泉井 純一(いずい じゅんいち、昭和11年(1936年11月5日 - )は、日本の実業家。元泉井石油商会代表。大阪府大阪市出身。

来歴・人物 編集

大阪府大阪市出身。大阪府立天王寺高等学校早稲田大学政経学部卒業。宝酒造に入社するが、家業を継ぐために退社し、27歳の頃に大阪にてガソリンスタンドの経営に成功。急速に経営を拡大する。

しかし、1995年に大阪国税局の査察が入り、1996年末には東京地検特捜部の捜査が開始される。国税当局によると、1992年から1994年にかけて、三井鉱山から24億円、三菱石油と三井鉱山の石油取引きの仲介手数料名目として30億円、三菱石油と中堅商者の石油取引きの仲介手数料名目で10億円の総額約64億円の資金提供を受け、政官界への接待や賄賂に使っていたとされる(泉井事件)。

その後、1996年11月7日に脱税容疑で逮捕。その後、詐欺、贈賄の容疑で起訴される。後に1億2000万円の保釈金で保釈1997年11月28日に国会で証人喚問される。裁判では詐欺については無罪、脱税と贈賄については有罪となり、2000年に懲役2年、罰金8000万円の判決を受ける。2002年9月10日に出所。

泉井本人の書くところによると山崎拓小渕恵三森喜朗武部勤甘利明渡辺美智雄ら多くの自民党議員、通商産業省の歴代次官、大蔵次官、阪神の吉田義男、横綱貴乃花らに多額の金を振る舞うタニマチをやり、千代の富士九重部屋の後援会長を行っていた。

著書 編集

  • 夢のまた夢 - ナニワのタニマチ(2008年、講談社

関連書籍 編集

関連項目 編集