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海の上のピアニスト』(うみのうえのピアニスト、: La leggenda del pianista sull'oceano: The Legend of 1900) は、1998年イタリア映画ジュゼッペ・トルナトーレ監督、ティム・ロス主演作品。豪華客船の中で生まれ、生涯船を降りることのなかったピアニストの物語。

海の上のピアニスト
La leggenda del pianista sull'oceano
監督 ジュゼッペ・トルナトーレ
脚本 ジュゼッペ・トルナトーレ
製作総指揮 ローラ・ファットーリ
出演者 ティム・ロス
プルイット・テイラー・ヴィンス
音楽 エンニオ・モリコーネ
撮影 ラホス・コルタイ
編集 マッシモ・クアリア
配給 イタリアの旗 メドゥーサ・フィルム
日本の旗 アスミック・エース/日本ビクター
公開 イタリアの旗 1998年10月28日
日本の旗 1999年12月18日
上映時間 イタリアの旗 160分
日本の旗 125分
製作国 イタリアの旗 イタリア
言語 英語
製作費 $9,000,000
興行収入 アメリカ合衆国の旗 $259,127
日本の旗 16億円[1]
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海の上のピアニスト
Novecento. Un monologo
著者 アレッサンドロ・バリッコ
訳者 草皆伸子
発行日 イタリアの旗 1994年7月
日本の旗 1999年11月
発行元 白水社
イタリアの旗 イタリア
言語 イタリア語
ページ数 152
公式サイト www.hakusuisha.co.jp
コード ISBN 978-4-560-04670-8
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目次

あらすじ編集

第二次世界大戦の終戦直後、マックス・トゥーニーは愛用のトランペットを金に換えるために楽器屋を訪れた。彼はトランペットを売った後になって、店主にもう一度だけトランペットを吹かせて欲しいと頼む。彼の演奏を聴いた店主は、同じ曲がピアノで刻まれたレコードを持ち出し、曲と演奏者の名前を尋ねた。すると彼は、「1900 (ナインティーン・ハンドレッド)」と呼ばれた男の物語を語り始める。

大西洋を往復する豪華客船ヴァージニアン号。その上で産み捨てられた赤ん坊を拾った黒人機関師のダニー・ブートマンは、その子に自分の名前、捨て置かれていた箱の名前、生まれた西暦などから「ダニー・ブードマン・T.D.(Thanks Danny)レモン・1900」と名付けて大切に育てる。しかし、ダニーは事故で帰らぬ人となった。1900はダニーの葬儀で流れた音楽に惹かれ、ピアノを弾き始める。

1927年、成長した1900は嵐の夜に船酔いで動けないマックス(コーン)と出会い、共に船内でバンド演奏をすることになる。その誰も聴いたことの無い音楽の噂は瞬く間に広がった。そんな中、ジャズを生んだというピアニストのジェリー・ロール・モートンも噂を聞きつけ、ピアノ演奏による決闘を申し込んでくるが、奇跡のようなピアノ演奏で1900は見事にモートンを打ち負かす。

ある日、レコード会社が1900の音楽を世間に広めようと録音にやってきた。1900はろくに話も聴かず演奏を始める。この時、何気なく窓に目をやると美しい女がそこに見えた。彼はすぐに恋に落ちてしまい、演奏した音楽には愛が溢れていた。録音が終わると、1900は契約を破棄してレコードを持ち去る。

1900が何も行動できずにいると、彼女が船を降りる時がやってくる。1900は勇気を出してレコードを渡そうとするが、人ごみで果たすことはできなかった。1900はレコードを割り砕き、ゴミ箱に捨ててしまう。

彼女に会いに行くために1900はついに船を降りることを決意する。仲間たちが見送る中、1900は階段をゆっくりと降りていった。しかし、途中で立ち止まり、何も言わずに船の上に戻ってきてしまう。それから月日は経ち、マックスも船を降り、1900だけが船に残り続けた。

1946年、戦争で朽ち果てたヴァージニアン号を解体するために、船にダイナマイトが仕掛けられたと知らされたマックスは、船内にまだ1900が残っていることを必死で訴え、強引に入船する。自らがゴミ箱から拾い上げたレコードを手にして。

しかし、いくら探しても船内に1900の姿は無く、レコードを流しても応答は無い。諦めかけたその時、マックスは暗がりに人影を見つける。1900の姿だった。マックスは船から降りて一緒に音楽をしたいと説得するが、1900が船から降りられない理由を聞かされると、返す言葉が無かった。

マックスが船を降りた後、船は爆音と共に海に沈んでいった。話を聞き終えた楽器屋の店主は、去り行くマックスにトランペットを返して見送る。

キャスト編集

スタッフ編集

  • 監督・脚本: ジュゼッペ・トルナトーレ
  • 原作: アレッサンドロ・バリッコ
  • 作曲・編曲・指揮: エンニオ・モリコーネ
  • 撮影監督: ラホス・コルタイ
  • 美術: フランチェスコ・フリジェッリ
  • 衣装: マウリツィオ・ミレノッティ
  • 装飾: ブルーノ・チェザーリ
  • キャスティング: ファブリツィオ・サージェンティ・カステラーニ、ヴァレリー・マカフェリー、ジェレミー・ツィンマーマン
  • 編集: マッシモ・クアリア
  • 製作調整: ピエトロ・ノタリアーニ、フランチェスコ・トルナトーレ
  • 視覚効果スーパーバイザー: デイヴィッド・ブッシュ
  • プロダクションマネージャー: リカルド・ネリ
  • ロケーションスーパーバイザー (外国): ウォルター・マッシ
  • 製作総指揮: ローラ・ファットーリ

主な受賞編集

その他編集

  • イタリアで公開されたオリジナル版の上映時間は160分。アメリカなどで公開された120分版はファイン・ライン・フィーチャーズによるもので、タイトルやクレジットが英語になっている。日本で公開されたのもファイン・ライン版で、米伊合作とされているのはそのためである。日本では本作のオリジナル版のDVD化はされていない。
  • イタリア盤のサウンドトラックは収録曲数が多い。通常の国際盤には、踊るようにピアノを弾く場面で流れる「マジック・ワルツ」などが収録されていない。
  • ヴァージニアン号という船は実際にあり、1904年に完成し、1954年ごろに廃船となった[2]。また、船の撮影にはスタジオのセットのほかに貨物船を改造したものが使われた。
  • 作中に登場するピアニスト、ジェリー・ロール・モートンは、実在の人物がモデルとなっている。
  • ピアノの演奏シーンは、ティム・ロス本人によるものではあるが、演奏自体はプロのピアニストによる別撮りである。

参考文献編集

外部リンク編集