信記事。2019年1月18日閲覧。
  29. ^ 気仙沼グリーンエナジー株式会社の設立について 気仙沼市(2019年11月24日閲覧)
  30. ^ ユネスコスクール公式ウェブサイト > ユネスコスクール加盟校一覧
  31. ^ 学力向上フロンティア事業”. 学力向上フロンティア(公式ウェブサイト). 文部科学省. 2011年4月16日閲覧。
  32. ^ https://www.post.japanpost.jp/newsrelease/storeinformation/detail/index.php?id=4928 移転・改称・再開:気仙沼魚市場前郵便局
  33. ^ モーランド・本吉(2018年11月22日閲覧)
参考文献

関連項目編集

外部リンク編集