ロプ県(ロプけん、ウイグル語:لوپ)は、中華人民共和国新疆ウイグル自治区ホータン地区に位置する

中華人民共和国 新疆ウイグル自治区 ロプ県
洛浦県
ラワク仏教寺院遺跡
ラワク仏教寺院遺跡
ラワク仏教寺院遺跡
新疆ウイグル自治区中のロブ県の位置
新疆ウイグル自治区中のロブ県の位置
新疆ウイグル自治区中のロブ県の位置
簡体字 洛浦
繁体字 洛浦
拼音 Luòpŭ
カタカナ転写 ルォプー
ウイグル語 لوپ
ウイグル語ローマ字転写 Lop
国家 中華人民共和国の旗 中華人民共和国
自治区 新疆ウイグル
地区 ホータン地区
行政級別
面積
総面積 14,287 km²
人口
総人口(2013) 24.12 万人
経済
電話番号 0903
郵便番号 848200
行政区画代碼 653224
公式ウェブサイト http://www.xjlpx.gov.cn/

歴史 編集

この地域は古来よりホータン王国が治めていた。漢代になり、西域都護府の管轄に入る。シルクロード南ルートの要衝となり、経済発展の中心となった時期もある。清代、1883年(光緒9年)にホータン直隷州の管轄となる。1902年(光緒28年)8月、ロプ県が設置された。中華民国の期間は、ホータン区行政長公署の管轄となった。

1950年、ホータン専員公署の管轄に属す。1969年4月、ホータン地区革命委員会管轄となる。1979年6月、ホータン地区行政公署の管轄となる。2010年5月25日、自治区政府がアチク郷設立。2014年10月21日、サムプル郷を廃しサムプル鎮設立。2018年、ロプ県の一部をホータン市に編入。2020年11月に、ロプ県は貧困県リスト脱出の条件を満たし、正式にリストから外れた。

人口 編集

総人口は約24.1万人、そのうち、ウイグル族漢民族回族満州族カザフ族モンゴル族チベット族チャン族ヤオ族イ族トゥチャ族など12の民族が居住している。

行政区画 編集

1街道、2鎮、7郷を管轄[1]

  • 街道弁事処:城区街道
  • :ロプ鎮(洛浦鎮)、サムプル鎮(山普魯鎮)
  • :ブヤ郷(布亜郷)、チャルバグ郷(恰爾巴格郷)、ハンギヤ郷(杭桂郷)、ドル郷(多魯郷)、ナワ郷(納瓦郷)、バイシトグラク郷(拝什托格拉克郷)、アチク郷(阿其克郷)

観光 編集

  • アクセペル遺跡(阿克斯皮力古城):ロプ県市街から西へ17キロの砂漠辺縁にあり、ハンギヤ郷(杭桂郷)まで3キロ。アクセペルはウイグル語で「白い城」または「白い城壁」を意味する。1957年に自治区重点文物保護単位に設定された[2]
  • サムプル古墓葬群(山普魯古墓葬群):ロプ県市街から西へ11キロにあり、サムプル鎮(山普魯鎮)から南へ4キロの台地上にある。墓葬群は東西に約4キロ、南北に約1キロの大きさで、アオギリ(梧桐)製の棺が出土している。
  • ロプ県博物館(洛浦県博物館):ホータン王国の遺物などが所蔵されている。

脚注 編集

  1. ^ 洛浦政府網「政府概況」[1]
  2. ^ 洛浦政府網「遊頑景点」[2]