泉 富士夫(いずみ ふじお、1947年8月11日-2022年1月28日)は、日本の物理学者。世界中で使われているリートベルト解析プログラムRIETANの開発者である。

所属 編集

学位論文 編集

  • 1980年3月 筑波大学理学博士 「Crystallization behavior of titanium(4), niobium(5), and tantalum(5) compounds(チタン(4)、ニオブ(5)およびタンタル(5)化合物の結晶化挙動) 」[1]

RIETAN 編集

X線回折や中性子回折で得られたデータを用いて結晶構造解析を行うために、リートベルト解析を行う。RIETANは、専用のプログラムである。角度分散粉末X線・中性子回折用と、パルス中性子源を利用する粉末中性子回折用の2種類がある。両者は互いに独立したアプリケーションで、前者の最新版はRIETAN-FPであり、後者のそれはRIETAN-TNである。RIETAN-FPはリートベルト解析だけでなく局所的パターンフィッティング、ル・ベール解析、最大エントロピー法に基づく全パターンフィッティングの機能も盛り込んだ多目的パターンフィッティングシステムとなっている。

主な使用用途は、以下の2つである。

  • シミュレーション - X線の生データとシミュレーションによる計算結果を比較することにより、試料が作製できたかどうかを確認する。多くはX線回折装置に接続されているパソコン内で検索が出来る。
  • リートベルト解析 - 粉末回折データを用い格子定数や各結晶パラメーターを精密化する。

脚注 編集

  1. ^ 博士論文書誌データベース

関連項目 編集

外部リンク 編集