永遠の翼 (B'zの曲)

B'zの43作目のシングル
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永遠の翼」(えいえんのつばさ)は、日本音楽ユニットB'zの楽曲。2007年5月9日にVERMILLION RECORDSより43作目のシングルとして発売された。

永遠の翼
B'zシングル
初出アルバム『ACTION
B面 ロンリースターズ
リリース
規格 マキシシングル
録音
  • 2006年10月
  • 2007年1月
ジャンル
時間
レーベル VERMILLION RECORDS
作詞 稲葉浩志
作曲 松本孝弘
プロデュース 松本孝弘
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン[2]
  • 2007年5月度月間3位(オリコン)[3]
  • 2007年度年間26位(オリコン)[4]
  • B'z シングル 年表
    • 永遠の翼
    • (2007年)
    ACTION 収録曲
    オレとオマエの新しい季節
    (15)
    永遠の翼
    (16)
    BUDDY
    (17)
    ミュージック・ビデオ(Short ver.)
    「永遠の翼」 - YouTube
    テンプレートを表示

    概要 編集

    B'zの2007年第1弾シングルとしてリリースされた[5]

    1st beat2nd beat両方が映画主題歌となったシングル[6]。1st beatで『名探偵コナン』以外の映画主題歌のタイアップは初であり、1st Beatと2nd beatの両方が映画主題歌のタイアップとなるのも初である。

    前々作からプラスチックケースであったが、本作で再びデジパックに戻った。

    2007年4月25日から5月24日まで、Yahoo!動画で収録曲2曲のビデオ・クリップが配信されていた[7]

    本作発売直後に、VERMILLION RECORDSが親会社であるビーイングと吸収合併された(法人自体は現存)ことに伴い、発売元がVERMILLION RECORDS、販売元がJ-DISC Beingと記載された最後の作品である。また、アレンジャー徳永暁人が編曲に携わった最後のシングルでもある。

    収録曲 編集

    12cmCD
    全作詞: 稲葉浩志、全作曲: 松本孝弘。
    #タイトル作詞作曲・編曲編曲時間
    1.「永遠の翼」稲葉浩志松本孝弘松本孝弘・稲葉浩志・徳永暁人
    2.「ロンリースターズ」稲葉浩志松本孝弘松本孝弘・稲葉浩志・池田大介
    合計時間:

    楽曲解説 編集

    1. 永遠の翼
      映画『俺は、君のためにこそ死ににいく』のために書き下ろされた楽曲[8]。実写映画のタイアップは、1998年公開の『不夜城』の主題歌に起用された「The Wild Wind」以来である[9]
      メンバーは主題歌作成の依頼を受け、鹿児島県川辺郡知覧町(現:南九州市知覧町)にある知覧特攻平和会館を訪れ、深い感銘を受け曲制作に入った[5][10]
      イントロとエンディングのフレーズが先に存在し、その後メロディが制作された。松本はメロディを何度も書き直したという。
      歌詞は、未来にあるものを信じて向かいゆくことや大切なものの尊さを描いており、稲葉によると「心の底から『誰かのために』と思って何かをしたとき、その人の背中に翼が生えて、その心が報われる…という希望の象徴を書いた」とのこと。
      松本は映画『俺は、君のためにこそ死ににいく』タイトルイメージソングとして、自身のソロ楽曲「THE WINGS」を提供した[5]。この曲では「永遠の翼」のAメロのボーカルがそのままギターフレーズとして引用されている。
      MV丸の内ビルディングセルリアンタワー東急ホテル等数箇所で撮影され、俳優本郷奏多[11]モデル本田翼が出演している[12]。この曲で日本テレビ系『NEWS ZERO』(2007年5月8日放送回)にニュース番組としては初出演した[13]
      松本は本曲の制作後、再び知覧を訪れた際にイメージを膨らませ、ラリー・カールトンとの共作アルバム『TAKE YOUR PICK』収録の「hotalu」を制作した。松本はこの曲について「『永遠の翼』の続編といった感じでしょうか」と語っている。
      ギタリストマーティ・フリードマンは本曲について、「イントロのフレーズがKiroroっぽい」「でもそのイントロのフレーズが最後の方になって再登場し、その後は静かにギターでイントロのメロディーを引く、という風に次から次へとそのメロディーの新しい解釈が出てくるのは、大物感があってさすがB'zって感じ。イントロも含めて1つ1つのメロディーを本当に大事にしていて軽く思っていない証拠。」と評している[14]
      2008年に行われた『B'z LIVE-GYM 2008 "ACTION"』以降長らく演奏されていなかったが、2020年に行われた無観客配信ライブ『B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820-』のDay4で約12年ぶりに演奏された[15]
    2. ロンリースターズ
      編曲の池田大介は「OCEAN」以来の参加となった[注釈 1]
      イントロはシーケンサーのフレーズから、ハード・ロックなサウンドにシフトする[6]
      2番の最後の歌詞「それもまたひとつの」の後には、当初歌詞が入る予定であったが、「解決しないでおこう」という理由で「( )」(発音しない)表記となった。
      MV(ワンコーラスのみ)は炎の中でのパフォーマンスとなっている。
      音楽戦士 MUSIC FIGHTER』で初披露された。

