沈埋トンネル(ちんまいトンネル)とは、予め海底川底などに溝を掘っておき、そこにケーソン(沈埋函)を沈めて土をかぶせる、沈埋工法(ちんまいこうほう)で作られたトンネルである。

工法編集

 
沈埋トンネルの断面図。
  1. ケーソン製作 - ケーソンを地上で構築する。
  2. 基礎工事 - 水底のケーソンを設置する位置に、底が平らな穴を掘り、ケーソンを安置する部分を作る。
  3. 曳航 - ケーソンの両端をバルクヘッドと言う蓋で閉塞して浮上させた後、船舶で目的の位置まで曳航する。
  4. 埋設・埋め戻し - アンカーワイヤーで位置の調整をしながら、所定の位置でケーソンに注水して沈め、水底に予め掘った穴の中にケーソンを設置する。
  5. 内部構築 - 内部の仕切り壁などを構築し、トンネルとして機能するようにしてゆく。
  6. 完成 - ケーソンの側部と上部を埋め戻すことによって、ケーソンを安定させれば完成する。

特色編集

 
沈埋トンネルに用いるケーソン。沈埋函とも呼ばれる。

利点編集

沈埋トンネルは、海底や川底などにトンネルを作る際に、開削トンネルシールドトンネルと比べて、浅い位置にトンネルを作ることができる。浅い分だけ、トンネルへの勾配も少なくなるので、建設費が高額なトンネル部分の長さを短くすることが可能である。

欠点編集

沈埋トンネルを作成するための沈埋工法は、特に水底に溝を掘る工事の際に、海や川に少なからぬ影響が出ることがある。

主な沈埋トンネル編集

 
新潟みなとトンネルの入口と換気塔。2005年完成。
道路トンネル
鉄道トンネル

関連項目編集

参考文献編集

  • 土門 剛、三浦 基弘 『トコトンやさしい トンネルの本』 p.92、p.93 日刊工業新聞社 ISBN 978-4-526-07811-8

外部リンク編集