永原駅
永原駅(ながはらえき)は、滋賀県長浜市西浅井町大字大浦羽部にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)湖西線の駅である。駅番号はJR-B11。
永原駅 | |
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駅舎 | |
ながはら Nagahara | |
◄JR-B12 マキノ (7.1km) (5.8km) 近江塩津 JR-B10► | |
滋賀県長浜市西浅井町大字大浦羽部1098-4 | |
駅番号 | JR-B11 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | B 湖西線 |
キロ程 |
68.3km(山科起点) 京都から73.8km |
電報略号 | ナハ |
駅構造 | 地上駅(盛土上) |
ホーム | 2面4線 |
乗車人員 -統計年度- |
132人/日(降車客含まず) -2017年- |
開業年月日 | 1974年(昭和49年)7月20日[1] |
備考 | 簡易委託駅 |
概要編集
アーバンネットワークエリアの最北端に位置する。西隣のマキノ駅とは7.1㎞離れており、湖西線内では駅間距離がもっとも長い。
以前は電化方式の違いから、当駅から近江塩津方面へと抜ける普通列車の本数は少なかったが、敦賀駅(福井県)までの直流切替工事が終了した[1]ため、2006年10月21日に新快速を中心にした直通列車が増発された。当駅より先に行く列車は2・4両編成の列車で、6・8両編成の列車は当駅で折り返している。新造車両をはじめとする網干総合車両所や吹田工場(現在の吹田総合車両所)からの試運転列車も原則として当駅で折り返しており、その一例として京阪神の各駅停車用の321系や大阪環状線の323系も試運転目的で当駅まで実際に入線したことがある[2]。また、2000年の一時期定期列車として201系が入ったこともある[3]。
駅名は建設当時の仮称であった「永原」がそのまま採用されたが、地元の要望は「奥琵琶湖」であった[4]。この名称を要望した理由として、永原村と塩津村の合併による旧村意識を温存すること、また近くで建設している奥琵琶湖パークウェイやその関連事業として新しい観光地としての脚光を浴びる目的があった[4]。
歴史編集
- 1974年(昭和49年)7月20日 - 日本国有鉄道湖西線の山科駅 - 近江塩津駅間の全線開通と同時に開業[1]。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる[1]。
- 2000年(平成12年)4月 - 新駅舎が完成。
- 2003年(平成15年)10月26日 - 北陸本線・湖西線の直流電化工事が開始される。
- 2006年(平成18年)10月21日 - 敦賀駅までの直流化開業による当駅 - 近江塩津駅・敦賀駅間の運用を大幅に増便[1]。ICカード「ICOCA」の利用が可能となる。
- 2008年(平成20年)
- 2009年 (平成21年)7月1日 - アーバンネットワーク各駅共通で当駅も終日全面禁煙化(湖西線は当駅までで、近江塩津駅は対象外)。
- 2018年(平成30年)3月17日 - 駅ナンバリングが導入され、使用を開始。
駅構造編集
島式ホーム2面4線を有する地上駅であるが、盛土の上にホームがあるため高架駅と似た外観となっている。堅田駅が管理を行っている簡易委託駅となっている。
駅構内には化粧室・交通系iCカード専用簡易型自動改札機・乗車駅証明書発行器などが設置されている。
以前は越前花堂駅のような無人駅(時間帯によって駅係員が派遣されていた)が、2000年4月に「Koti(コティ・フィンランド語で「ふるさと」を意味する)」という名前のコミュニティハウスが併設されたログハウス風の駅舎が建てられ、それ以降は簡易委託駅となっている。
マルス端末・POS端末・自動券売機とも設置されておらず、切符は携帯型発券機によるレシート状のものであるため一般的な自動改札機を通行することはできない。
のりば編集
のりば | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1・2 | B 湖西線 | 下り | 近江塩津・敦賀・長浜方面 | |
3・4 | 上り | 近江今津・京都方面 | 当駅始発は2番のりば |
- 外側2線(1・4番のりば)が本線、内側2線(2・3番のりば)が待避線であるが、当駅では通過待ちは行われていない。2番のりばを使用する下り列車と、3番のりばを使用する上り列車は、それぞれ1日1本のみの設定である(線路保守目的と思われる)。
- 3番のりばは2006年10月21日から2007年3月17日までの間は使用停止の状態であったが、翌18日のダイヤ改正以降は夕方の普通列車1本のみが停車するようになった。当駅始発の近江今津・京都方面行き列車はすべて2番のりばを使用する。
- 当駅 - 近江塩津駅間が直流化される以前の名残で、3・4番のりばは「近江今津行きのりば(1991年9月14日に電車に切り替わるまでは「近江今津行き気動車のりば」)」とのみ案内され、2番のりばが「堅田・京都方面電車のりば」と案内されている[5]。現在は新快速を中心に全線直通の列車が増えたため、実際の京都方面行は4番のりばの方が主体となったが、その後もしばらく案内表示更新の動きはなかった。しかし2009年6月末までに3・4番のりばの案内表示が「堅田・京都方面のりば」と開業時とは全く異なるフォントで更新され、同時に2番のりばの「堅田・京都方面電車のりば」から「電車」の表記が抹消された(「一部列車」の表記は追加されていない)。
