河竹繁俊
来歴・人物編集
長野県下伊那郡山本村(現・飯田市)に市村保三郎の三男として生まれる。旧制飯田中学まで毎日10キロ程徒歩で通学。1911年早稲田大学英文科卒業。在学中、坪内逍遥の文芸協会演劇研究所に入り、俳優、演出助手を務める。
1911年、逍遥の推薦で河竹黙阿弥の娘・糸女の養子となる。1923年、早稲田大学講師、のち教授。演劇博物館館長を務め、歌舞伎史、比較演劇を中心に演劇史を研究した。
「多年に渡る歌舞伎研究」により1956年、第4回菊池寛賞を受賞。1960年「日本演劇全史」で日本学士院賞受賞。1967年に文化功労者。日本演劇学会初代会長で逝去まで会長を務めた。2008年、早大演劇博物館名誉館長の称号を授与された。