池田町 (徳島県)
日本の徳島県三好郡にあった町
池田町(いけだちょう)は、かつて徳島県三好郡にあった町。2006年(平成18年)3月1日、三好郡内の5町村と合併して三好市が発足し、池田町は廃止された。
いけだちょう 池田町 | |||||
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廃止日 | 2006年3月1日 | ||||
廃止理由 |
新設合併 池田町・三野町・山城町・井川町・東祖谷山村・西祖谷山村 → 三好市 | ||||
現在の自治体 | 三好市 | ||||
廃止時点のデータ | |||||
国 | 日本 | ||||
地方 | 四国地方 | ||||
都道府県 | 徳島県 | ||||
郡 | 三好郡 | ||||
市町村コード | 36483-5 | ||||
面積 |
167.8 km2 (境界未定部分あり) | ||||
総人口 |
15,690人 (国勢調査、2005年10月1日) | ||||
隣接自治体 |
三好郡三好町、山城町、井川町、西祖谷山村 愛媛県四国中央市、香川県観音寺市、三豊市 | ||||
町の木 | サクラ | ||||
町の花 | サギソウ | ||||
町の鳥 | ウグイス | ||||
池田町役場 | |||||
所在地 |
〒778-8501 徳島県三好郡池田町シンマチ1500-2 | ||||
外部リンク | 池田町(Internet Archive) | ||||
座標 | 北緯34度01分34秒 東経133度48分26秒 / 北緯34.02606度 東経133.80719度座標: 北緯34度01分34秒 東経133度48分26秒 / 北緯34.02606度 東経133.80719度 | ||||
ウィキプロジェクト |
地理
編集江戸時代から阿波国西部の山間部では葉たばこの栽培が盛んだったため、最盛期の池田町には100軒以上の刻みたばこ業者が存在したとされ、本町通りにはうだつの町屋が並んでいる。2000年(平成12年)には真鍋家住宅を利用して阿波池田うだつの家・たばこ資料館が開館した。
池田町佐野大宗有安と山城町佐連の間に境界未定区域があるため、町域面積を正確に求めることは出来ない。地籍調査を実施中である。境界未定区域の南(山城町)側は急傾斜地で、山城町からのアクセスが悪いため、この集落(山城町佐連峰畑地区)へは池田町の阿波池田郵便局が郵便配達している。三好市全域をサービスエリアとする池田ケーブルネットワークの本社がある。
国道が交差する交通の要衝であり、50km 北東に高松市、70km 東に徳島市、70km 南西に高知市、110km 西に松山市がある。
歴史
編集- 太古の昔から人が暮らしていた痕跡がある。旧石器時代のナイフ形石器や縄文時代の食料貯蔵庫が発掘されている。
- 南北朝時代の頃には吉野川の西岸に大西郷、東岸に中西郷が存在したと思われる。
- 江戸時代、三好郡の山間部で葉たばこの生産量が増え、葉たばこの集散地であった池田では商業が栄えた。また、陣屋が置かれるなど、古くから三好郡における政治・経済の中心地でもあった。交通の要衝である池田には池田士と呼ばれる藩士が置かれ国境警備にあたっていた。
- 鉄道が高知へ全線開通するまでは四国有数の宿場町だったと言われている[誰によって?]。
沿革
編集- 1889年(明治22年) 10月1日 - 町村制施行。池田村が池田町と合併して三好郡池田村が発足。州津村と西山村が合併して箸蔵村が発足。白地村、馬路村、佐野村が合併して佐馬地村が発足。中西村、漆川村、中津川村、松尾村、大利村、川崎村が合併して三縄村が発足。
- 1905年(明治38年)10月1日 - 池田村が町制を施行して池田町が発足。
- 1950年(昭和25年)3月29日 - 昭和天皇が町内を行幸。専売公社支局、池田高等学校を訪問(昭和天皇の戦後巡幸)[1]。
- 1956年(昭和31年)9月30日 - 池田町が箸蔵村を編入。
- 1959年(昭和34年)3月31日 - 池田町が三縄村、佐馬地村と合併。
- 1989年(平成元年) - 「池田町西町本部町内会」が国土交通省による手づくり郷土賞(歴史をいかした街並み)を受賞[2]。
- 2006年(平成18年)3月1日 - 池田町、三野町、山城町、井川町、東祖谷山村、西祖谷山村が合併して三好市が発足。同日池田町廃止。
行政
編集歴代町長
編集姉妹都市・提携都市
編集- 国内
教育
編集高校