ギャラリー編集
ダイヤ編集
日中時間帯は上下線とも新快速のみ1時間に1本が停車する。朝晩には当駅折り返しの列車もある。特に後者は開業以来2006年10月20日まで京都方面からの列車を中心に多数設定されていたが、前節の当駅 - 敦賀駅間の直流化により激減した。23時前に到着する当駅止まりの最終列車は、当駅で夜間滞泊をせずに、到着後車内整理等を行い、近江今津駅まで回送列車で戻って滞泊する。
2008年3月14日までは平日に当駅始発の大阪行き快速(湖西線区間は普通、京都駅 → 大阪駅間で快速運転)があった。また、当駅始発の京都・大阪方面行き新快速は朝に一本設定されている。
利用状況編集
「滋賀県統計書」によると、1日平均の乗車人員は以下の通りである。滋賀県内のJRの駅では最も少ない。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
---|---|---|
1992年 | 195 | [6] |
1993年 | 189 | [7] |
1994年 | 184 | [8] |
1995年 | 195 | [9] |
1996年 | 198 | [10] |
1997年 | 186 | [11] |
1998年 | 176 | [12] |
1999年 | 176 | [13] |
2000年 | 152 | [14] |
2001年 | 152 | [15] |
2002年 | 145 | [16] |
2003年 | 137 | [17] |
2004年 | 131 | [18] |
2005年 | 119 | [19] |
2006年 | 117 | [20] |
2007年 | 107 | [21] |
2008年 | 104 | [22] |
2009年 | 111 | [23] |
2010年 | 110 | [24] |
2011年 | 104 | [25] |
2012年 | 106 | [26] |
2013年 | 119 | [27] |
2014年 | 124 | [28] |
2015年 | 129 | [29] |
2016年 | 132 | [30] |
2017年 | 132 | [31] |
駅周辺編集
バス路線編集
乗り場 | 系統 | 主要経由地 | 行先 | 運行会社 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|
永原駅 | 菅浦線 | 近江大浦 | 菅浦 | 湖国バス | ||
菅浦線 | 塩津北口・湖北病院 | 木ノ本駅 | 湖国バス | |||
保健福祉センター・山田公民館・永原駅 | 西浅井コミュニティバス | 1日1本、水曜運休 | ||||
山門地区公民館・庄センター | 永原駅 | 1日1本、水曜運休 | ||||
沓掛会館・近江塩津駅 | 保健福祉センター | 1日1本、水曜運休 | ||||
野坂作業所・保健福祉センター | 永原駅 | 1日1本、水曜運休 | ||||
山田公民館・永原駅 | 1日1本、水曜運休 | |||||
大浦地区公民館 | 永原駅 | 1日1本、水曜運休 | ||||
庄センター・山門地区公民館 | 永原駅 | 1日1本、水曜運休 | ||||
保健福祉センター・近江塩津駅 | 永原駅 | 1日1本、水曜運休 |
その他編集
隣の駅編集
脚注編集
- ^ a b c d e 曽根悟(監修)『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』42号 阪和線・和歌山線・桜井線・湖西線・関西空港線、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集)、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年5月16日、26頁。
- ^ 交友社刊『鉄道ファン』2005年10月号 103 - 108頁(新車ガイド:JR西日本321系通勤型直流電車)より。特に本誌108頁の撮影データに「永原」の表記がある。
- ^ 詳細については、『鉄道ファン』2005年2月号 26頁参照。
- ^ a b 国鉄湖西線建設促進期成同盟会『国鉄湖西線建設の歩み』、1975年5月、55頁。
- ^ 当時は当駅と近江塩津駅間に電圧切り替えのデッドセクションがあった関係から全線を直通運転する列車は特急のみで、普通列車系統については京都駅からは当駅を北限、近江塩津駅からは近江今津駅を南限としていた.
- ^ 平成4年滋賀県統計書
- ^ 平成5年滋賀県統計書
- ^ 平成6年滋賀県統計書
- ^ 平成7年滋賀県統計書
- ^ 平成8年滋賀県統計書
- ^ 平成9年滋賀県統計書
- ^ 平成10年滋賀県統計書
- ^ 平成11年滋賀県統計書
- ^ 平成12年滋賀県統計書
- ^ 平成13年滋賀県統計書
- ^ 平成14年滋賀県統計書
- ^ 平成15年滋賀県統計書
- ^ 平成16年滋賀県統計書
- ^ 平成17年滋賀県統計書
- ^ 平成18年滋賀県統計書
- ^ 平成19年滋賀県統計書
- ^ 平成20年滋賀県統計書
- ^ 平成21年滋賀県統計書
- ^ 平成22年滋賀県統計書
- ^ 平成23年滋賀県統計書
- ^ 平成24年滋賀県統計書
- ^ 平成25年滋賀県統計書
- ^ 平成26年滋賀県統計書
- ^ 平成27年滋賀県統計書
- ^ 平成28年滋賀県統計書
- ^ 平成29年滋賀県統計書
関連項目編集
外部リンク編集
- 永原駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道