油団

夏場に畳の上に敷く敷物

油団(ゆとん[1]、ゆたん[2])は、日本の伝統工芸品の一つで、敷物として使われる。

幾重にも貼り重ねた和紙の表面に荏胡麻油を、裏面に柿渋[3]を塗って作られる(が用いられることもある[2])。

暑さをしのぐため、夏場にの上に敷く(俳句の夏の季語にもなっている)[4]。100年以上使い続けることができる場合もある[3]。手や裸足で触れると、ひんやりした感じがある。幕末にイギリスの駐日公使を務めたハリー・パークスが興味を抱いて持ち帰った切れ端がヴィクトリア&アルバート博物館に保管されている。

秋になると巻いて、土蔵などに仕舞われる。1枚の油団を仕上げるのに上質な和紙を15~20層分使い、和紙を1枚貼る度に打ち刷毛で叩く。8畳のもので約1万回叩かれ、3~4ミリメートルの薄さになる[5]

脚注 編集

外部リンク 編集

関連項目 編集