河上 和雄(かわかみ かずお、1933年4月26日 - 2015年2月7日[1])は、日本検察官弁護士法学者

東京地検特捜部長法務省矯正局長などを歴任し、最高検公判部長を最後に退官し、弁護士となった。駿河台大学名誉教授。

人物・来歴編集

学説編集

検察官時代は刑法刑事訴訟法に渡って多くの論文を執筆した。有名なものに、放火罪の既遂時期における新効用消失説がある。判例は、当該物が独立して燃焼に至った場合に既遂になるという独立燃焼説を採用しているが[7]、これを現代の不燃性建造物の増加に対応できないと批判した上で、目的物の燃焼を必要とせず、火力によって効用を失うに至った場合に既遂になるとの説を提唱した[8]

略歴編集

テレビ出演編集

テレビ番組は、日テレ系の番組に限って出演している。

著書編集

共著
  • 『刑事判例の流れ』 (立花書房刊、1982年1月発売、ISBN 4-8037-2321-4
  • 『刑事手続』(筑摩書房刊、1988年7月発売、上巻・ISBN 4-480-85404-5・下巻・ISBN 4-480-85405-3三井誠、中山善房、田邨正義と共著
  • 『刑事訴訟法』 青林教科書シリーズ(青林書院刊、1993年5月発売、ISBN 4-417-00833-7)内田文昭、垣花豊順、安冨潔、長井円と共著
  • 『大コンメンタール 警察官職務執行法』(青林書院刊、1993年8月発売、ISBN 4-417-01088-9)田宮裕と共著
  • 『罰則のはなし』(大蔵省印刷局刊、1995年2月発売。ISBN 4-17-351800-5) 伊藤栄樹、古田佑紀と共著
  • 『大コンメンタール刑法』(青林書院刊。1996年発売)藤永幸治、中山善房と共著
  • 『大コンメンタール刑事訴訟法』(立花書房刊)藤永幸治、中山善房と共著
  • 『ビジネス刑法入門』 Justice business(システムファイブ刊、1997年7月、ISBN 4-915689-14-X)板倉宏と共著
文集
  • 『河上和雄先生古稀祝賀論文集』(青林書院刊、2003年12月発売、ISBN 4-417-01348-9

脚注編集

[脚注の使い方]

注釈・出典編集

  1. ^ a b c d “弁護士の河上和雄氏が死去 元東京地検特捜部長”. 共同通信社. 47NEWS. (2015年2月9日). オリジナルの2015年2月9日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20150209043226/http://www.47news.jp/CN/201502/CN2015020901001345.html 2015年2月9日閲覧。 
  2. ^ ロッキード事件米資料 贈収賄に有力手がかり『朝日新聞』1967年(昭和51年)4月8日朝刊、13版、23面
  3. ^ 河上和雄『正義の作法』 講談社 1997年
  4. ^ 河上弁護士が東国原知事を痛烈非難 「地方分権だけで国政やっていけない」『Livedoorニュース』2009年06月29日更新、7月1日閲覧
  5. ^ “河上和雄氏が死去 元東京地検特捜部長”. 日本経済新聞. (2015年2月9日). https://r.nikkei.com/article/DGXLASDG09H7J_Z00C15A2CC0000?s=5 2020年3月9日閲覧。 
  6. ^ 官報』第6491号9頁(平成27年3月13日付)参照
  7. ^ 最高裁昭和25年5月25日判決(刑集4・5・845)
  8. ^ 『放火罪に関する若干の問題について』(捜査研究26・3)
  9. ^ 「春の叙勲 勲三等以上と在外邦人、外国人叙勲の受章者一覧」『読売新聞』2003年4月29日朝刊
  10. ^ 「真相報道 バンキシャ!」2014年3月16日(日)放送内容”. 価格.com. 2015年2月9日閲覧。

関連項目編集

外部リンク編集