水無神社 (木曽町)
長野県木曽町にある神社
水無神社(すいむじんじゃ)は長野県木曽郡木曽町にある神社。旧社格は県社。飛騨一宮水無神社の分社。
水無神社 | |
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所在地 | 長野県木曽郡木曽町1078 |
位置 | 北緯35度50分53.6秒 東経137度42分31.8秒 / 北緯35.848222度 東経137.708833度座標: 北緯35度50分53.6秒 東経137度42分31.8秒 / 北緯35.848222度 東経137.708833度 |
主祭神 | 高照姫命 |
例祭 |
祈年祭(4月27日) 渡御祭(7月22日・23日) 新穀感謝祭(11月23日) |
地図 |
概要 編集
祭神は高照姫命。勧請の時期など、創建は諸説あり不明であるが、至徳2年(1385年)の社殿再興の棟札が残る。現在の社殿は明治4年(1871年)の再建による。木曽氏や山村氏の崇敬を受け、鎌倉時代の「国恒」銘の太刀(長野県宝)を始め、室町時代にかけての「御正体(懸け仏)」三十六面など、多数の文化財がある。
祭事 編集
- 祈年祭(4月27日)
- 渡御祭(7月22日・23日)
- 新穀感謝祭(11月23日)
みこしまくり 編集
7月22日から23日にかけて行われる「みこしまくり」は一般に奇祭として知られる。神輿は毎年新調され、宗助、幸助と呼ばれる祭祀者2名により、ご神体が移される。まず福島の町の西半分を巡行し、御旅所で一夜を明かし、翌日は町の東半分を巡行し、その日の夜に「宗助、幸助」の激しい掛け声とともに神輿を路上に放り落して何度も転がす。神輿が神社に戻るのは更に翌朝となる。
由来については「木曽から飛騨へ杣の出稼ぎに出ていた宗助と幸助という二人の若者が、水無神社の分霊を神輿に載せて木曽に帰る途中、重さに耐えきれず困惑していたところ、祭神のお告げを得て、神輿を転がして運んだことによる」という伝承があるが、生駒勘七によれば、江戸時代初期の社号を「水無天王」と称した記録があることから、天王信仰の暴れ神輿に由来するもの[1]とする説がある。