泣くなペンギン (なくなペンギン 原題 - 8 Ball Bunny、1950年7月8日) [1]は、アメリカ合衆国映画会社ワーナー・ブラザースの短編アニメシリーズ『ルーニー・テューンズ』による作品。マンガ大作戦での邦題では『南極コーリゴーリの巻』

泣くなペンギン
8 Ball Bunny
監督 ロバート・マッキンソン
脚本 マイケル・マルチーズ
製作総指揮 エディー・セルツァー
出演者 メル・ブランク
デイブ・バリー
音楽 カール・スターリング
配給 ワーナー・ブラザース
公開 アメリカ合衆国の旗 1950年7月8日
上映時間 約7分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
前作 どったのセンセー?
次作 それだけはやめて
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ストーリー 編集

「ブルックリン・アイススケート・ショー」での公演を終えたプレイボーイ・ペンギンは急いで帰ろうとしたが、車に乗り遅れてしまった[2]。ペンギンは車を追う途中、バッグスの巣穴に落ちてしまう。最初は戸惑っていたバッグスだったが、経緯を知ると、ペンギンを居場所の南極へ帰すことを誓う[3]

道中、列車の中で赤い服の男がバッグスからペンギンを奪おうとするが、バッグスは機転を効かせて追い払う。その後たどり着いたニューオーリンズでバッグスはペンギンを「海軍少将バード号」に乗せて別れさせ、自身はカフェで休憩するが、隣の客の会話から船がブルックリンへ向かうことを知り、泳いで船に追いつき、危うく調理されかけていたペンギンを救出する。 その後上陸した島でバッグス達は俳優のハンフリー・ボガートに遭遇する。ボガートに『キミ頼む、この運の尽きたアメリカ人に救いの手を』と言われたバッグスは『失せな![4]』と言い放ち、コインを一枚よこす。ペンギンが造ったボートで出航するが道に迷ってしまい、飢えを感じたバッグスはペンギンを食べようとするが、すぐに正気を取り戻す。 ようやく陸を見つけ、パナマ運河料金所に着くが、バッグスは25セント払うのを拒否し、ペンギンと一緒に歩くことにする。途中で原住民に捕まり食べられそうになるが、原住民たちはたまたま現れたハンフリー・ボガートを見て一斉に逃げ出し事なきを得る。バッグスは礼としてボガートにコインをもう一枚プレゼントし、先を急ぐのであった。

二人はその後も様々な苦難を乗り越え、ついに南極に到着する。安堵し、ペンギンを置いて帰ろうとするバッグスだったが、ペンギンは泣きながら『ニュージャージー州のアイススケートショー』の宣伝用のチラシをバッグスに見せ、自分をニュージャージーまで連れて行くよう頼む。思いもよらない事態に混乱したバッグスは、再度現れたハンフリー・ボガートに『どうど、救いの手を…[5]』とペンギンを預け、奇声を上げながら走り去っていくのであった。

キャスト 編集

キャラクター 原語版 マンガ大作戦版 現行吹き替え版
バッグス・バニー メル・ブランク 高橋和枝 山口勝平
プレイボーイ・ペンギン - 小山茉美 -
赤い服の男 メル・ブランク 滝口順平 チョー
青帽子の髭の男 槐柳二 梅津秀行
ハンフリー・ボガート デイブ・バリー 藤村有弘
原住民 メル・ブランク ? チョー[6]
ナレーション - 肝付兼太 梅津秀行

映像ソフト化 編集

  • Looney Tunes Video Show Volume 3 (VHS)
  • Looney Tunes Golden Collection Volume 4 (DVD)
  • The Essential Bugs Bunny
  • 黄金 スペシャル・エディション 初回特典版 2枚ディスク入り[7]

脚注 編集

  1. ^ Beck, Jerry; Friedwald, Will (1989). Looney Tunes and Merrie Melodies: A Complete Illustrated Guide to the Warner Bros. Cartoons. Henry Holt and Co. p. 212. ISBN 0-8050-0894-2 
  2. ^ 乗組員がプレイボーイ・ペンギンを連れて行くのを忘れたため。
  3. ^ バッグスは南極へ向かうことを大変嫌がっており、『死にそう!(マンガ大作戦では『冗談じゃないよ、死んじゃう!』)』と発言していた。
  4. ^ マンガ大作戦版では『あっち行けよ、2枚目!』
  5. ^ マンガ大作戦では『まさかの時の友は真の友!』
  6. ^ 原住民が踊るシーン、それ以外は原語流用
  7. ^ 1枚目は『脳に電気で能天気』が現行吹き替え版として収録されており、2枚目はマンガ大作戦による吹き替え版が『泣くなペンギン』として収録されている。