海潮院

愛知県半田市にある曹洞宗の寺院

海潮院(かいちょういん)は、愛知県半田市亀崎町1-130にある曹洞宗寺院。山号は亀嶺山(きれいざん)。本尊は釈迦牟尼仏。知多四国霊場第54番札所。開基は安窓全公首座。開山は芝岡宗田大和尚。

海潮院
所在地 愛知県半田市亀崎町1-130
位置 北緯34度55分06.1秒 東経136度58分17.1秒 / 北緯34.918361度 東経136.971417度 / 34.918361; 136.971417座標: 北緯34度55分06.1秒 東経136度58分17.1秒 / 北緯34.918361度 東経136.971417度 / 34.918361; 136.971417
山号 亀嶺山
宗旨 曹洞宗
本尊 釈迦牟尼仏
開山 芝岡宗田大和尚
開基 安窓全公首座
札所等 知多四国霊場(第54番)
法人番号 7180005011902 ウィキデータを編集
海潮院の位置(愛知県内)
海潮院
海潮院
海潮院 (愛知県)
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歴史 編集

室町時代中期の文明年間(1469年 - 1487年)、安窓全公首座によって北浦に海長庵として創建された。草創開山には東浦の乾坤院から芝岡宗田大和尚が迎えられ、乾坤院の末寺となった。

戦国時代大永年間(1521年 - 1527年)、伊勢国からやってきて亀崎領主となった稲生政勝が海長庵を菩提寺とした。江戸時代初期の元和元年(1615年)頃、稲生重政によって現在地に移されて海潮院に改称された。稲生重政の位牌や石塔は現存している。

江戸時代後期には荒廃したが、鉄柱苑石和尚が再興初祖となっている。1912年大正元年)には、盲目だった東春日井郡水野村の加藤某が海潮院を訪れ、大師像の前に来ると突然目が見えるようになったという。平成期まで本堂は寺院には珍しく茅葺屋根だったが、1999年平成11年)には本堂が建て替えられて瓦葺屋根となった。

札所 編集

知多四国霊場第54番札所である。もともと野間の竜松院が第54番札所だったが、竜松院は明治維新廃仏毀釈のあおりで廃寺となり、続いて第54番札所となった内海の慈光寺も駄目だった。1899年明治32年)には海潮院に大師像が仮安置され、1901年(明治34年)11月に正式に安置されて札所となった。なお、この際には慈光寺と大師像守護者の野村観法の間で訴訟沙汰となり、協議の結果として海潮院に仮安置されたという事情がある。

現地情報 編集

所在地
アクセス

参考文献 編集

  • 半田市仏教会『半田のお寺』半田市仏教会、1982年
  • 真野由季江『知多四国八十八ヵ所めぐり 知多四国霊場会公認ガイド』祥伝社、2003年
  • 知多四国霊場会 監修『知多四国巡礼 決定版 地図ガイド』歴遊舎、2013年
  • 知多四国霊場会 監修『遍路知多めぐり 改訂版』人間社、2015年

外部リンク 編集