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沢村 竜平(さわむら りゅうへい)は、森川ジョージの漫画作品『はじめの一歩』に登場する架空の人物。アニメ版での声優三木眞一郎

概要編集

鬼槍留(キャリル)ボクシングジム所属の元プロボクサー。元日本ジュニアライト級チャンピオン、および元日本フェザー級3位。名古屋市出身であることとその名前になぞらえて「尾張の竜」の異名を取った。身長170cm。

宮田一郎と並ぶカウンターパンチャーと称され、鷹村からも「疑うまでもない天賦の才」と認められる実力者だが、対戦相手を「肉」と呼び嬲り物にする狂気を持つ。勝利に対する執着心は「怨念」と形容されるまでに強く、練習や研究に妥協はない。

同じく養護施設の出身で、在学中から現在まで何かと目をかけてくれている中学時代の恩師・河辺は、唯一心を開いている存在である。千堂武士とは不良少年時代にいさかいを起こした時以来の顔見知りで、スパーリングパートナーを務めたこともある。

作中で年齢は明かされていないが、彼は中学時代に高校生の千堂と出会っており、かつ初登場時[1]にはプロボクサーとしてデビューして11戦になり、1年間の謹慎を経験しているので、少なくとも千堂より1~4歳年下ということになる。

来歴編集

幼少時、母に対して家庭内暴力を振るう義父を刺し、母を守ったが、その時の様子を狂気じみて話した息子に怯えた母は、息子を養護施設に預けてしまい、姿を消した。竜平は母に裏切られたと思い、10代は勉強そっちのけで名古屋で文字通り路上喧嘩で凄腕となる。それを見かねた教師の河辺から旧知の鬼槍留ボクシングジムを紹介され、中学卒業と同時にボクシングを始める。竜平は母と一緒にいた頃食べて好物になったステーキになぞらえ対戦相手を「『肉』として料理して食べる」考えでリングに立ち、10代で出来上がった無頼漢の自分を出し、トレーナーにろくに教わらなくともめきめきと頭角を表していく。反則技を躊躇なく使うファイトスタイルは問題にされ、リング外で暴力事件を起こす事も多かった為対戦拒否や長期謹慎が重なり、長らく無名の選手だった。生涯戦績の3敗のうち2敗は相手の偶然の反則に対する報復を行っての反則負けで、その敗戦によりフェザー級西日本新人王戦に敗退している。同新人王戦の2回戦では、後に沖田佳吾を倒し幕之内一歩を苦しめた島袋岩男に対し、試合終了まで意図的にKOせず痛めつける一方的な試合展開で、判定勝利を収めている。フェザー級日本ランカーとなった後、一歩の得意技デンプシー・ロールがカウンターに弱いと見抜いて、一歩の持つフェザー王座に挑戦。その素行や試合での態度がボクシングを侮辱していると憤りを覚えた一歩は挑戦を受理、5度目の防衛戦が成立する。試合前日には、計量時に一歩を挑発するのみならず、兄と共に一歩を激励に来た間柴久美にまで手をあげ、一歩を更に激怒させた。当日の試合では、計算され尽くした試合運びとデンプシー破りでKO寸前にまで追い詰め、グロッキー状態の一歩を一方的にいたぶり続けていたが、新型デンプシー(デンプシー破り破り)から始まる猛反撃を受け、天性の勘により一度は新型デンプシーを封じるも、最終的には眼底骨折など重傷を負って7RKOで敗北した。

一歩戦後、「幕之内と同じ景色を見てみたい」という思いを抱くようになり、内に秘めた狂気それ自体に変化はないものの、職場でのトラブルがなくなりボクシングに対してもひた向きさが見て取れるようになるなど、人間性に変化が現れるようになった。

やがて階級を上げてジュニアライト級に転向し、再起戦で日本4位にランキング。強すぎて挑戦者が見つからなかったチャンピオン・間柴了から、妹・久美に拳を向けた件に対する復讐戦などとして、タイトルマッチの対戦相手に指名される。試合では、互いに一発もパンチを貰わないハイレベルな技術戦から、レフェリーを無視しての反則技の応酬を展開。竜平はクロスカウンターからの膝蹴りで間柴からダウンと意識を奪い優位に立つが、意識を取り戻した間柴から受けた頭突きで左目の視力を奪われ形勢が逆転。状況を打開するため足を止めて中距離での相打ちの繰り返しを挑む。右のカウンターで逆転のダウンを奪うと同時に、ダメージの蓄積によって自らもダウン。最後はレフェリーの制止も聞かず襲い掛かる間柴からリング外に叩き落とされ、真柴の反則負けという形ながら念願の日本王座を手に入れた。手負いにもかかわらず独断で愛用のオートバイ後楽園ホールから名古屋へ帰宅途中、勝利の余韻に浸り高速道路で事故を起こして瀕死の重傷を負い、一命は取り留めたもののボクサーとして再起不能となり現役を引退した。生涯戦績14戦11勝(5KO)3敗。