    タイアップ 編集

    参加ミュージシャン 編集

    収録アルバム 編集

    永遠の翼

    ライブ映像作品 編集

    永遠の翼

    ロンリースターズ

    脚注 編集

    注釈 編集

    1. ^ MVP」でストリングスアレンジには参加している。

    出典 編集

    1. ^ Gold Album+...認定 2007年8月度」『The Record』第575号、日本レコード協会、2007年10月10日、14頁。 
    2. ^ “B'z、39作目のシングル1位! 連続TOP10獲得数で1位に並ぶ”. ORICON NEWS (オリコン). (2007年5月15日). https://www.oricon.co.jp/news/44597/full/ 2021年12月15日閲覧。 
    3. ^ シングル 月間ランキング”. ORICON STYLE ランキング. オリコン. 2007年6月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月24日閲覧。
    4. ^ シングル 月間ランキング”. ORICON STYLE ランキング. オリコン. 2008年1月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月24日閲覧。
    5. ^ a b c “B'z、'07年第1弾シングルは映画主題歌”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク). (2007年1月31日). https://www.barks.jp/news/?id=1000029664 2019年9月13日閲覧。 
    6. ^ a b B'z『幅広い音楽性と楽曲に込められたエネルギーが伝わるナンバー』”. ORICON STYLE. オリコン株式会社. 2007年5月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月8日閲覧。
    7. ^ “B'z「永遠の翼」「ロンリースターズ」VCが期間限定で無料”. RBB TODAY (イード). (2007年4月25日). https://www.rbbtoday.com/article/2007/04/25/41249.html 2019年9月13日閲覧。 
    8. ^ “B'z、ニュー・シングルを5月にリリース!”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク). (2007年3月2日). https://www.barks.jp/news/?id=1000030280 2022年1月15日閲覧。 
    9. ^ B'z 9年ぶり実写映画テーマ曲”. スポニチ Sponichi Annex. 株式会社スポーツニッポン新聞社. 2007年1月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月7日閲覧。
    10. ^ “B'zの新曲、映画『俺は、君のためにこそ死ににいく』の主題歌とタイトルイメージソングに決定!”. ORICON NEWS (オリコン). (2007年1月31日). https://www.oricon.co.jp/news/41668/full/ 2020年3月11日閲覧。 
    11. ^ profile|KANATA HONGO official web site”. スターダストプロモーション. 2019年9月13日閲覧。
    12. ^ “本田翼「B'zはいろんなしがらみを忘れさせてくれる」と絶賛”. Smart FLASH (光文社). (2018年9月3日). https://smart-flash.jp/entame/48869/ 2019年9月13日閲覧。 
    13. ^ テレビ出演決定!!”. B'z Official Website. VERMILLION RECORDS (2007年4月20日). 2007年6月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月11日閲覧。
    14. ^ マーティ・フリードマン『い〜じゃん!J-POP -だから僕は日本にやって来た-』日経BP社、2008年。ISBN 978-4-8222-6319-5 [要ページ番号]
    15. ^ B'z無観客配信ライブ「B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820- Day4」レポート”. ローソンチケット. ローソンエンタテインメント. 2020年12月2日閲覧。

    外部リンク 編集