編集- 徳島県立池田高等学校 - 野球部は蔦文也監督時代に全国高校野球選手権大会に出場し、「さわやかイレブン」や「やまびこ打線」として旋風を巻き起こした。ハンドボールの県内有力校。
- 徳島県立三好高等学校 - ハンドボールの県内有力校(旧名:三好農林高等学校)。
中学校
編集- 池田町立池田中学校
- 池田町立池田第一中学校(閉校)
小学校
編集- 池田町立池田小学校
- 池田町立漆川小学校(2013年3月31日廃校)
- 池田町立川崎小学校
- 池田町立佐野小学校
- 池田町立出合小学校(休校中)
- 池田町立西山小学校
- 池田町立野呂内小学校(休校中)
- 池田町立白地小学校
- 池田町立箸蔵小学校
- 池田町立馬路小学校
- 池田町立馬場小学校(2013年3月31日廃校)
- 池田町立三縄小学校
特別支援学校
編集准看護師養成施設
編集- 三好市医師会准看護学院 ・・・ 中学卒業以上を入学資格とする准看護師養成施設(専修学校や専門学校ではない)
その他
編集交通
編集鉄道
編集バス路線
編集- 高速バス
- 路線バス
- 阿波池田駅 - 池田町出合: 四国交通
- 阿波池田駅 - 池田町漆川: 四国交通
- 阿波池田駅 - 池田町白地: 四国交通
- 阿波池田駅 - 池田町野呂内: 四国交通
- 阿波池田駅 - 池田町箸蔵: 四国交通
- 阿波池田駅 - 池田町佐野: 池田町営バス
- 阿波池田駅 - 山城町大野: 四国交通
- 阿波池田駅 - 井川町井内馬場: 四国交通
- 阿波池田駅 - 井川町西井川: 四国交通
- 阿波池田駅 - 三加茂町西庄: 四国交通
- 阿波池田駅 - 三好町昼間: 三好町営バス
- 阿波池田駅 - 東祖谷久保: 四国交通
- 阿波池田駅 - 西祖谷山村かずら橋: 四国交通
阿波池田駅 - 四国中央市川之江: せとうちバス(2010年に廃止)- 阿波池田駅 - 四国中央市新宮町: 四国交通
道路
編集- 都道府県道
観光地
編集商業施設
編集公園
編集名所
編集社寺・史跡
編集- 丸山神社
- 諏訪神社
- 医家神社
- 八幡神社
- 杉尾神社
- 三所神社
- 境宮神社
- 一宮神社
- 二宮神社
- 大利藤原神社
- 松尾藤原神社
- 箸蔵寺 - 四国八十八ヶ所霊場 別格二十霊場 第15番札所。四国三十六不動霊場。
- 密厳寺 - 四国三十六不動霊場。
- 蓮華寺 - 新四国曼陀羅霊場。
- 光明寺 - 阿波秘境七福神・恵比寿。
- 八幡寺 - 阿波秘境七福神・大黒天。
- 桂林寺 - 歴代の池田城主の墓石がある。
- 正賢寺
- 池田城址
- 白地城址
祭事・催事
編集出身者
編集- 竹葉多重子(クレー射撃日本代表選手)
- 今井雄三(NHKおかあさんといっしょの歌のお兄さん)
- 山口俊一(自由民主党衆議院議員)
- 閑々子(江戸時代の僧侶、書家)
- 山川美由紀(競艇選手)
- 蔦哲一朗(映像作家)
関係者
編集- 小笠原長清(武将。阿波小笠原氏の初代。一族で吉野川流域各地を支配した)
- 三好長慶(戦国時代の武将。室町幕府を支配した。三好氏の起源は小笠原氏とする説が有名だが、史料が乏しく真偽は不明。)
- 大西元武(武将。山城町から池田町西部にかけての大西郷を拠点に田井荘を支配した。長宗我部氏に阿波国を追われてからは川之江・轟城を再建して居城とした。大西氏の起源は諸説ある)
- 蔦文也(元プロ野球選手。池田高校元教諭、野球部元監督)
- 畠山準(投手 - 内野手 - 外野手。池田高校野球部 - プロ野球 - 球団職員)
- 水野雄仁(投手。池田高校野球部 - プロ野球 - 野球解説者)
- 林芙美子(作家。白地温泉)
- 田端義夫(歌手。「梅と兵隊」の歌碑がある)
池田町を舞台にした作品
編集- 映画
- 「村の写真集」(2004年) - 池田町、山城町、西祖谷山村が主なロケ地
- 歌
- 北島三郎「青い旅人 〜吉野川〜」「四国三郎 〜旅行く川〜」 - 吉野川と三好郡などがテーマの演歌
脚注
編集- ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、105頁。ISBN 978-4-10-320523-4。
- ^ 受賞 国土交通省
関連項目
編集外部リンク
編集- 大歩危祖谷ナビ〈三好市公式観光サイト〉(池田町、山城町、東祖谷、西祖谷山村)
- 池田ケーブルネットワーク
- 三好西部合併協議会
- 三好教育会新ネットワークの案内
- 阿波池田地区 - 国土地理院
- 池田町(2006年1月31日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project