津軽地震

1766年に発生し、津軽平野一帯に甚大な被害をもたらした大地震

座標: 北緯40度44分 東経140度35分 / 北緯40.73度 東経140.59度 / 40.73; 140.59

津軽地震(つがるじしん)は、1766年3月8日明和3年1月28日)に発生し、津軽平野一帯に甚大な被害をもたらした大地震である。近世津軽領に最大級の被害を出した。地震の規模は、M6.9あるいはM7+14±14と推定される。弘前から大釈迦付近で発生したとされる[1]明和津軽地震とも[2][3]。油川では現在の震度にして、震度7相当の揺れと推定されている。地震により弘前城の損壊などが発生。死者は約1,500人に達し、深刻な被害となった。津波も発生し、千葉県の銚子に届いたとの記録もある。 起震断層は、津軽山地西縁断層とする説と[4]知られていない断層とする考えがある[3]

津軽地震の位置(日本内)
津軽地震
震源地

参考文献 編集

  • 松浦律子, 唐鎌郁夫, 中村操「歴史地震の震源域位置および規模の系統的再検討-第1報- (1766年津軽の地震1830年京都および隣国の地震)」『日本地震学会講演予稿集』第1999巻第2号、1999年11月、C35、NAID 10004476551 

脚注 編集

  1. ^ 細萱京子「歴史記録から見た明和津軽大地震の被害とその特徴」『2009年度地理学野外実習報告書 青森』、信州大学 教育学部自然地理学研究室、2011年2月、1-8頁。 
  2. ^ 「あおもり歴史トリビア」第94号(2014年2月7日配信)/青森市”. www.city.aomori.aomori.jp. 2020年10月6日閲覧。
  3. ^ a b INC, SANKEI DIGITAL (2017年10月2日). “【温故地震】都司嘉宣 明和津軽地震(1766年)古文書で浮かぶ未知の活断層”. 産経ニュース. 2020年10月6日閲覧。
  4. ^ 小田切聡子、島崎邦彦「歴史地震と起震断層との対応」『地震 第2輯』第54巻第1号、日本地震学会、2001年6月、47-61頁、doi:10.4294/zisin1948.54.1_47ISSN 00371114NAID 10007414447