引退後、道場破りの旅で名古屋に訪れた千堂の案内役として再登場し、宮田対ランディー・ボーイ・ジュニア戦にも千堂と共に観戦に訪れていた。その際に席を並べて観戦することになった一歩とは再会、板垣のことは「知恵が回る」と評価している。交通事故の後遺症で顔面に大きな傷痕が残っており、手術で埋め込まれたボルトや針金はまだ摘出されていない。事故後もバイクの運転は続けていたが、千堂に愛車を大破させられたのをきっかけにバイクをやめると口にしていた。現役時代は鳶職として働いており、引退後はトレーナーをしている。

編集

カウンター
高い動体視力によって攻撃を事前に察知し、相手が手を出そうとした瞬間に反撃を加える。宮田のように相手に飛び込んで打ち込むものではなく、自分の体勢を崩さず一方的に殴りつける。成立させるための戦略にも長ける。
弾丸(バレット)
突き出し気味に構えた左手で、予備動作無しに手首と肩のひねりのみでスクリューブローを打ち出す。貫通力があり、持ち前のハンドスピードで連発もできる。弾丸になぞらえて名付けられた。
閃光(センコー)
右ストレート。名前の由来はそのスピードから。
デンプシー破り
デンプシー・ロールに対するカウンター。ウィービングのリズムに合わせてバックステップし視野を確保、直後フックに合わせてカウンターを放つ。一歩戦で使用。
ドラゴン・フィッシュ・ブロー
木村達也のフィニッシュブロー。間柴戦で使用。
反則技
肘打ち頭突き、膝・爪先での蹴り、足払い、裏拳など。試合が膠着した時や追い詰められた時、グロッキー状態の相手をいたぶる時、苛立たせて思い通りの展開に持ち込みたい時など、様々な場面で用いる。

備考編集

ファイトスタイルのモデルは実在するプロボクサーのアイク・クォーティ

名前の由来は、バスフィッシングのプロ・沢村幸弘、鬼槍留ジムも沢村が営む釣具店「Karil」から取られている。

「弾丸」の名前の由来は、沢村幸弘が設計したソフトルアー「バレット」、「閃光」も当時流行していたソフトルアー「センコー」に由来している。

対戦成績編集

西暦が不明であるため、便宜上、一歩の鴨川ジム入門後の経過年数を表記する。

  • 14戦11勝5KO3敗

※1~11戦目の不明分のどれかに3KOと失格による2敗が含まれ、うち3試合は4月25日、7月18日、12月3日に行っている[2]

日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 不明 不明   日本 プロデビュー戦(フェザー級)
2 不明 不明   日本
3 不明 不明   日本
4 不明 不明   日本
5 不明 不明   日本
6 不明 不明   日本
7 不明 不明   日本
8 不明 不明   日本
9 不明 不明   日本
10 不明 失格 不明   日本
11 不明 失格 不明   日本
12 199X年 6年目 6月15日[3]   7R KO 幕之内一歩(鴨川)   日本 日本フェザー級タイトル戦
13 199X年 6年目 [4]        2R KO 不明(4位)   日本 (ジュニアライト級に転向)
14 199X年 6年目 4月21日[5]   6R 失格 間柴了(東邦)   日本 日本ジュニアライト級タイトル戦 王座獲得
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※また同不明分のうちに、少なくとも以下の連続した内容が含まれる。

日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
N1 不明 不明   日本 西日本新人王(フェザー級)1回戦
N2 不明[6] 判定 島袋岩男(めんそ~れ沖縄)   日本 西日本新人王(フェザー級)2回戦
N3 不明 失格 不明   日本 西日本新人王(フェザー級)3回戦以降
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脚注編集

  1. ^ 一歩の入門6年目の時点(第51巻 Round 462) このとき千堂は23歳
  2. ^ 第53巻 Round 473 ビデオの表題より
  3. ^ 第53巻 Round 481~第53巻 Round 501 この時点で11戦9勝4KO2敗(第52巻 Round 466より) 日本フェザー級3位
  4. ^ 第72巻 Round 673
  5. ^ 第72巻 Round 678~第74巻 Round 697 この時点で13戦10勝5KO3敗(第72巻 Round 676より) 
  6. ^ 第52巻 Round 465・466